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【読書感想】自分の言葉で人生を語ろう!悲しい連鎖を、もうこれ以上繰り返さないために…。

私なんてキライだ⁉: ~自分を受け入れるための心の旅~/さとな

 

 

<著者紹介>

保育士歴19年。ふたりのお子さんのワーママ。
音声配信プラットフォーム「standfm」で、
月、水、金、土曜日の朝5:30分からライブ配信をしている、
人気のパーソナリティさん。

そんな著者のKindle本デビュー作である。

 

 

※この記事は約3600文字、だいたい7分で読めます。

 

 

〇 まずもって、おことわり

【読書感想】と銘打った記事を書いておいて なんなんですが、
今回の記事は、直接著書とは関係ないことを書いています。

発売されて間もない書籍なので、
ネタバレにならずに書きたかったからです。

 

なので、
まず、この本のメインテーマを説明し
そのテーマについて、わたしが考えたことをまとめました。

 

 

この本の柱となるテーマは、

「どんなことがあっても、こどもに暴力をふるってはならない!」

と言うこと。

本書では、
保育士としての立場。
こどもの親の立場。

そして、親にたたかれて育ったこどもの立場。

それぞれの立場、視点から
「なぜ暴力をふるってはならないのか」ということを
克明に書かれています。

 

 

〇どんなことがあっても、こどもに暴力をふるってはならない

令和の今なら、当たり前に考えられますが、
昭和や平成の初期には、
「言うことを聞かないこどもは、殴ってでもわからせろ!!」
という考えが一般的でした。

著者よりだいぶ年代が上ですが、

わたしも、親や学校の先生からこのように言われ、
時には殴られて育ってきました。

「連帯責任」と言われ、
同じ班の人が遅刻や忘れ物をするたびに
班の人全員が前に並ばされ、

先生に出席簿で殴られるという、
ある種の「見せしめ」が日常的に行われていました。

わたしは、注意力が散漫で、(今でいうADHDっぽい感じ)
よく遅刻や忘れ物をしたので、
そのたびに肩身の狭い思いをし、
やがて、クラスの中で孤立していきました。

 

…そんな、大人からの暴力で傷つき、
イヤな思いをしてきたわたしが母親になると、

今度はわたしが、こどもに手をあげるようになったのです。

 

 

〇 やめたくてもやめられないのは「依存」

日ごろからたたかれている子は、大人が隣で手を挙げると反射的に、両手であたまを守るポーズをする

<引用>


このポーズが、さらに怒りの炎に燃料を投下する。

 

「たたかれるってわかっているなら、
なんで何度も同じことをするの!!」

 

しばらくして冷静になると、
自分がしてしまったことの重大性に、いたたまれなくなる。

 

もうしない!絶対にやらない!!

 

そう心に何度誓っても、また同じことを繰り返す。
その度に、自己嫌悪。

 

 

※※※※※

 

 

たたく、殴るなどの暴力は、
しつけではなく、ただの感情の爆発です。

 

どうして爆発してしまったのか。

その答えは、自分の中にあります。

きっかけ(スイッチ)がこどもの行動にあったというだけで、
怒りの原因そのものは、こどもではなく、自分自身にあるのです。

 

やめたいと思っているのに、やめられないのは「依存」です。

わたしは、我が子に依存している…

そう気づいたのです。

 

 

〇 暴力は、「ゆがんだ」愛情表現

冷静に考えれば、たいしたことないことなのに。

どうして冷静さを失って、感情的になってしまうのだろう。
なぜ、こどもが しでかしたことに、過剰反応してしまうのだろう。

 

まさか、こんなことをするなんて!
まさか、こんなことになるなんて!

まさか…???

本当に気にならなかったの?
一瞬でも頭をよぎらなかったの?

ちがう…。

…本当は、少しは考えたのだ。
もしかしたら、こうなるんじゃないかって。

 

それなのに、

まぁ、このくらいなら平気っしょ!
今まで大丈夫だったんだから…。

などど、勝手に決めつけ、
やるべきことをやらず、手を抜いていたのだ。

ようするに、
面倒くさくて、逃げたのだ。

怒り。腹立たしさ。

その感情の矛先は、こどもではなく、
ふがいない自分自身。

こうなることがわかっていたのに、
必要な対策をとらずにいた自分自身。

 

それを素直に認められないから、
弱い立場のこどもに八つ当たりしているだけなんだ。

「自分は悪くない!悪いのはこの子なんです!!」と。

これではいったい、どっちが「こども」なのかわからない…。

 

 

※※※※※

 

 

どうして、
自分がされてイヤだったことを、我が子にもしてしまうのか。

 

暴力を受けて育ってきた人にとって暴力は
「コミュニケーション」なのです。

それがその人なりの「愛情表現」なのです。

もっとちがう、別の表現があることを知らないのです。


「ゆがんだ」愛情表現をやめて、「健全な」愛情表現をとりいれる。

 

誰にだって、どんな親にだって、
我が子に対する愛情は、ある。

ただ違うのは、その表現の仕方が、

健全なものなのか、ゆがんでいるのか。

その違いだけ なんじゃないかな。

 

 



うちの子はよく、観葉植物をひっくり返す。

まあそんなもの、
こどものいる部屋に置いておくほうが悪いのだけど。

以前はその度、
怒りのボルテージがマックスを超えて怒鳴り散らしていた。

それが、
ふがいない自分を認められない弱さからきていると気づいてから、
散らばった、土だの葉っぱだのを黙々と片づけられるようになった。

本当は、そんなことより、

ニコニコしながら、だいじょうぶだよ~などと頭をなでて、

ご機嫌でいれたらいいのだろうけど、

今のわたしにできることは、

怒りを鎮めることに集中し、せいぜい無表情で淡々と処理をすることくらいだ。

 

たぶんわたしは、わかっている。

ニコニコと機嫌よく、なんなら「喜んで~!」と
どっかの居酒屋チェーン店の従業員のようなおももちで片づけられるようになるまで、

この先何十回、何百回と、植木鉢は倒されるのだろうと。

その度わたしは、自分と向き合い、
怒りの沈め方を 学ばせていただくのだろうと。

 

 

〇 まとめ

わたしがこの本を読んで感銘を受けたのは、
「本当は、書きたくなかったであろう辛い出来事を、
読者に当時の状況が伝わるように、表現を尽くして書き上げた」
ということを感じたからです。

そしてなにより、
「自分の言葉で書ききった」ということが伝わってきたからです。

 

「Kindle出版は、自分の人生を書こう!」
「使い古されて手あかのついた表現よりも、自分の言葉で書こう!」
「売れる本、読まれる本より、届けたい想いを書こう!」
「自分が生きた証を書こう!」

 

わたしが、ずっとずっと言い続けているこのことを、
みごとに体現してくれていると思ったからです。

 

子どもに対する暴力は、テーマとして重いし、
なんとなく、見て見ぬふりをしたくなっちゃいますよね。

でもそこに、正面から向き合って、
自分の人生経験を掘り起こして、書き上げた本に、
価値がないわけがありません!!

 

こともとの関係に悩んじゃっている…。
やめなきゃと思っているけど、つい手が出ちゃう…。
そんな子育て中のお父さん、お母さんはもちろん、

こどもの頃の大人の暴力に傷ついて、
今もその傷が癒えていない…
そんなあなたにも
きっと素晴らしいヒントがあるでしょう。

 

悲しい連鎖を、もうこれ以上繰り返さないために…。

著者の想いを受け取ってくださいね。

 

 

私なんてキライだ⁉: ~自分を受け入れるための心の旅~/さとな

 


※Kindleアンリミテッド会員は、追加料金なし(つまり無料)で読めます!

 

 

生きづらさを解消し、
本来の自分を取り戻すためには、

1)なによりもまず自分を深く理解すること。

2)自分を理解するために、他人の人生を知ること。

この両方が必要不可欠なのではないのでしょうか。

生きづらさを解消するために、
もっと他人の人生を知ってください。

「経験」「気づき」「考え」「学び」「生き方」

ほかの人の人生から学べることは、
思った以上にたくさんあります。

「コンプレックス」「黒歴史」「恥ずかしいこと」「失敗談」

みんな抱えて生きています。

 

そんな素振りを見せないで、平気な顔をしているから
わからないだけ。知らないだけ。

傷つくことが怖くて、人と深く関わってこなかった人こそ、
他人の人生を知ってもらいたい。

そのために個人出版のkindle本がおすすめ。

現状の個人出版の活用法としては、
一番有効なんじゃないかなと思います。

わたしの人生にも同じようなことあったかも。
似たような境遇なのに、どうやって乗り越えたんだろう。

対話するように本を読む。

自分事として本を読む。

わたしたちは、もっと人生を楽しんでいいんです!!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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ひとりでも多くの人が「 生きづらさ 」の原因に気づき、
自分の人生を歩き出すきっかけになってくれれば いいなぁと思い、
「感謝と応援の循環」を目指して
発信活動をしています。

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