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コーマの世界一周

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2019/02/11〜2019/03/27 45日間の旅の軌跡
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2019年3月の記事一覧

地球の果ての、パタゴニアのWルート

地球の果ての、パタゴニアのWルート

南米に広がるパタゴニア
パイネ国立公園の、Wルート

4泊5日の衣食住を持ち、大自然を進む。
80キロを超える距離を、重さ15キロほどの荷物を持ち、歩ききってきた。

山旅のはじまり近くの街、プエルトナタレスからバスで2時間ほど。まずはアマルガ湖という場所で受付。

"W" Trailにチェックした時は胸が高鳴った

そこから再びバスに乗り、船で最初の拠点、パイネ・グランデへと向かう。船からは

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プエルトモントで見つけた、愛とポヨ

プエルトモントで見つけた、愛とポヨ

南部パタゴニアを後にし、(それでも)チリ南部の、港町のプエルトモントにやってきた。

どうやらここには、プンタアレナス(パイネトレッキングの拠点)から3泊ほどのフィヨルドの隙間を抜けるフェリーも出ているらしい。パタゴニアへの入り口のような港町だ。

あまりに怪しいオブジェから、この街は始まる。

アンヘルモ市場

港町ということで、漁業が盛んである。

道の両側をたくさんのお土産屋さんが軒を連ね

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世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

世界一の温泉?テルマス・ヘオメトリカスに行ってきた話

パタゴニアでのWルートを終え、まず思ったことそれは

温泉に入りたい!そもそも山登りと、登山後の温泉というのはセットなのだ。これは揺るがない事実であり、家に帰るまでじゃない、温泉に浸かるまでが登山なのだ。間違い無いのだ。

そこでプエルトナタレスの宿で温泉を調べていると、なんとチリに世界一と評される温泉があることを突き止めた。その名前が、テルマス・ヘオメトリカス(Termas geometrica

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サイクリングはほどほどに

サイクリングはほどほどに

チリ南部、ビビャリカ国立公園に位置するプコンは、アクティビティの宝庫だ。 豊かな自然を思う存分に楽しむことができる。街には花が咲き乱れ、治安も良く非常に過ごしやすい。

さて、プコンからの夜行バスを取っていたため、夜まで時間があるということで、サイクリングを急遽することにした。5000チリペソ(800円…!)でFULLDAY(12:00〜20:00)、しかも電動アシスト自転車をレンタルできた。前

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落書きアートの世界遺産、バルパライソで街歩き

落書きアートの世界遺産、バルパライソで街歩き

街を歩くと、たくさんの落書きがある。
チリ最大の港、バルパライソは、急な坂とアソンセール(ケーブルカー)、トタン屋根とカラフルなペンキに彩られた街でもある。2003年に街自体が世界遺産に登録され、迷路のような路地裏を散歩するだけでとても満足できる。

首都サンティアゴからのアクセスもよく日帰りも可能だが、個人的にはもったいない。この街は、探索しがいがありすぎる。

自分は、Hostel Poとい

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日本の裏側で起きた、3.11

日本の裏側で起きた、3.11

2019年3月11日

僕はいま、チリのサンティアゴにいる。
去年は、香港の空港にいた。

そして8年前は、宮城県の実家にいた。

世界中どこを旅していようと、あの日は忘れない。
忘れることができない。

なにを書こう。
なにを伝えよう。

なんだか、言葉が浮かんでこないのだ。
想いが溢れているのか、想いが強すぎるのか。
あの時なにががあったかなんて、つらつらと語る気分にはなれそうにもなくて。

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ワインの街で、桃がぶどうになった話

ワインの街で、桃がぶどうになった話

アルゼンチンに入った。

メンドーサという、ワイン(マルベックが美味しい)が有名な、街路樹が美しい街だ。ワイナリー巡りも考えていたが、予想だにしないイベントに巻き込まれることになったから、旅はたのしいなと。

ストリートは街路樹が続き、故郷仙台が浮かぶ

年に一度のワインの収穫祭もうバスは疲れたので、歩こうと思い街に出ると、メインストリートからどんちゃん騒ぎが聞こえる。カーニバルのような雰

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世界一周に出て、1ヶ月が経った

世界一周に出て、1ヶ月が経った

2月11日に日本を出てから、1ヶ月が過ぎた。

旅をしながら、旅は楽しいと心から思う。

明かりが灯る窓からは、学校のチャイムのような鐘が鳴る。今もその音でなんとなく目が覚めたので、気ままにnoteをひらいたというわけだ。深夜のノリnote。

いやーそれにしても

本当に身体がかゆい。アルゼンチンのメンドーサのゲストハウスで、やられてしまった。ベットに潜む、南京虫なのか、トコジラミなのか、ダニな

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ウユニ塩湖は、世界一の絶景だった

ウユニ塩湖は、世界一の絶景だった

南米ボリビアの、ウユニに来た。もちろん、旅人の憧れウユニ塩湖を目指すため。

正直行くまでは、ベタな観光地で流行りすぎているし、わいわいするのもなぁと嫌煙していた節もあった。それでも、それを遥かに超える、世界一の絶景がそこには広がっていた。

ウユニツアーの予約

宿泊は、HOTEL Julia。宿を出て10秒のHODAKAでツアーの予約ができる、好立地だ。小気味よい日本語を話すおばちゃんに連れ

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ウユニ塩湖の、星空と朝焼け

ウユニ塩湖の、星空と朝焼け

2時20分
暗い部屋にアラームが鳴り響く

2時40分
眠い目をこすりながら、顔を洗う

2時55分
HODAKAの前で、名前を呼ばれた
ランクルに乗車する

長靴に履き替えるのは3回目。手慣れたもので、もうこれで最後だ。

真っ暗な道を、進む。
塩湖に入るには、そうそう、途中で左折をする。
すると、未舗装の道が続いて、塩湖に至る。

ここから僕は、目を閉じた。
目を開けた瞬間に、宇宙のような、満

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そして僕は、南米を発つ。

そして僕は、南米を発つ。

サンティアゴ空港で寝転がっている。

この空港は、おしゃれな音楽が流れてくる。
いまのBGMは、 Ed Sheeran の Photograph。

“Wait for me to come home”

という歌詞が、なんだか染みる。
現地時間は夜の22時だ。

あと1時間後に、僕は南米を発つ。アメリカへと飛ぶ。彼女はもう、ロサンゼルスに着いている頃だ。もろもろの事情で別の便になっている

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僕の憧れだった、アメリカ

僕の憧れだった、アメリカ

西海岸のサンタモニカを目指している。
道の脇にはたまに、バーストしたタイヤの切れ端が転がっている。

15号線から、ルート66に入る。もうすぐロサンゼルスが見えてくるはずだ。サンディエゴフリーウェイも南へ下ったけど、ロスからサンフランシスコへは、ヒッチハイクはしなかった。

車線変更の音に重なるように、浜田省吾が歌を歌う。

We're Looking for America.

最後の国、

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南の島の、最後の旅

南の島の、最後の旅

ハワイの朝はなぜか早起きだ。

窓から抜ける穏やかな風と、YouTubeから流れる「ハワイ ミュージック jazz」が心地良い。

ここハワイが最後の国。出国スタンプをあとひとつだけ重ねれば、僕の世界一周は終わる。

何回飛行機を乗ったのだろう。何ヶ国行ったのだろうと思い返して、すぐにやめた。回数なんかに意味なんてなくて、どう感じてきたかだ。

それにしても、朝のハワイの風は柔らかい。

KCC

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そしてもうすぐ、世界一周が終わる。

そしてもうすぐ、世界一周が終わる。

たった45日間の世界一周。短い旅がもうすぐ終わる。

アジアを回る時間がなかった。みんなが愛してやまないタイでダイビングがしたかった。凄惨な事件が起きたカンボジアにも、日本人としてしっかり行く義務がある気がした。

中東は魅力があるってたくさん聞くし、アフリカもたくさん行きたい国がある。サファリに、キリマンジャロ、マグマもまだ見れてない。

北欧やアイスランドでオーロラを見たかったし、犬ぞりに癒

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