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子育ては親育て- おもちと譲りあいを学ぶ-

こんばんは。
きなこ(妻)です。

今日は、4歳おもち(息子)との、今後忘れないだろう一場面を備忘録として残そうかと思います。

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事件はとある一言。
おもちから、「ママの結婚指輪ほしい」。

最近、自己主張がさらにつよくなったおもち。
お菓子やら食べ物やらやりたいことについては、基本譲らず、真っ直ぐ欲望に向く。

でも、困った。いつもはまだ妥協できる内容でも、今回ばかりはなかなかハードルが高い。

きなこ(私):
「これはママの大切な、世界でたった一つしかない宝物なんだ。パパとママが結婚してるっていう証で、パパがくれたものなんだよ。だから、これは貸せないんだ」

おもち:「世界で一つしかないなら欲しい。ママばっかりつけてずるい。おもちもつけたい。」

きなこ:「わかった、ずっとママがつけてるから気になるよね。そうしたら、大事なものだから今日だけ少し貸すから返してくれる?」

おもち:「えー返すの嫌だ。欲しいの」

※上記やりとりを繰り返すこと何十回。白熱するおもちの主張といらだち。

最終的には、ママ意地悪とかママひどいをエンドレスリピされ、私としてもダメージが蓄積。笑

一旦あずき(夫)も来たのですこし離れることに。

でも、おもちはやっぱり、ママにわかって欲しいし、ママにお願いを聞いて欲しいのだ。
あずきが理由を聞いたり、怒ってないよといくら言っても気持ちは収まる様子がない。

私も反省し、おもちの近くにいき、抱きしめて、わかるよと寄り添うことに。
抱きしめると、いつも以上にわぁぁっと泣くおもち。胸がギューっとなる。


そこからはまた2人でだっこしながら話し合い。

・おもちの主張は、指輪が欲しい
・私の主張は、指輪は明日返してくれるなら特別に貸すよ

この2人の気持ちをどう半分こにするかということ。どちらかの主張だけを聞き続けると、どんな気持ちになるか?を問いかけた。

そして、最上位目標の確認。
おもちは、
・ママと仲良しな関係でいたいのか
・指輪を欲しいのか
どちらかを確認。

そしたら、ママと仲良しな関係でいたいとのこと。(ここはこれを選択してくれて良かった)

なので、どうしたらお互いの想いを叶えられるか何度も話し合った。

結論、
・指輪を2日間貸すこと
・そして、宝箱に保管して、必ず返すこと

二つを約束してお互い納得し合えることができた。
おもちは、最初はせめて1週間は借りたいと主張していたが、何度も何度も気持ちを半分こするにはどうするか?を問い続け、2日という結論を出せたのだ。

合計1-2時間話し合っただろうか。
最後、約束をしたときは、私もおもちの譲った優しさに気持ちが込み上げ、2人で大泣き。笑

手でも、ハートの形を2人でつくり、気持ちを半分こするとより仲良しになるね、と確認ができた。

おもちは、私が泣いた顔を見てやっと笑い、おもちに、大好きだよと改めて伝え続けた。

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長々書いてしまいましたが、私にとって、自分も今いろんなことで環境が変わり、不安定さもあったこともあり、この息子とのやりとりは一生忘れられないだろうなという経験になりました。


どうしたら、おもちが大好きであることを伝えた上で、おもちの想いを汲み取り、でも相手に譲るということを教えていくか。
1時間の中で頭をフル回転させたとても学びの機会になったと思います。

結論、子供に教えている自分が1番育てられてるし、伝えたことは自分も日頃実践しなきゃなと思わされます。

これからも、何が正解かはわからないけど、自分なりにおもちと向き合っていこうと決めた出来事でした。


最後に、翌日、あずきから、おもちときなこの信頼関係は確実に深まってるね、と伝えてもらって、とても励まされたのでした。
あずき、ありがとう。

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