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    2019/02/11〜2019/03/27 45日間の旅の軌跡

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そしてもうすぐ、世界一周が終わる。

たった45日間の世界一周。短い旅がもうすぐ終わる。 アジアを回る時間がなかった。みんなが愛してやまないタイでダイビングがしたかった。凄惨な事件が起きたカンボジアにも、日本人としてしっかり行く義務がある気がした。 中東は魅力があるってたくさん聞くし、アフリカもたくさん行きたい国がある。サファリに、キリマンジャロ、マグマもまだ見れてない。 北欧やアイスランドでオーロラを見たかったし、犬ぞりに癒されてもみたかった。ビールの風呂にもはいってないし、湖にだって浮かんでいない。

    • 3.11。あの日は、なにをしていましたか?

      今日はちょっとだけ、それを考える時間があってもいいんじゃないかなと思います。 今日で、東日本大震災から9年が経ちました。 当時のぼくは、宮城県で高校2年生。学校はたまたま休みで、友人2人とぼくの家で遊んでいました。 ガタガタガタと障子が揺れ始めた時、「そういえばさ、昨日地震で大勢の人が亡くなっちゃう夢を見たんだよね。」と冗談まじりに言ったことは忘れられません。 雷が近くで落ちたような轟音、タンスが倒れや食器が割れる音、悲鳴。激しい揺れに、立つはおろか座り込んですらいら

      • 耳の聴こえない少女と、パタゴニアの旅

        「世界一周の感想をカッコいいひと言で!」 毛布がぐしゃぐしゃに足元に転がっている。 モニターのわきから伸びるイヤホンは、ごちゃごちゃに絡まっている。 機内で見た最初のLINEは、僕をとても悩ませた。最後の入国スタンプを押されるときも、なんだか微妙な表情をしていたと思う。 そのカッコいいひと言は、まだ思いついてはいない。 学生最後の春休みに、僕は世界一周の旅に出た。地元の宮城からひとり福岡に出てきたときには、世界一周という単語すら知らなかった。 ある日、『僕らの

        • 1回のGWで、2回台湾に行くことになったので

          世界一周の旅から1カ月が経ち、環境が変わり、時代が変わりました。学生から社会人になり、平成から令和になりました。 慌ただしくすぎる日々の中で、久々のnoteはタイトルの通りです。 10連休も終盤。 なんのご縁か、このゴールデンウィークで2回目の台湾に向けて空港へ向かっているところです。 台湾は好きです。 去年のゴールデンウィークが初めての台湾旅ということで、高雄、台南を旅しました。 治安も抜群に良く、ご飯も美味しく人も新鮮な台湾が大好きになり、去年は2回行きまし

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          南の島の、最後の旅

          ハワイの朝はなぜか早起きだ。 窓から抜ける穏やかな風と、YouTubeから流れる「ハワイ ミュージック jazz」が心地良い。 ここハワイが最後の国。出国スタンプをあとひとつだけ重ねれば、僕の世界一周は終わる。 何回飛行機を乗ったのだろう。何ヶ国行ったのだろうと思い返して、すぐにやめた。回数なんかに意味なんてなくて、どう感じてきたかだ。 それにしても、朝のハワイの風は柔らかい。 KCCファーマーズマーケット 女の子が夢中になって鮮やかなかき氷を食べていた。弟が食

          南の島の、最後の旅

          僕の憧れだった、アメリカ

          西海岸のサンタモニカを目指している。 道の脇にはたまに、バーストしたタイヤの切れ端が転がっている。 15号線から、ルート66に入る。もうすぐロサンゼルスが見えてくるはずだ。サンディエゴフリーウェイも南へ下ったけど、ロスからサンフランシスコへは、ヒッチハイクはしなかった。 車線変更の音に重なるように、浜田省吾が歌を歌う。 We're Looking for America. 最後の国、アメリカを飛べば、世界一周が終わりを告げる。この旅を終え、西海岸のショーウィンド

          僕の憧れだった、アメリカ

          そして僕は、南米を発つ。

          サンティアゴ空港で寝転がっている。 この空港は、おしゃれな音楽が流れてくる。 いまのBGMは、 Ed Sheeran の Photograph。 “Wait for me to come home” という歌詞が、なんだか染みる。 現地時間は夜の22時だ。 あと1時間後に、僕は南米を発つ。アメリカへと飛ぶ。彼女はもう、ロサンゼルスに着いている頃だ。もろもろの事情で別の便になっている。 僕が着くのを待っててね、という思いとともに、この南米の旅を思い返していた。

          そして僕は、南米を発つ。

          ウユニ塩湖の、星空と朝焼け

          2時20分 暗い部屋にアラームが鳴り響く 2時40分 眠い目をこすりながら、顔を洗う 2時55分 HODAKAの前で、名前を呼ばれた ランクルに乗車する 長靴に履き替えるのは3回目。手慣れたもので、もうこれで最後だ。 真っ暗な道を、進む。 塩湖に入るには、そうそう、途中で左折をする。 すると、未舗装の道が続いて、塩湖に至る。 ここから僕は、目を閉じた。 目を開けた瞬間に、宇宙のような、満天の星空が飛び込んでくるように。 「Okay. My frends.」 ドラ

          ウユニ塩湖の、星空と朝焼け

          ウユニ塩湖は、世界一の絶景だった

          南米ボリビアの、ウユニに来た。もちろん、旅人の憧れウユニ塩湖を目指すため。 正直行くまでは、ベタな観光地で流行りすぎているし、わいわいするのもなぁと嫌煙していた節もあった。それでも、それを遥かに超える、世界一の絶景がそこには広がっていた。 ウユニツアーの予約 宿泊は、HOTEL Julia。宿を出て10秒のHODAKAでツアーの予約ができる、好立地だ。小気味よい日本語を話すおばちゃんに連れられその場で予約。予約したツアーは以下の通りだ。 1日目: Sunset

          ウユニ塩湖は、世界一の絶景だった

          世界一周に出て、1ヶ月が経った

          2月11日に日本を出てから、1ヶ月が過ぎた。 旅をしながら、旅は楽しいと心から思う。 明かりが灯る窓からは、学校のチャイムのような鐘が鳴る。今もその音でなんとなく目が覚めたので、気ままにnoteをひらいたというわけだ。深夜のノリnote。 いやーそれにしても 本当に身体がかゆい。アルゼンチンのメンドーサのゲストハウスで、やられてしまった。ベットに潜む、南京虫なのか、トコジラミなのか、ダニなのかノミなのか。とにかく全身くまなく500箇所くらいは真っ赤になってる。それも旅

          世界一周に出て、1ヶ月が経った

          ワインの街で、桃がぶどうになった話

          アルゼンチンに入った。 メンドーサという、ワイン(マルベックが美味しい)が有名な、街路樹が美しい街だ。ワイナリー巡りも考えていたが、予想だにしないイベントに巻き込まれることになったから、旅はたのしいなと。 ストリートは街路樹が続き、故郷仙台が浮かぶ 年に一度のワインの収穫祭もうバスは疲れたので、歩こうと思い街に出ると、メインストリートからどんちゃん騒ぎが聞こえる。カーニバルのような雰囲気だ。 メンドーサ中の人がいたと思う。道を挟んでたくさんの人が並び、真ん中

          ワインの街で、桃がぶどうになった話

          日本の裏側で起きた、3.11

          2019年3月11日 僕はいま、チリのサンティアゴにいる。 去年は、香港の空港にいた。 そして8年前は、宮城県の実家にいた。 世界中どこを旅していようと、あの日は忘れない。 忘れることができない。 なにを書こう。 なにを伝えよう。 なんだか、言葉が浮かんでこないのだ。 想いが溢れているのか、想いが強すぎるのか。 あの時なにががあったかなんて、つらつらと語る気分にはなれそうにもなくて。 チリと、日本と、地震今から60年ほど前、1960年にはチリで観測史上最大(マグニ

          日本の裏側で起きた、3.11

          落書きアートの世界遺産、バルパライソで街歩き

          街を歩くと、たくさんの落書きがある。 チリ最大の港、バルパライソは、急な坂とアソンセール(ケーブルカー)、トタン屋根とカラフルなペンキに彩られた街でもある。2003年に街自体が世界遺産に登録され、迷路のような路地裏を散歩するだけでとても満足できる。 首都サンティアゴからのアクセスもよく日帰りも可能だが、個人的にはもったいない。この街は、探索しがいがありすぎる。 自分は、Hostel Poというところに泊まった。このホステルのビル全体がアートになっている。ぜひここに宿泊し

          落書きアートの世界遺産、バルパライソで街歩き

          サイクリングはほどほどに

          チリ南部、ビビャリカ国立公園に位置するプコンは、アクティビティの宝庫だ。 豊かな自然を思う存分に楽しむことができる。街には花が咲き乱れ、治安も良く非常に過ごしやすい。 さて、プコンからの夜行バスを取っていたため、夜まで時間があるということで、サイクリングを急遽することにした。5000チリペソ(800円…!)でFULLDAY(12:00〜20:00)、しかも電動アシスト自転車をレンタルできた。前日にテルマス・ヘオメルカトスの温泉ツアーに参加したところで「あしたは自転車乗りに

          サイクリングはほどほどに

          世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

          パタゴニアでのWルートを終え、まず思ったことそれは 温泉に入りたい!そもそも山登りと、登山後の温泉というのはセットなのだ。これは揺るがない事実であり、家に帰るまでじゃない、温泉に浸かるまでが登山なのだ。間違い無いのだ。 そこでプエルトナタレスの宿で温泉を調べていると、なんとチリに世界一と評される温泉があることを突き止めた。その名前が、テルマス・ヘオメトリカス(Termas geometricas)。最近噴火したビジャリカ火山の麓にあるらしい。名前の凄み。あととりあえず、遠

          世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

          プエルトモントで見つけた、愛とポヨ

          南部パタゴニアを後にし、(それでも)チリ南部の、港町のプエルトモントにやってきた。 どうやらここには、プンタアレナス(パイネトレッキングの拠点)から3泊ほどのフィヨルドの隙間を抜けるフェリーも出ているらしい。パタゴニアへの入り口のような港町だ。 あまりに怪しいオブジェから、この街は始まる。 アンヘルモ市場 港町ということで、漁業が盛んである。 道の両側をたくさんのお土産屋さんが軒を連ねており、そこを抜けるとこの街で1番大きな、アンヘルモ市場だ。セビーチェというシー

          プエルトモントで見つけた、愛とポヨ