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従犬 幸太、4回忌〜お手製の骨壷収納ケース〜

こにちはぬん。ベビだす。
本日10月19日は、幸太の4回忌です。
後にも先にも、我が家に来た犬の中で唯一の小型犬だった幸太。
中型犬以上の犬とばかり暮らしてきた私は、猫の琥珀より軽いその体に
「これは本当に犬なのか」
と思ったほどです。

生前は「小さいおじさん」という愛称で呼ばれつつ、小柄ながらも犬らしい節度や忠義を見せては「体は小さくともこれは立派な犬だ」とつくづく思わせてくれたものです。

老犬になるまでほぼネグレクトされて育ち、ドッグフードも最初は食べ物だと分からなかった幸太。
人間のお菓子や惣菜を主な食事として貰っていたと推察される彼は、老犬とはいえ今の時代なら10才そこそこで失くすはずもないほど歯が抜け、保護当時は両奥歯しか歯が残っていませんでした。
今年13才を迎えるリキでさえ全ての歯があるというのに、虫歯になりやすい小型犬とはいえ推定10〜11才という年齢で奥歯しか残っていないことに驚いたものです(保護当時)。

仔犬の頃から定期的に健康診断を受けていればとうの昔に分かっていたはずの「精巣停留」を長らく放置され、彼を保護した時にはそれが癌を発症していました。
それまでの食事など飼育環境もあったのでしょう、血液検査の全ての数値が悪く、獣医師から
「血液検査の数値が悪すぎるため、手術は不可能」
と告げられ、我が家に来てから虹の橋に旅立つまで幸太の飼い犬らしい時間はたった一年半程度でした。

そんな幸太の4回忌に、彼のための骨壺収納ケースを作りました。
それまでは風太・花と並んでエアコン近くの台の上に骨壺を置いていたのですが、涼しくなってきて冷房がいらなくなったころ「冬に暖房入れる前にエアコン掃除しておこう」と一旦みんなの骨壺を移動したのです。
猫にいたずらされないようドア付きの収納スペース内に暫定的に移動したものの、この際だから設置場所を変えようと思い、それならばと骨壺の収納ケースも作ってみることにしました。

材料は100均で調達。左端の品以外は100円です。
左から、小型の収納ボックス(フタなし)と、
A5サイズの硬質カードケース、
キラキラだけどマットな質感のマスキングテープのセット、
それとアルファベットのシールを買いました。
しぶき、興味津々で見に来る。
そのためピントがずれました。
瀑「おかん、これ何するの?」

骨壺の高さや奥行きなどのサイズは一切測らず、記憶で買い物。
私は大体いつも、「目測と勘でやる」派です。
目測と勘で作成はおベビの常套手段。
9割以上の成功率を誇ります(約1割失敗するんかい……)。

左端の収納ボックスを骨壺が入る本体に。
硬質カードケースは骨壺収納ケースの前面の扉となる予定の材料で、クリアに拘ったのは「中の骨壺が正面からはっきり見えるように」です。
マスキングテープで硬質カードケースを収納ボックスに固定し、ドアの形状に作ります。余分な部分はデザインナイフでカット。
収納ボックスの左右にある手持ち部分の穴は、硬質カードケースが入っていたクリアな袋を再利用し、それをカットして穴の上から貼りました。
骨壺収納ケースのドアとなる部分には、マスキングテープの上から生前の幸太によく似た犬のシールをペタリ。このシールは元々家にあったものです。
本体上部はマスキングテープを広めに貼り、その上からアルファベットシールで「KOUTA」と名前を入れました。


完成した、幸太専用の骨壺収納ケース。
骨壺に掛けられているのは、
幸太が最後につけていた首輪です。
実はこの首輪も、生前に幸太が着ていた服と
お揃いのハンドメイドです。


マスキングテープは、生前の幸太のイメージでこのカラーを選びました。
明るい感じに仕上がり、中にいる幸太もよく見えます。
居場所が明るくなったためか、幸太もご機嫌に見えます。

小さいおじさんがいなくなって、早4年か。
早いなあという気持ちと、
「まだ4年しか経っていないのか。もっと長く会っていない気がする」
という気持ちが入り混じるのは、亡くなった子たちの命日を迎えるたびに毎回毎回思う事です。

幸太が旅立ってから49日を過ぎた頃、夢枕に立って報せてくれた大切な事、ちゃんと守りましたよ。
おかげで、猫の琥珀は今も元気です。
これからも、風太・花と共に見守っていて下さい。
遠い空の上からでなくともいいよ。
この家の中に、居ていいからね。
君は、うちの子だから。

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幸太との出会いから、虹の端へ旅立つまで、そしてその後の不思議な恩返しをこちらの下巻にて綴っています。【電子書籍バージョン】

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紙の本はこちらです。【紙書籍バージョン】

~見出し画像は、幸太が亡くなる少し前に七五三のお祝いをしてあげた時の写真です。それまで「お祝い」をしてもらう機会が少なかったであろうと思われる幸太のため、我が家にいる間に誕生日一回、七五三の祝いを一回、してあげることができました~


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