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島のインじぃ言いたい砲台20 〜深山・男良谷・加太砲台 in 由良要塞〜 2023.5.28〜29

加太かだ砲台の附属施設

①加太砲台の説明板より

 友ヶ島(このシリーズ19)訪問後、加太砲台へ寄ってから宿に向かうことにしました。人形供養で有名な淡島神社の横の道を車で5分ほど上っていきます。

②火薬庫

 まずおっ?と思ったのがカマボコ型の火薬庫です。大空山堡塁(このシリーズ12)は壁が石積みで天井アーチがコンクリートでしたが、ここは壁もコンクリートでした。

③火薬庫内部

 これまで見てきた掩蔽部えんぺいぶ砲側弾薬庫ほうそくだんやくこは、ほぼほぼカマボコ断面側(妻側)に入口がありました。この火薬庫はカマボコ側面(平側)に入口があります。妻側には窓があります。

④厠(トイレ)

 少し登るとかわや(トイレ)が復元されていました。復元トイレの中が見れる所は少ないので上から下まで凝視👀

⑤厠説明板より

 国の文化は公衆衛生からです、大は溝1本では駄目です。個室でなければ!
 浅いぼっとん便所なので、すぐ一杯になりそう。掃除係が大変です(・・;) 

⑥大コーナー

 小は昔の公衆便所を思い出します。

⑦小コーナー

 トイレの横には、弾廠だんしょうが復元されてます。砲弾をどこでどんな過程でつくっていくかよくわかってないんですが、木造建物なので中身の火薬はここではあつかわなかったという事でしょうか?

⑧弾廠の説明板より
⑨弾廠

加太砲台の砲座 

 ここは付属施設がおもしろかったので長くなりました。砲座へ向かいます。
 砲座は和歌山県青少年なんとかセンターの敷地内で、休館日は入れないので⚠注意(開館時間にも⚠注意)。翌月曜日に再度、同敷地内の田倉崎砲台に行こうとしたが閉門してました😭 

⑩27K砲座

 口径27㎝カノン砲(27K)4門を配置します。フランス・シュナイダー製の当時最優秀、10km先の淡路島まで届く性能で、東京湾要塞とここにしかなかったそうです!
 砲座は平面U字型で前がコンクリート、横が石積みです。

⑪砲床のアンカーボルト

 砲床には大砲を固定するアンカーボルトが残っていました。

⑫横墻とその下の砲側庫

 砲側庫は地上とも地下とも言い難い半地下で、内部はドーム型(このシリーズ6へ)です。

⑬砲側庫内部

 砲座右翼に観測所が残っていました。

⑭右翼観測所
⑮観測所の手前の部屋

深山みやま第2砲台

 翌日の訪問ですが、深山第2砲台もいっときます。
 口径28㎝榴弾砲りゅうだんほう6門15㎝臼砲きゅうほう4門の配置です。(冒頭写真は臼砲砲座と思われる場所から、友ヶ島と淡路島を望む)

⑯深山第2砲台掩蔽部

 と言っても加太休暇村の建設でこの掩蔽部しか残らなかったようですが…。
 私が入ったとて崩れる心配はありませんが、たまには立入禁止に従いましょう。レンガのアーチ天井であれば、ドーム型の天井では無いと判断できます。
 第3次成長期を迎え、少しは分別が身についてきたインじぃでした。21へ続く。





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