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アメリカの小学校で受け継がれる激臭の◯◯◯

こちらの記事はアメリカエピソードの記事になります。
前回の記事はこちらです ↓

みなさんは学校で新しい教科書がもらえた時、嬉しかったですか?

私は興奮していたのを覚えています。
もらった瞬間に教科書を開き、書かれている内容が未知であることを把握すると、なぜか興奮してました。
知識に対する欲求が高かったのでしょうね。

しかし、アメリカは違います。
新しい教科書は配られません。

お古の教科書を使い回します

教科書の大きさはA4サイズで、ハードカバー仕様なので長く使うことがはじめから考えられている丈夫な設計です。
2人1組で教科書を使います。

いつからのお古なのかは知りません。
私がアメリカに住んでいたのは1995〜98年だったのですが、この国はいち早くSDGsを取り入れていたってことですね。

この使い回す考え自体を否定するつもりはありません。
ただ、この教科書、

めちゃくちゃ臭いんです


どんな臭いかと言うと、アンモニア臭ですね。
夏の電車内で、生乾きの汗の臭いと言えばイメージしやすいかもしれません。

教科書のページをめくるたびに悪臭が押し寄せ、毎回頭が真っ白になります。

転校したばかりの頃はなぜこんなに激臭なのか想像もつきませんでした。
とりあえず我慢するしかありません。
しかし、なぜそのような臭いなのかすぐに分かることになるのです。

ペアを組んでいる生徒がページをめくろうとしました。

ペロッ


あっ…

なるほど…

そう、ページをめくる時、現地の子は親指をペロッとして、水分を含ませてからページをめくるのです。

これ、生徒だけではありません。

先生がプリントを配る時も同じことをします。

私は潔癖症でもありませんし、小学1年生なので衛生面なんて考えることはなかったのですが、直感的にヤバイ文化だと感じました。

授業中に至っては、キャンディを舐めるレベルでペロペロしてます。

先生「Ok. Next page.」(ペロッ)
生徒(ペロッ)

もはやペロッで会話してます


とりあえずノートとペンを取り出すことにします。

つるんッ


ん?

気が動転していたのか、机の引き出しではなく、引き出しの下を触ってしまったようです。

しかし、机はザラザラのはずなのですが、ツルツルしていることに違和感があり、下を覗いてみました。

色とりどりのガムが貼り付いてる


1つ1つのガムが風化して、ツルツルになって机と同化しているのです。
まるで上からニスを塗っているようなツルツル具合です。

色もさまざまで、赤、黄色、緑、青など、1つの机あたり約15個ずつ貼り付いていたと思います。

J.J.(クッチャクッチャ…)

と、そんな時、イケメンだけど挙動不審なJ.J.がクッチャクッチャと咀嚼音を出しているのです。

あぁ、貼り付けたのは君みたいな子だったのか。
やっぱりアメリカは授業中にガムを食べてもいいんだな。

しかし、先生がそれを見つけると、

「Show me your mouth.」(口の中を見せなさい。)

怒ってます。様子が変です。

先生が近寄り、J.J.の口に手を突っ込み、食べてるものを取り出しました。

ペンのキャップでした


「言葉を失う」というのはこういうことを言うのでしょうね。
なぜペンのキャップを食べるという発想になるのでしょうか。

しかし、ここであることに気づきます。

生徒はガムを教室で食べられないルールだったのです。

ここで真実が見えてきます。

机の下にガムをつけられるのは、保護者しかいないのです。

保護者が学校に来る懇談会のタイミングと思われます。

もちろん、生徒が隠れてガムを食べていた可能性もあります。
ただ、全ての机に15個ずつ色とりどりのガムが貼り付いている光景は小学生の私には衝撃的すぎました。

ちなみに私の通っていた小学校はアメリカの中では治安が良いところだったそうです。
それ以上に治安が悪い所は、いったいどんな小学校なのでしょうかね笑

また別の機会にアメリカのお話を書いていこうと思います。


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