あずきみみこ(イラストレーター)

北海道で父&母と犬2猫2で田舎暮らし。ツッコミどころしかない家族とズッコケな日々を書い…

あずきみみこ(イラストレーター)

北海道で父&母と犬2猫2で田舎暮らし。ツッコミどころしかない家族とズッコケな日々を書いてます。「#どこでも住めるとしたら」投稿コンテスト入賞。お仕事はお問い合わせフォームより→https://azukimimiko.com

マガジン

ストア

  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー

    1,200円
    みみこギャラリー
  • 商品の画像

    おべんとさんのだらだらキーホルダー

    おべんとさんのアクリルキーホルダーだよ! おべんとさんのポーチやバッグと 相性バツグン!
    580円
    みみこギャラリー
  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー

    1,200円
    みみこギャラリー
  • 商品の画像

    おべんとさんのだらだらキーホルダー

    おべんとさんのアクリルキーホルダーだよ! おべんとさんのポーチやバッグと 相性バツグン!
    580円
    みみこギャラリー
  • 商品の画像

    おべんとさんのお買いものキーホルダー

    おべんとさんのアクリルキーホルダーだよ! おべんとさんのポーチやバッグとも 相性バツグン!
    580円
    みみこギャラリー
  • もっとみる

最近の記事

【現代】うらしまたろう

わりと最近、 あるところに浦島太郎(35)がいました。 銀行や市役所に出す書類を書く時、 見本の名前はたいてい「〇〇太郎」なので 浦島太郎はいつもそれを見て名前を書きます。 なので「太郎」だけ上手に書けます。 髪は腰のあたりまで伸びており、 その姿から「江口洋介に憧れているの?」 とよく聞かれますが、ただ切りに行く 暇がなくて伸び続けているだけです。 そんな浦島太郎は、 IT関連の大手で働いていました。 今年に入って、新たな部署に配属され 太郎は仮想空間のデザインを

    • 推しと鍋つかみでハイタッチしてきた話

      5秒ドリームのために片道5時間かけて 北海道から東京に行ってきた。 目的は推しグループとのハイタッチ会。 そういった類のイベントといえば基本、 高倍率の抽選に当たってこそ 参加が許されるものだ。 それなのになぜ、 一番くじで5個中3個がぬいぐるみでも 当てられないような女が参加できたのか。 それは、今回だけ先着販売だったからだ。 抽選ではなく先着。 そんなことってあるのだろうか。 ライブ後のお見送り会に当たりたくて 冬の雨の中2時間並び、震える手で 同じCD(トレ

      • ホームルーム・ケーキ

        朝にケーキを食べたことはあるか。 午前8時15分、教室。 ホームルームまであと5分というところ。 早めに来た生徒はゆったりと、 ギリギリに到着した生徒は慌ただしく 過ごすその揺らぎの中で 私はケーキをもらった。 しっかり1個、フォーク付き、箱なし。 今、目の前にはむき出しのケーキ。 持っているはずもないタッパー。 しまう場所もない机。 ということは、私は今から 担任が来るまでの5分の間に 急いでケーキを完食せねばならないわけだ。 片道2時間通学を終え、 ついさっ

        • どこにも越したくない

          例えばある朝、ピンポンが鳴って ドアを開けると神様がいたとする。 実物を見たことはないけど やけに神々しいからきっと神様だろう。 神は言う。 「お前は今からどこにでも住める。 思い煩うことなど何もない。 さて、どこに住みたいかね」 突然の問いに逡巡する私。 どこでもいいって、これは詐欺か、詐欺か。 そして数分の思案の末、 私はきっとこう答えるだろう。 「あ…い、今のままでいいです…」 ということで、noteのコンテスト欄に #どこでも住めるとしたら というお題を見か

        マガジン

        • 新説むかしばなし
          5本
        • インタビューなど
          3本
        • 推さずにはいられないぜ
          4本
        • どうしようもない日常
          12本
        • ズッコケ旅行記
          9本
        • トンデモ矯正日記
          5本

        記事

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(番外編)

          僅か26時間の 東京滞在は終盤に差し掛かり、 私は羽田空港に来ていた。 私の中の井之頭五郎が訴えてくる。 「腹が、減った。」 これはいかん。腹を満たさねば。 ここに向かう道中調べた情報によると、 改札を出て左手にサブウェイがあるらしい。 行きたい、サブウェイ。 ちょうど今観ている韓国ドラマ 『トッケビ』でヒロインたちが食べていたのと 同じサンドイッチが食べたい。 ミーハーな心を転がしながら左側へと 進んでいると、洒落た店舗が目に留まった。 あ、DEAN & DE

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(番外編)

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(後編)

          雪のない街、午前9時。 YouTubeで藤井風の伝説的ライブ Fujii Kaze "Free" Live 2021 at NISSAN stadiumをかけながら顔に粉をはたく。 いい朝だ。 今日の私は、テテマーチ訪問のために 準備されていた。会うのは ふくまさんと、タカミさんと、三島さん。 三島さんはテテマーチの取締役で、 以前から大変お世話になっている方だ。 例のじゃがりこ企画書に関してはなんと一度、 クライアントに提案までしてくださった。 こんな有難いことは

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(後編)

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(中編)

          本日の主役 ふくまさんとの待ち合わせ場所である 幡ヶ谷へと向かう田舎人間あずきみみこ。 だがここで問題発生。 新宿駅、乗り換え先が見つからない。 「ここだここだ」と待っていたホームが よく確認すると全然違ったのだ。 危ないところだった。 高校の合格発表で「たしか神社っぽい名前だった」という記憶だけでバス停を降りて迷子になったことを思い出した。なんとなくで駅や線を見つけるのはよくない。 そして、ようやく見つけた 真の乗り換え先がこれまた遠い。 だいぶ歩いてようやく見つ

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(中編)

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(前編)

          ただ1人の人と酒を飲む そのためだけに北海道と東京を往復するとは 我ながらなかなかフットワークが軽いと思う。 1月某日。 外の吹雪は収まりそうになく 家でラジオ体操を第二までやっていたある日、 タカミさんからメッセージが届いた。 「ふくまが、俺あずきみみこさんと 飯行きたいって言ってました」 まず、タカミさんというのは テテマーチ株式会社で以前 SNSディレクターをしていた方で、 そしてテテマーチ株式会社とは 路上に落ちてたあずきみみこを拾ってくれた スーパー感謝カ

          SNSプランナーをたずねて3,000マイル(前編)

          読んでいるようで何も読んでいない

          たとえばメールを読んでいて 「おかわりはいかがですか」かと思ったら 「お変わりないですか」だった、 みたいな読み間違いが多い。非常に多い。 しっかりじっくり、 集中して読んでいるはずなのに びっくりするくらい誤読している。 こういった調子の 「自分で間違って読んで、 それで勝手に早とちりする」みたいな 愚行が続くものだから ついにはキャラクターまで作ってしまった。 また、誤読だけでなく読み落としも多い。 ある時はこうだ。 コンテストに参加しようとする。 キャラクタ

          読んでいるようで何も読んでいない

          「最近キスしましたか?」と医者に問われ、

          note.のお題で #私だけかもしれないレア体験 と見たとき 真っ先にあの事件を思い出した。 忘れもしない、あれは高校2年生の時。 私服の高校ゆえ、 ブラジル国旗みたいな黄色と緑のジャージに 高架下の落書きみたいなジーンズを履いて 熱心に勉強していたクレイジーな12月某日。 久しぶりに高熱を出した。 38.3℃。 なかなかの高温だ。 抗インフル剤でトチ狂って 夜中に「はちみつ止めて」と静かに言い放った あの小学生の頃以来の高熱かもしれぬ。 これは大変だ と思った

          「最近キスしましたか?」と医者に問われ、

          もしも「白雪姫」の語り手があずきみみこだったら

          割と最近、 あるところに白雪姫という人間がいました。 白雪姫は、清掃スタッフとして ホテルで働いています。 シフトの僅かな休憩時間で セブンイレブンの すじこおにぎりを頬張る白雪姫。 今日も忙しそうです。 白雪姫が働いているのは ホテル・グリムという 大手のビジネスホテルチェーン。 清掃スタッフはたくさんいるようですが、 白雪姫がよく顔を合わせるのは いつも同じ人たちです。 いつでもごきげんなおばさん、 すぐ怒るおばさん、 寝坊しがちなおばさん、 すぐすっとぼけるお

          もしも「白雪姫」の語り手があずきみみこだったら

          生と死の間にNiziU

          SEKAI NO OWARIが今年も北海道に来ないという悲報に 打ちひしがれていたちょうどその頃、 NiziUの全国ツアーが発表された。 恐る恐る、されどギンギンに目を見開いて 会場一覧を見ると、そこには HOKKAIDO(真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の文字が。 オタク大歓喜。これは行かねば。 しかしながら立ちはばかるのは ”ファンクラブ先行抽選”という大きな壁。 しかも年間ファンクラブとモバイルファンクラブのW会員が最優先されるというのだ。 どうする私よ、

          大人になってから歯の矯正をしようと決めたはいいものの⑤

          こう見えて私は忘れ物をあまりしない。 学生の頃は、いわゆる真面目な生徒で やってきたし、忘れ物も決してしないように 何度もリュックを確認する子供だった。 学校での忘れ物も、回数が少なすぎて いつ何を忘れてどういうふうに怒られたかを いまだに覚えているほどだ。 それなのに、それなのにだ。 私は歯医者で2回目の忘れ物をした。 本日の矯正治療が始まって早々、 なにか甘いものが口に塗られているなぁ などと呑気に考えていたら、 それはあの、磨き残しをチェックする 青黒い液体だっ

          大人になってから歯の矯正をしようと決めたはいいものの⑤

          イラストレーター・あずきみみこのプロフィール

          20世紀にもそろそろ定年退職が 迫ってきた2月某日。 一重の父と二重の母の間に 奥二重の娘、誕生。 さらにその100日後の桜降る5月。 記念写真を撮ろうと 一人娘を写真館に連れてきた両親。 だがしかし、どの衣装もてんで似合わない。 フリフリのドレス、花柄のワンピース、 女の子のためにと用意された服は ことごとく却下された。 そして一通り検討した結果、 我が両親が選択したのはこちら。 サンタクロース。 誕生日も撮影日も、全くかすってないが クリスマスの聖なるじじいにな

          イラストレーター・あずきみみこのプロフィール

          大人になってから歯の矯正をしようと決めたはいいものの④

          まぁごらんなさいと 言わんばかりにグリーン先生から 渡されたキティちゃんの手鏡。 そこに映る己の姿を見て絶句。 見るも恐ろしい スキッパ吸血鬼と化していたのであった──── さて私はというと、 下の歯にも矯正器具をつけて 早1ヶ月経ち、歯医者に再来。 前回歯ブラシを忘れたがために延期されていた 「矯正器具つけててもちゃんと 歯磨きできてるかな講座」 をようやく受講しているのであった。 小さなコップに入った ブルーの液体を持ってきたグリーン先生。 これを口に含めば 磨

          大人になってから歯の矯正をしようと決めたはいいものの④

          ズッコケ東京旅行5(テテマーチ編)

          ディズニーランドから帰ってきた夜、 ホテルでテレビを適当にいじっていると あることを発見。 なんとこのホテル、 NetflixもHuluもU-NEXTも観ることができる。 有料コンテンツ見放題ではないか。 私は嬉しくなって早速見た。 推しのYouTubeを。 推しの動画で癒されて 二日目は穏やかで深い眠りに落ちることができた。 三日目、朝。 本当は今日もコメダに行きたかったのだが 時間が限られていたので コンビニのタマゴサンドを選択。 つい最近テレビで ”タマゴサ

          ズッコケ東京旅行5(テテマーチ編)