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私の英国の大学院と専攻の選び方

今回は私の英国大学院と専攻の選び方を整理します。
どれにも共通しているのは、「修了後の進路」を想定して選ぶということです。

世界ランキング

皆さんが今後大学院進学のため、色々な媒体を使って調べたり、知人にアドバイスを求めた際、「ランキングは気にし過ぎる必要はない」という言葉を何度か見たり聞いたりするかもしれません。

その通りです、気にし過ぎる必要はありません。
しかし、気にし過ぎる必要がないというのは「全く考慮しなくていい」というわけではないということを注意してください。

ランキングが高い学校の方が、教授陣の指導のレベルが高く、世界中から高い倍率をくぐり抜けた優秀な人材が集まり、論文被引用数が多く、獲得できる予算が多い傾向にあります。
また、ランキングが高いところで学べば、就職活動する際にもある程度アドバンテージがあると思います。

気を付けるべきこととしては、大学のランキングはそれぞれ別の会社が別の算出方法を用いて出しているので、一つのランキングだけを見るのではなく、各社のランキングを確認し、比較すべきだということです。
下記が主要なものです。
・QS World University Rankings
・Times Higher Education(THE)
・Academic Ranking of World Universities(ARWU)

算出方法自体を確認してみてもいいでしょう。
繰り返しになりますが、ランキングを気にし過ぎる必要はないですが、関心のある分野があれば、そのランキングの上位の学校をまずは候補にしてもいいと思います。

講義内容

もちろん、自身が何を学びたいのかということも大学を選定する基準として大切です。
私の場合、事前に今後目指したいキャリアに既に就いている複数名の知人に相談し、どのような知識・スキルが求められるか確認しました。

「Human Resource」関連の専攻を検討している読者のことを考慮して申し上げますと、「People Analytics」や「Organisatiol Behaviour」は今後多くの組織で求められるというアドバイスをもらいました。

また、たとえ今現在アナウンスされている講義内容一覧に自身が学びたいものがなくても、オンライン説明会等で今後の予定を聞いてみるといいでしょう。
というのも、講義の種類は毎年増減するからです。

指導教授

上記の「講義内容」と関連しますが、誰に何を学びたいかも考慮してください。
自身の関心分野の英語論文やジャーナルをある程度読んでいくと、引用されている文献に同じ著者が出ていることに気付くかもしれません。
その人がその分野である程度影響力を持っていることに間違いはないでしょう。
教授で大学院・専攻を選ぶのも一つの手です。

ただし、指導を受けたい教授が在籍している大学院に出願し、無事入学できても、その年にその教授が他大学に移動してしまう可能性はあります。
直接その人にコンタクトをし、自身の関心と検討している専攻がマッチしているか等の質問のついでに来年も在籍するのか聞いてみてもいいと思います。

就職先

同じような名前の専攻でも、修了者の進路を見れば、その専攻がどのようなことに注力をしているか予想することはできます。
例えば、修了者の一定数がPhD(博士課程)に進んだり、何らかの機関でリサーチャーのような職種に就いているのであれば、研究者の養成を目的としていると思います。

国際機関や国際NGO等に就いている人が多いのであれば、教授陣がそのような分野の人たちとのネットワークが強いでしょうし、インターン等の情報を入手しやすいかもしれません。

いずれにしろ、少なくとも、修了後それらの機関や職種に就きたい同級生(及び、場合によっては修了生)とのネットワークはできます。

まとめ

大学院進学自体がゴールではありません。
冒頭で書いたように、「修了後の進路」から逆算し、どこで誰に何を教わり、どのような人々とネットワークを構築したいかが私の選定基準でした。

次回はもっと具体的な話として、何故LSEを第一志望にしたのか説明します。


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