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コラボメーカーを利用して、名大のマイクロスコープで筆記具の表面粗さを計測してきた話

8月下旬、名古屋大学のマイクロスコープ(ウン千万円するらしい・・・!)でアイデアスケッチ用の筆記具の表面粗さを計測してきました。
デザインオフィスが名古屋大学の研究室にお邪魔してマイクロスコープを使用するってちょっと不思議に思いませんか?
その秘密はコラボメーカーにあります。

@Co-LABO MAKER(コラボメーカー)とは?

https://co-labo-maker.com/
国内にある研究機関の空いている研究機器とそれを利用したい個人・会社をマッチングするサービスを提供しているスタートアップです。

・研究機器は24時間使われているわけではない
・個人利用したくても、とてもじゃないけど買えないし置く場所がない

という点をマッチングしてくれるだけではなく、
マッチング以前の「◯◯を計測したいけど、どこの研究機関にお願いしたらいいんだろう・・・?」という段階から相談にのってくれます。

今回の利用にあたっては、タイトルにもあるように「普段お仕事で使っているアイデアスケッチ用の筆記具の表面粗さを計測したい」とお伝えして、その計測ができそうな研究機器がある施設を複数ご提案いただきました。
提案の中から、目的に合った研究機器があり、なおかつ会社の所在地から近いところを選択しました。日本全国が対象なので、一番近いとは言え、新幹線を利用するくらいの距離感です。
利用したい研究機器と施設を決めたあとは、日程調整を行って当日を待ちます。
今回は日程調整までコラボメーカーを通しておこない、当日は研究施設の方と直接お会いして研究機器を利用する流れです。

@いざ、名古屋大学へ

名古屋大学へ到着後、今回使用させていただくマイクロスコープを所有している研究室へ向かいます。
しかし、学内の研究室のため研究室を探すまでにちょっと苦戦・・・。
大ホールで行われる講演会などとは異なるため、学内の地図を頼りにどうにかたどり着きました。
研究室で、今回担当してくださる教授に計測したい筆記具を確認してもらい、どの部分をどうやって計測するかなどを具体的に相談にのっていただきました。

@マイクロスコープを使ってみる

研究室からマイクロスコープが置いてある施設へ移動します。

KEYENCE製のマイクロスコープとご対面。
今回は筆記具の表面粗さを計測したいため、グリップ部分の表面を計測しました。

閑話休題。休憩中に、スワロフスキーのブレスレットをマイクロスコープで見てみました。
ライトが当たっている部分が液晶画面に表示されます。
肉眼では見えないキズがたくさんついているのが一目瞭然です。
(ちょっとショック!)


@おわりに

普段使うことのできない高性能の研究機器を使うことで、肉眼や触感だけではわからない部分まで計測することができました。
例えば小学生のお子さんが夏休みの自由研究で、実際に高性能の研究機器に触って研究ができたら、とても面白いのではないかと思います。大人が使ってもこれだけ楽しいので、ぜひ色々な人に利用してほしいサービスです。

コラボメーカーさんのサービス内容としてはマッチングまでなので、当日の研究機器の操作以外の部分については、施設の担当者の方によって異なるかもしれません。今回は、計測の前段階の時点で細かい相談に乗っていただき、順調に計測が出来ました。あくまで普段使っている筆記具の表面の粗さを計測するというだけでしたが、他にも新商品開発の試作段階や簡易検査など、様々なシーンで活用できそうです。
コラボメーカーさん、機器の計測方法について丁寧に教えていただきました名古屋大学の先生に感謝です。ありがとうございました。


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