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【エッセイ】一番乗りを愛する理由

や、だってそうじゃん
一番乗りして、「スキ」とか「イイね!」してくれる人が
一番偉いし、愛するに決まってるじゃん

これは僕がたびたび話してることだから
みんなもう耳タコでわかってると思うけど
人間の脳みそはとても面倒くさがりなのだよ

人間は、1日に消費するエネルギーの20%を脳で使ってる
成人の脳の重量はおよそ1.2~1.5㎏ぐらいで
体重の2%ほどに過ぎないらしんだけど
なのに1日の消費カロリーのうち
1/5とか1/4とかを脳だけで消費しちゃってるんだぜ!?

考えてみればそれはそう
なぜって、常にいろいろ判断しなきゃいけないし
すべての臓器を動かしつつ監視して
さまざまなバランスを取りながら
ずっとその全機能を停止させずに
動かしまくってるわけで
酸素もカロリーもたくさん消費せざるを得ない臓器なんだよな

だからこそ、人の体からしてみたら
なるべく脳は使わずに
カロリーを節約したがるのだ

人の暮らしは
「今日どの服にしようかな?」
「お昼何を食べようかな?」
といった具合に選択と決断の毎日で
脳みそには多くの負荷がかかる

それゆえ脳みそは、少しでも認知負荷を減らそうとして
「普段から見慣れたものを好きだ」と錯覚させ
「行列が並んでるものはいいものに違いない」と思い込ませる
脳みそが少しでもカロリーを消費しないように

みんなが「いい!」と思ってるものはイイに違いない
だから自分も覗いてみよう
聞いてみよう
食べてみよう
並んでみよう…etc

はぁ?
と言いたい

殊に、芸術や表現の分野において
この思考停止状態に
「ちょっと待った!」と言いたいのである

それほんとに自分で考えてる?

みんながいいね、ってやってるから
覗いて
ポチポチしてるんちゃうん?

という風な色眼鏡でみなさんのことを見ているので
なればこそ、うたがわきしみは「一番乗り」してくる人を
信用し、愛したいのである

だって
まだ、誰も「イイね!」とか「♥」とかつけてないんだよ?
自分でちゃんと真っ先に眺めにいって
あるいは聞きに行って
その人は「イイね!」とか「♥」をポチってくれたんだよ?

それはもう日本人が大好きな「右へならえ!」的思考停止の産物じゃなく
実際に、確実に、自分の脳みそのカロリーを消費して
「Like It!」と思ってくれたってことじゃん!

無印っていうか、処女っていうか
まったく誰も評価してないものに飛び込んでさ
これはいい!と意思表示するって
実はちょっと勇気がいることだったりすると思うんだよ

それでちゃんと自分の脳みそを消費して
大切な時間もそれに使ってくれて
その上でイイね!って
好きだ!って
押してくれたんだよ?
その勇気と判断とカロリーは実に敬意に値するじゃんか!

だから僕は一番乗りしてくれた人を一番信用し
一番愛するのだ!

そこの君!
あなたのことです!m9⊃゜∀゜)!!ビシッ

だから逆に
作品の中身を観ずに
聞かずに
何かのノルマのように
♥ポチポチ連打する輩ってのは
たとえそれが一番乗りだったとしても
表現者の風上にも置けないよね、って思う

作品にも
あるいは表現自体にも
もしくは自分自身にも
失礼な振る舞いじゃないか

だけど
ほとんどファンがいないうたがわきしみのところにやってきて
一番乗りで
ちゃんと中身を見て
聞いて
ポチっていく君は
もはや英雄といっていい

君は
いや、あなたは
感性の天才だ

天才の僕が言うのだから
間違いない!m9⊃゜∀゜)!!ビシッ(本日二度目)

天才たちよ
いつもありがとう_(._.)_

<了>

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水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。