「背中を見て育つのはまだ後の話」


職場では新入社員、新人アルバイトなど新しく入ってくる人材が毎年のようにいますが、こんな経験をしたことがある方はいますか?

仕事が出来ない、気が利かない、作業が遅い、覚えられないなど

そのような場合いろいろな対処方法があり、例えば怒る、責める、慰める、教えるなどで改善を目指していくと思います。
多くは「教える→出来なければ慰めたりして、もう一度教える→怒る、責める」と段階を踏んでいくと思いますが、中にはそれでも出来ないことやミスしてしまうことがあります。

人それぞれ出来ること、出来ないことはあるので仕方のないことも多く、人為的ミスは簡単に防げるものではありません。
ここでいくつか考えられる原因や対策はあるのですが、その中でも新人は背中を見せることで育つと考えられる方もいると思います。

決して間違いではないと思いますし、背中を見て育っていく人材も確かに多いと思います。

ですが、入ってきたばかりの新人にとってそれは難しいこともあるということです。
入ったばかりで右も左もわからない新人は、まずは何からするのか?を迷っています。
その時の教え方や説明次第で今後の成長は大きく変わります。

まだ何のルールも決まっていないところに入れば、まずルール作りからスタートする必要がありますし、出来上がっているルールを説明することも始めにしっかり教える必要があります。

それなのに始めから「新人は背中を見て育つもの」なんて思ってたら、成長は遅くなりますし、独自の解釈で物事を進めてしまうことだってあるかもしれません。

成長が遅くなるのは会社によってやり方があるかもしれませんし、即戦力としてまだ求めてないこともあるかもしれません。
ですが、独自の解釈に沿って仕事をすることは会社としてもマイナスに働いてしまうことがあります。

なので、僕は背中の見せ方や見る方法を教えることも必要になってくると考えています。
誰の背中を追うのべきなのか、どんな行動は背中を見るべきなのか、その見極めをすることや教えるなどして、まずは土台を固めることで仕事の効率も変わりますし、今後の新人の成長に大きく差が出てくると思います。

クリエイティブな仕事や個性重視の会社などであれば、そもそも背中を見せることすら必要ない場合もありますし、その方が仕事に活かせることが多い場合もあります。

まずは自分がどんな風に育ってほしくて、どんなことを新人の方たちに求めるのかをしっかり認識することが必要だと思います。


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