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病児保育室で働くとは? どんぐり病児保育室の皆さんに教えてもらいました

あずかるこちゃんを導入していただいている「どんぐり病児保育室」で働く、保育士さんと看護師さんにお話を伺いました。

どんぐり病児保育室の定員は4名で、保育士・看護師の2人が最大4名のお子さんを看ており、1対2の保育が実践されています。

子どもが楽しく過ごせるよう、また、保護者の力になれるよう働かれている保育士の蘆田さん、看護師の西垣さんに、病児保育で働くことについて教えていただきました。

〈また行きたいと思ってもらうために〉

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-- 病児保育室で働く前はどのようなお仕事をされていましたか?

蘆田:
保育士になったあと、11年ほど保育園で働いていました。出産や転勤など家庭の事情もあり、その後は保育園を辞め、児童館で10年ほど勤務しました。子どもたちが大きくなって、余裕も出てきたので、自分で仕事しようかなというところで出会ったのが病児保育室でした。

-- なるほど。もともと病児保育のことは知っていましたか?

蘆田:知りませんでした。求人を探している時に、保育士として病児保育で働くという仕事もあるんだなと思いました。私が子育てをしていた当時は、まだ病児保育というものがなく、子どもが病気の時は、自分が休むか、親にお願いするかの2択でした。親も仕事をしていたので、誰にも頼れず、とても苦労した記憶があります。

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今だったら、困っている親御さんのお手伝いができるといいなと思い、働くことを決めました。

-- 自分が苦労した過去から、勤務をされてとても素敵ですね。西垣さん(看護師)は、病児保育の前は病院で勤務していたんですか?

西垣:
大学病院の小児外科病棟で勤務していました。学生の時から、「子どもと関わりながら看護師として働きたい」と思っていたので、小児科での勤務を決めました。
大学病院の病棟は、毎日多くの患者さんがいらっしゃるので、とても忙しく働いていました。とてもやりがいは感じつつ、もっとこうしてあげられたらいいのになと思う部分ができなくて、やり切れなさも感じていたので、転職を決めました。

-- 実際に病児保育室で勤務してどうでしたか?

西垣:
小児に関わる仕事を軸に探している中で、病児保育室に出会いました。ここでは、一人ひとりの子どもにちゃんと向き合うことができるので、自分にはあっているかなと思っています。
病棟勤務しか経験がなかったので、知らない疾患もあるので日々勉強しています。

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蘆田:お仕事と子育てとの狭間で、どうしようと思って預ける方が多いので、保護者の方から、「本当に助かりました、ありがとうございます。」と言っていただける機会は多いですね。お子さんが笑顔で帰ったり、保護者の方が安心して帰っていく姿を見るとやっていて良かったなと思います。

西垣:そうですよね。何事もなく1日のお預かりを終えられることに安心感を感じています。また、保護者の方から、子どもが「ここ楽しかった」「また行きたい」と言ってましたと教えてもらえると嬉しいです。

-- 子どもからの素直な感想は嬉しいですよね。大変だったことはありますか?

蘆田:電話で予約をとっていた時のことですが、どうしても預けたいというお母さんの必死さを感じつつ、なかなか子どもの症状がわからない状態で受け入れが確実に言えないもどかしさを感じる時はありました。
どんぐり病児保育室には、一部屋しかないので、一つの疾患しかお預かりができません。定員には達していないけど、お断りしなければいけない時はあるので、難しいですね。

西垣:あと病児保育では、お子さんを1日だけお預かりすることも多いので、短い時間で子どもの個性や好みを探りながら、保育していく難しさはありますね。

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ご飯を慣れた人からじゃないと絶対食べませんというような、頑固なお子さんもいるので、子供にとってトラウマではなくいい経験になるように心がけています。

-- あずかるこちゃんを使ってみて、普段の業務はどのように変化しましたか?

西垣:電話の量が減りました。保護者の方に使えるか使えないかの連絡をこれまでより早く行えるようになったのはとても良かったです。

蘆田:あと、6時に通知が行くので、保護者の方も忘れずにキャンセル連絡をしてくれるようになりました。キャンセルが早い時間に行われると、キャンセル待ちだった方に対して対応できるので助かっています。

-- あずかるこちゃん導入後、施設利用者さんからはどのような感想がありましたか?

西垣:Web予約に移行してから、登録や入力について負担に感じている保護者の方は少ない印象です。
「Web予約になってとても良かったです」、「他の施設はWeb予約とかやっていないので、こっちの施設にしました」と言ってくれる方もいらっしゃるので、Webに移行して良かったなと思っています。

-- 蘆田さん、西垣さん、ありがとうございました!


【インタビューにご協力いただいた施設】
どんぐり病児保育室
〒321-0901 栃木県宇都宮市平出町435
どんぐり病児保育室は、宇都宮市にある病児保育室。「宇都宮東病院」に併設されています。お迎えサービスも提供しており、子どもたちや保護者にとって、安心・安全な保育環境の維持・提供を実践されています。

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