あずままき

ANCHOR HOTEL FUKUYAMA公式Instagramの中の人。ホテルで働く…

あずままき

ANCHOR HOTEL FUKUYAMA公式Instagramの中の人。ホテルで働くこと16年。現在の仕事は広報担当。文章を書くことがとにかく好き!どっぷりと関わったANCHOR HOTEL FUKUYAMAの立ち上げの記録を残しておきたくてnote始めました。

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    • 3本

    アンカーホテルの物語。

最近の記事

誰かの痛みを添えて

最初の大仕事物件を取得してから、実際に改装工事の準備に入るまでは、約半年ほどの期間が必要だった。 というのも、「城見壱番館」には住人の方がいらしたからである。 大前提として、物件が空にならないと、このプロジェクトは進まない。 そう。 まず最初の大仕事は、皆様に円満に退去していただくことだった。 極めてデリケートなこの案件は、法の専門家のアドバイスを元に、 ありったけの配慮を以て、弊社の役員が対応した。 彼は、抜群の人あたり、クレーム対応の神、リスクヘッジの鬼、責任感の塊

    • ボス、「ハコ」を買ってくる

      その日は突然やってきた。2017年秋。 「買っちゃった♪」 みんなが唖然とする中、はにかむボス。 このボスの一言で、ANCHORプロジェクトは突如として幕を開けた。 ボスが買ってきたのは、「城見壱番館」という築23年のワンルームマンション。 新幹線 のぞみも止まるJR福山駅から徒歩3分の好立地にありながら、 家賃は破格の3万円代。 全室、キッチン・ユニットバス・エアコン有り、広さ18㎡。 日当たりバッチリ。 別に汚くない。 言えない事件が過去にあったわけでもない。

      • 今日も今日とてデニムを愛してる

        「VICERER(バイスラー)」 40年以上前に流行ったこのデニムブランドを知っている人がどれくらいいるのだろう。 「ジーンズ発祥の地」岡山県井原市に存在した、三啓被服という会社がおこしたブランドであり、最盛期は年間500万本(!!)ものジーンズを生産していたという。 だけど、もう、このブランドは存在しない。 数回の社名変更ののちに、繊維業衰退の時勢に漏れず、ジーンズ製造を含めた繊維事業は廃業。 それは、苦渋の選択だったと聞いている。 そして、残ったのがホテル事業

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