はやかわです。書き殴ります。暗いし支離滅裂です。
　精神状態はよくなったり悪くなったりするんだけれども、そういえば最近いい状態っていうのがなくて、それはべつにぼくがゲイだからとか関係なくて、いやもしかしたらぼくがゲイじゃなかったらその分のストレスはなく生きられていたかもしれないから、っていうかこの世界にもしかしたらっていうものはない。もしぼくがゲイじゃなかったらっていうのは、人生が百八十度変わっちゃうかもしれないくらいのもしかしたらだ。だれもが幾重にも偶然や必然を積み重ねてそのひとのパーソナリティみたいなものが形成される。
　睡眠障害のための薬だけだったのに、最近処方される薬が増えた。夜寝る前だけに飲んでいればよかったのに、朝も飲まなきゃいけないし、臨時でも飲まなきゃいけない。いや飲まなきゃいけないっていうことはないんだけど、というよりもそれがあるから安心という面もあって、ぼくはぼくがこうなるまで病んでしまうとは思ってもいなくて、いや病んだり薬を飲むことは否定されるものじゃないし、むしろ、ある種世間の目を気にしてじぶんのことをほったらかしにするよりも、ちゃんと精神科いって処方してもらって薬飲んでまで頑張って生きてるのはえらい。みんな別に好きでつらい状況にあるわけじゃない。病院が好きで通ってるわけでもなければ、薬が好きで飲んでるわけでもない。でもその選択ができてるのってほんとにかっこいい。生きてるのがえらい。生きるって本当に大変なことだと思うんだよね、生きなきゃいけない理由なんてないけど、死ぬのは痛いし怖いから、いやべつにみんなそんな窮屈な思いをしながら生きているひとばかりじゃないけれど、だからって全員が全員、気持ちよく生きているわけでもない。
　生きててえらい、ってずっと思ってて、生きてるだけでえらいし、つらいこともあるけどトータル幸せだよねってずっと思ってた。そう思ってたのは事実だ、嘘じゃないし強がりでもない、そうやって生きたいと思ってた。先週、記憶にある範囲ではじめて、もう死んでしまったらどうか、という思いが生まれた。死んじゃうっていう選択肢はもう長いことずっと排除していて、死にたいってことは楽しく生きたいってことだと変換していて、だからずっと死にたいなんて思うことはなかった。いまもそんなふうに思っていない。だけど、死んでしまったら楽になるんじゃないかなんて、そういうふうに思っていて、なんかおかしい。数ヵ月前のぼくじゃなくなっている気がする。積み重ねなので数ヵ月前のぼくプラスここ数ヵ月のあれこれでいまのぼくがいるわけだから、なにかが劇的に変わったわけじゃない。でも完全にもうぼくはちょっと前のぼくじゃない。
　いままで怒りだったものが悲しいとかもう無理だに変わり始めた。数週間前に少しパニックみたいになって、パニックといってもだれかに見られたわけじゃないからじぶんの中でバランスがとれなくなった、みたいな表現が正しいのかもしれないけど、仕事のありとあらゆるものから逃げ出したくなって、でも逃げ出せなくて、それ以降も似たような調子が続いているんだけど、いつかわからないどっかのタイミングで、いろんな自分のことが他人事に変わり始めた。つらいだろうけどとりあえず笑っときなよとか、つらいって訴えても仕方ないからもうちょっと頑張っとけよとか、悲しいって思ったってなにも変わらないからもう別のこと考えとけよとか、いやもしかしたらこれが実は通常の人間の心理なのかもしれない、そういう意味ではストレスに対応できるようになったのかもしれない。うれしいとか楽しいとかの気持ちも鈍いのに、悲しいとかつらいとかいう気持ちさえどっかいっちゃうんだと思ったら虚無だよね。
　カウンセリングを受けてみた。行動が早くてえらい。パーソナリティがおかしいわけじゃなくて、心が健康じゃないから投薬を続けていまの状態になっている原因を排除してくださいという内容だった。そんなことわかってる。いやそんなことわかってるけど、っていうかなんであんなに塞ぎこむ日があるのに、誰かに何かを説明する場面だとこんなに他人事のようにぺらぺら話せちゃうんだ。元気じゃんって思われてる。そんなに大したことないじゃんって思われてる。そんなに大したことあるよ、仕事の能率も落ちてるし誰ともコミュニケーションとりたくないんだよ。
　とはいえもうほんとうにずばり他人事なので、どうしたらこいつが健康状態に戻れるかっていうのを計画を練って粛々と進めていくだけなんですよね。その先に楽しいとか嬉しいとか幸せとか、そういうプラスの感情が待っているといいな。待ってるよね。大丈夫だよね。
　あとこれは本当に胸が苦しくなるくらいありがとう、ありがとうって思っているんだけど、周りの人たちが本当に優しい。手を差し伸べてくれる。もうひとりでは立てないので、その手をつかんで支えてもらっている。早くひとりで立てるようになりたい。健康になるための計画をたてなきゃ。