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【M&Aアドバイザー直伝】小規模M&Aでタームシートって使われているの?

【実録】小規模M&Aでタームシートって使われているの?

今回は、「M&Aにおけるタームシート」について解説します。

M&Aにおけるタームシートとは、売主・買主間で交渉開始から現在に至るまでの合意した事項を記載した書面のことです。

M&A交渉において、タームシートの作成義務はなく、トップ面談(または担当者レベルの面談)時に議事録を作成し、合意している内容を記録しておくのが一般的です。

「タームシート」と言ってしまうと馴染みがないかもしれませんが、要は「議事録」の事ですよね。

ですが、議事録より、もっともっと形式的に作成されるもので、担当者レベルでの面談や交渉が長期にわかる場合は、議事録ではなく、タームシートを作成して契約当事者間で合意事項をその都度確認し、上司には明確に報告する事が重要になりますよね。

本当にざっくりいうと「タームシートは議事録の上位互換」って感じで覚えて頂ければいいかなと思います。

と、ここでみなさんにご質問!

みなさんは取引先との商談の場で議事録って執っていますか?

商談の場じゃなくても、社内の重要な会議などでもいいですよ。

M&Aアドバイザーとしてのお願いですが、M&A交渉の場面では必ず議事録を執って下さいね。

これ必ず後々トラブルになるんですよね。

というのも、弊社にM&Aアドバイザーのご依頼にいらっしゃる方の中には、

「現在M&A交渉中なんですけど、交渉がうまく行っていなくて困っています。交渉の途中からになってしまいますけど、M&Aアドバイザーとして交渉に入っていただき、交渉をまとめてくれませんか?」

って、ご相談も結構あるんですね。

そう言った事もあり、売り手さん・買い手さん両者のM&Aアドバイザーとして途中参戦させて頂き、何が障害になって交渉が暗礁に乗り上げているかを調べてみるわけです。

双方別々にご面談し、お話を伺ってみるとどうやら「単なる食い違い」だったって話はよくある事なんですね。

この「食い違い」って、両者が面談の度に議事録、っていうかメモ書きでもいいですよ。

メモを取って意識合わせしながら交渉を進めていれば、座礁することはなかったわけですよね。

M&A交渉でも商談でも最後までまとまるか否かって本当に紙一重だったりするんですね。

この紙一重を成功の方に持っていくために必要な事って、小難しい交渉術でも心理学でもなく、相手のことを尊重して向き合うことだったり、約束事は守るとか、真剣にメモを取って交渉に臨むなど、もっともっと基本的な部分だったりするんですね。

特に小規模M&Aの場合って、他の記事でも常々話していますが、両者の相性など心情的な部分の比重が高くて、両者が気に入れば、そのまま成約するなんてことは珍しくないんですね。

なので、基本中の基本であるメモ(タームシートや議事録でもなく、もはやメモって言っちゃってますが)くらいは、執りましょうね。

ここで、小規模M&A(スモールM&A・マイクロM&A)の現場レベルの話をしましょうか。

小規模M&Aの現場でタームシートって使ってると思いますか?

どう思います?

もうご想像がついてると思いますが(笑)

と言う事で、「【実録】小規模M&Aでタームシートって使われているの?」を解説していきます!

★今回、読んでいただきたい方は以下のような方です!

  • 小規模M&Aの現場でタームシートは必要かどうかを知りたい方!

★読むことで得られる効果!

  • 小規模M&Aの現場でタームシートは必要かどうかを知ることができます!

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【実録】小規模M&Aでタームシートって使われているの?

では、小規模M&Aでタームシートが使われているかどうかについて解説していきましょう!

今回解説するポイントは以下の5つです!

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