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砂の器 読んだ

 松本清張の砂の器を読みました。YOASOBIのライブで名古屋に遠征する用事があったので新幹線の中で読めるように、上下巻の作品をチョイスした。

読むきっかけになったのは、恋人に最近本を読んでるんだよね~なんて雑談したときに過去に読んで面白かった小説をいくつか教えてもらったうちの一つだった。


松本清張といえば実写化もされた、黒革の手帳のイメージが強く、母が好きでよく見ていたな~なんて懐かしい気持ちにもなった。

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。

被害者の東北訛りと“カメダ"という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、

老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。

今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。

だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する……。

人間の「宿命」とは何か?上下2巻。

 作品を読んでいて印象に残っていたのは、物語の語り手が常に神であることだった。わたしは日本の現代文学ばかりを読んでいることもあって、一人称で描かれないストーリーに凄く新鮮さを覚えた。

 作中の登場人物の中で一番惹かれた人物は紙吹雪の女で、自分が男性の立場だったら同じように記憶に残るだろうし、街で再びすれ違ったときに思い出してしまうかもしれないな~なんて思う。


 
 的外れな捜査からどんどん真相に近付いていく流れも面白かったが、途中まで犯人は完全に別人だと思い込んでいたので騙されたな~って感じ


 noteとは別にNotionで本棚のリストをまとめ始めたのでそちらも頑張りたい。感想文はどんなに簡単なものでもアウトプットしていかないとどんどん忘れていってしまうので、こまめに記録はつけていきたいなと思った。(すでに何冊分も溜めているけど・・・)


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