『”どうか“してる』

平日の昼下がり、そっと裏山に忍び込むとやにわに成長した立派な立木にわしっとしがみついた。
ーーと、呼吸するたび自分の全身がその立木に染めあげられていくのがわかった。
「やはりこれだ!」

そう意識下で叫んだ瞬間、自分が完全に自然の一部となったことを悟った。

水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。