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【株式市場・機関投資家】 金の流れを追えば「買うべき株式」も視える Part.1

■ 悟るNote ■

賢さの段階

『金の流れを追えば "金融構造の真実の側面" が見えてくる、そして "買うべき株式" も視えてくる』
 

■ 参照:MONOPLY - 世界は誰のもの?ミラー

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■ 参照動画:前提 ()は筆者の補足
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今現在(少なくとも2020年~2022年の最中)、あなたは我々の現在の(総合的な)状況が「何かおかしい」と感じていると思います。

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それでも、ちょっと聞いてほしいのですが・・・
このVTRを見ると、世界中で何億人もの人々が、長い間行われてきた対策のために貧困に陥っています。

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そして(その状況の進行に伴い、これから先)我々が経験するであろう最大の経済危機は、まだあなた個人には影響を与えていないかもしれませんが、その波及効果が、あなたやあなたの大切な人に及ぶのは時間の問題ともなります。

これは警句ではなく、私たち(全世界の国民)が直面している厳しい現実です。
 

しかし、現在の状況を正しく客観的に知ることができれば、その被害を最小限に抑え、恩恵を受けることさえもできると思います。

そこで、私が必要だと考える、簡単に検証できる事実を紹介したいと思います。

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■ 概要 ()は筆者の補足
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まず、私たちの生活のあらゆる側面を支配しているのは、ほんの一握りの巨大企業に過ぎません。大袈裟では無く、日常生活(起きて⇒寝るまで)のあらゆること、ほぼ全てをそれらの企業に大きく依存しています。

それらの企業は「巨大な投資会社」であり、地球上の大きな金の流れを管理しています。

では、その仕組み(金の流れと管理構造)は?

 
例えば、世界で最も人気のあるソフトドリンクやスナックの親会社であるPepsiCoのような会社を例に挙げてみましょう。

ペプシコ・ティッカー

競合するブランドは数多くある様に見えますが、それらは全て、業界を独占している少数の企業の工場で作られています。

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食品業界には、ユニリーバ、コカ・コーラ、モンデリース、ネスレなどの大手企業がありますが、食品業界で有名なブランドは、ほぼ全てこれらの企業に属していることが分かります。
(これらは関連するウェブサイトや、Wikipediaなどで確認することが可能)

この規模の企業は通常、上場しており、筆頭株主が采配を振るう取締役会があります。
(ヤフー・ファイナンスなどでも、筆頭株主が誰であるかを含む詳細な企業情報を見つけることは可能)

PepsiCoを例にとってみると、株式の73.14%を3379人の機関投資家が保有していることが分かります。機関投資家には、投資会社、ミューチュアル・ファンド、保険会社、銀行、そして場合により政府も含まれます。

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見ての通り、3379人の内、わずか10人で、全株式のほぼ1/3を占めていますが、この上位10社の株式資本を合計すると、約600億ドルの価値があるということになります。

この10社のうち、3社が残り7社よりも多くの株を保有しています。

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【ペプシコ】
■ ザ・バンガード・グループ
■ ブラックロック
■ ステート・ストリート

これらの名前を覚えておいて、コカ・コーラ、ペプシの大競争相手で、誰が一番株を持っているかを見てみましょう。

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ペプシコと同じ様に(コカ・コーラ社の)大部分の株式も機関投資家が保有しています。その上位10社のうち、最後の1社から見ていきましょう。

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この6つの機関投資家のうち4つは、ペプシコの最後の6つの機関投資家にも見られます。

■ ノーザン・トラスト
■ JPモルガン・チェース
■ ジオディ・キャピタル・マネジメント
■ ウェリントン・マネジメント

では、その4つの大株主を見てみましょう。

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このうち3つは、ペプシコの上位4位にも入っていましたが、

【コカ・コーラ】
■ バークシャー・ハサウェイ(バフェット会長)
■ ザ・バンガード・グループ
■ ブラックロック
■ ステート・ストリート

これらが「地球上の4大投資会社」です。

 
ペプシコとコカ・コーラは、ライバル以外の何物でもありませんが、ユニリーバ、モンデリーズ、ネスレなど、多くのブランドを所有する他の大企業も(ペプシコやコカ・コーラと)同じ様に、少人数の機関投資家によって所有されており、これらの名前は、食品業界だけではありません。

筆者補足
『この時点で重要なのは、一見、双方はライバル企業に見え、競合している様に見えるが、同じ会社(同じ投資家)が双方を所有している事実であり、それが何を意味するのか、である』

 
例えば、テクノロジー企業(IT業界)で最大の企業は何かを調べてみましょう。

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Facebook(現メタ)は、WhatAppとInstagramを所有しており、Twitterと合わせて、世界で最も人気のあるソーシャル・メディア・プラットフォームを形成しています。

アルファベットは、YouTubeやGmailなど、Googleの全てのビジネスの親会社ですが、世界中の(ほとんどの)スマートフォンやタブレットが搭載している2つのOSのうちの1つであるAndroidの最大のスポンサーであり開発者でもあります。

もう1つのOSはApple(iOS)ですが、この3社にマイクロソフトを加えた場合、世界中のほぼ全てのコンピュータ、タブレット、スマートフォン(スマート・デバイス)が依存しているソフトウェアを、この4社が製造していることが分かります。

■ 補足
「アマゾン以外の4社」という事。

【GAFAM】
G:グーグル(アルファベット)
A:アマゾン
F:フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)
A:アップル
M:マイクロソフト(王者)

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さて、ここでも、これらの企業の株式を最も多く保有しているのは誰か(筆頭株主は誰か)を見てみましょう。

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Facebookを見ると、80%以上の株式を機関投資家が所有していることが分かります。これは食品業界(ペプシコやコカ・コーラなど)で見たのと同じであり、ここでもトップは同じ投資家です。

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【フェイスブック】
■ ザ・バンガード・グループ(←同じ)
■ ブラックロック(←同じ)
■ フィデリティ・インペストメンツ
■ ティーロウ・プライス・アソシエイツ
■ ステート・ストリート(←同じ)

次にTwitterですが、Facebook、Instagramと合わせトップ3を占めています。
そして驚くべきことに、この会社も同じ投資家が所有していることが分かります。

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【ツイッター】
■ モルガン・スタンレー
■ ザ・バンガード・グループ(←同じ)
■ ブラックロック(←同じ)
■ ステート・ストリート(←同じ)
■ フィデリティ・インベストメンツ

それはAppleでも同じですが、

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【アップル】
■ ザ・バンガード・グループ(←同じ)
■ ブラックロック(←同じ)
■ バークシャー・ハサウェイ(バフェット会長)
■ ステート・ストリート(←同じ)

アップルの大きなライバルであるマイクロソフトにも同じ投資家がいます。

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【マイクロソフト】
■ ザ・バンガード・グループ(←同じ)
■ ブラックロック(←同じ)
■ ステート・ストリート(←同じ)
■ フィデリティ・インペストメンツ
■ ティーロウ・プライス・アソシエイツ

『メタと全く同じメンツだよ(笑)』


テクノロジー企業を圧巻し、我々のコンピューター、テレビ、スマート・デバイス、家電製品などを作っている他の企業を見ても、同じ大口投資家が株式の大半を所有しています。

これは、世界中のあらゆる産業で見られることですが、私が誇張しているわけではないことを、ご理解下さい。

別の例を挙げましょう。

例えば、旅行の計画を立てたいとします。
パソコンやスマートフォンで、同じ機関投資家グループに属するスカイスキャナーやエクスペディアなどのウェブサイトを使って、太陽への格安航空券を探します。そして、同じ投資家が株式の大半を所有している航空会社や、エールフランス・KLMオランダ航空の様な政府系航空会社を利用します。

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【スカイスキャナー】
■ ザ・バンガード・グループ(←同じ)
■ ブラックロック(←同じ)
■ ステート・ストリート(←同じ)
■ バンク・オブ・アメリカ

搭乗する航空機は、ほとんどの場合、ボーイングかエアバスですが、ココでも同じ名前(機関投資家)が出てきます。

私たちはbooking.comやairbnb.comでホテルやアパートを探します。目的地に到着したら、食事に出かけ、Trip Advisorにレビューなどを書きますが、私たちの旅行のあらゆる場面で、同じ機関投資家が活躍しているのです。

■ ブラックロック
■ ザ・バンガード・グループ
■ ステート・ストリート
■ バークシャー・ハサウェイ

彼らの力はさらに大きく、飛行機の燃料となる灯油でさえ、彼らの数ある石油会社や製油所のひとつから供給されているからです。その飛行機に使われている鋼鉄が、彼らの多くの鉱山会社の一つからきているように。

小さな投資会社、銀行、ミューチュアル・ファンドのクラブは、原材料を生産する第一次産業の最大の株主でもあります。Wikipediaで世界最大の鉱山会社を調べてみると、その株主はどこにでもいるような機関投資家(つまり「ドコにでも出現するほど尋常ではないスケールで株式を保有しまくっている」王手投資会社)であることが分かります。

また、私たちの食品産業全体を支えている世界最大の農業関連企業も同様です。例えば、世界最大の種子メーカーであるモンサント社の親会社であるバイヤーズを所有しています。

モンサント社は、地球上の綿花の種子の90%を生産しており、その他の種子の大部分も生産しています。しかし、これらの機関投資家は、世界最大の繊維製造会社の株主でもあり、綿花から我々が着る服を作る数々の人気衣料品ブランドも、同じ投資家グループが所有しています。

世界最大の太陽電池パネル製造会社も、最大の石油精製会社も、株式は同じ会社によって管理されています。

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世界中で人気のあるタバコの銘柄を生産しているタバコ会社も、同じ会社(機関投資家)が所有しています。

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製薬業界の主要企業や、薬を製造する科学研究機関なども、すべて所有しています。
 

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金属や原材料を生産する企業や、その金属や原材料を加工する自動車、航空機、兵器産業もすべて所有しています。

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電子機器を製造する企業も所有しています。

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ネット上のマーケットプレイスでは、大きなデパート(イーベイやアマゾンなど)を所有しており、さらには、彼らのプロジェクトへの支払いに使う決済手段(例えばマスターカードやビザ、アメリカンエキスプレスなど)までもが、彼らの手に委ねられているのです。

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私はできるだけ話を短くしたいので、氷山の一角だけを紹介することにしました。

もし、あなたが今見た情報源を使って自分で調査しようと思えば、最も有名な保険会社、銀行、建設、電話、レストランチェーン、化粧品(コスメ)ブランドなどの多くが、先ほど見たのと同じ機関投資家によって所有されていることに気付くでしょう。

その機関投資家とは、先ほど示したように、主に投資会社や銀行(ブラックロックやバンク・オブ・アメリカなど)、保険会社などですが、その機関投資家にも株主が存在します。

・・・さて、一番すごいのは何でしょう?
 

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これらの機関投資家はお互いに株を持ち合っており、ピラミッドに例えられるような巨大なネットワークを形成しているのです。
 

IT・金融の企業複合体である、この巨大なネットワークの名は『デジタル金融コンプレックス』
トランプ大統領のスピーチで有名になった「ディープ・ステート:DS」という言い方は、最近ではもう古い。

小さな機関投資家は、大きな機関投資家に所有され、その機関投資家は、さらに大きな機関投資家によって所有されていますが、このピラミッドの頂点に位置するのは、もう何度も目にしたことのある「2つの企業」です。

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■ まとめ
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率直に(内容の順に言うと)ポイントは以下だ。

【1】
まず我々は日常生活において、様々な企業の製品・プロダクトを使用している(依存している)が、当然そのプロダクトを市場に提供している企業には株主がおり、基本的にその株主、あるいは、取締役会や経営にも関与する筆頭株主は、突き詰めると「一部の機関投資家である」

【2】
中小もとい王手も各企業、競合している様に見えるが(例えばペプシコとコカ・コーラ、一番分かり易いのはマイクロソフトとアップル)その所有者(優先株式含む株式の大量保有者)は、突き詰めていくと前述の「同じ機関投資家グループ」であり、それは即ち「競合している企業であれ、所有者(権利者・支配者)は同じである」ことを意味し、それは同時に「表面上は競合している様に見えるが、裏では各企業が "同じ方向に" 向かっている」ことを指し示す。

【補足】
世界三大証券取引所は「ニューヨーク証券取引所・ロンドン証券取引所・東京証券取引所」だが、王手企業などは基本、それら証券取引所に上場している。そして各企業の主要な株主情報(筆頭株主の株式保有比率など)は上場している場合、別に隠されているワケではなく、有価証券報告書やヤフー・ファイナンスなどで誰でも確認可能。
(筆者は起業している、つまり「起業家 = ファウンダー = 経営者」なので決算書あれこれは分かるが、分からない人に向けて記載すると、損益計算書・貸借対照表・キャッシュフローではなく「有価証券報告書」を見る必要性があるということ)

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【3】
マイクロソフトとアップルの例に示されるように、例え子会社や連結企業をもつ王手であっても、両社の様に「筆頭株主は同じ人物(会社)である」場合があるが、別にそれはセクター・一般消費財や、セクター・情報通信(IT業界)だけに限らず、全世界のあらゆる産業・あらゆる企業で現状、そうなっている。それは即ち、その株式大量保有者達が「その業界(の利権など)を独占している状況」に等しい。

【4】
あらゆる産業・あらゆる企業の株式を大量保有している機関投資家(投資会社や銀行)だが、その中で影響力・支配力の強い最上位企業は、基本的には「4社」である。

ブラックロック

ブラックロック

ザ・バンガード・グループ

バンガード

ステート・ストリート

ステート・ストリート

バークシャー・ハサウェイ

バークシャー・ハサウェイ

【5】
もっと分かり易く記載すると、各企業の製品には会社名(企業のロゴ)が記載されている場合が多いが(例えばネスレなら「Nestle」というロゴが入っている、マスターカードやビザなども「VISA」などと、製品に企業ロゴが入っているが)それらは実質的には「Nestle」「VISA」などでなく「BlackRock」「Vanguard」と書かれていても(実は)あながち間違いではない、ということだ。もちろんそれは、日常生活において全世界の国民が使用している(ほぼ全ての)製品全般にも言える、ということである。

『この時点で、それが何を意味するか?』

 
もはや分かる人は「ハッキリと分かる」とは思うが・・・

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『金の流れを追えば "金融構造の真実の側面" が見えてくる、そして "買うべき株式" も視えてくる』


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