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書きたいネタ

書いてみたい、語ってみたいネタについて。
特にモデルになった女性の話について。

○シュザンヌ・ヴァラドン

〈都会のダンス〉はじめ、多くのルノワール作品にでモデルを取っている女性。
もともとはサーカスのブランコ乗りをしていたものの、怪我で引退を余儀なくされ、美術モデルに転向。
後には自身もデッサンを勉強して、画家に。
息子は、エコール・ド・パリの画家モーリス・ユトリロ
実は、上の〈都会のダンス〉のポーズをとっていた時は、モーリス・ユトリロを妊娠中だった。
(父親は不明・・・姓が母子で違うのは、とりあえず付き合っていた一人であるスペイン人に、認知されたため。(当時ユトリロは8歳)。しかし、父親の有力候補にはルノワールの名前も)
シュザンヌ・ヴァラドン」という名前が定着しているが、実は本名ではない
本名は、マリー・クレマンティーヌ・ヴァラドン。
モデルとして、ルノワールの他にもピュヴィス・ド・シャヴァンヌなど、男たちの前で裸身をさらす彼女を、恋人のロートレックが、旧約聖書の登場人物で、好色なジジ・・・老人に水浴姿を覗き見された人妻スザンナになぞらえて、「シュザンヌ(スザンナのフランス語形)」と呼んだのが始まり。

(ちなみに元ネタのスザンナの話を扱った絵はこちら。)


ルノワールは、実は〈都会のダンス〉を含む三部作を描いていた頃、恋人のアリーヌとシュザンヌと、二股かけている状態だった。
アトリエにやってきたアリーヌが、箒でシュザンヌを追い回したなどというエピソードまである。
最終的には、ルノワールは、家庭的なアリーヌを選ぶが、奔放で恋多きシュザンヌをもしも選んだとしたら・・・「幸福の画家」にはなれなかったかもしれない。
(たぶんどこかで離婚していただろう・・・)

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