【Web担コラム】Web担当者の仕事とは
Web担当者の仕事にどのような業務があるのか?
所属している会社によって変わってきますが、私の経験してきた業務を例に、どのような仕事をしているのか書き出してみます。
①経営層への報告=数値報告・資料作成
自社サイトおよび、アプリや他社プラットフォームを使って商品やサービスを提供している場合には、その結果を経営層・上長に報告する必要があります。そのためには数値化と資料作成のスキルが必要です。
かつWEB領域の知見が少ない経営層に向けては、「分かりやすい言葉での説明=翻訳」が需要です。相手に伝わる言葉で資料を作成するだけではなく、質問をされた際に回答できる「説明力」も大切になってきます。
②WEB以外のメディア・営業部門との連携
昔はメディアミックスと言われていた時代もありますが(いまでも言うのかな)、大きくまとめると「オンライン」と「オフライン」での連携が正しくできているかが、これまた重要です。ここでいう「オフライン」は、テレビやラジオの電波系媒体、チラシや雑誌掲載、既存客向けのDMなどのプロモーション、さらに人的な営業部門も含めてイメージしています。
難しいところとしては、「オンライン」と「オフライン」で同じメッセージを伝えるべき時もあれば、意図的に違うメッセージや訴求を伝えるべき時もあります。「とりあえず同じで!」でも良くないといった所ですね。
③顧客応対部門との連携
通販事業社や、店舗でのサービス展開を行っている場合には必ず顧客応対部門との連携が必要です。むしろこれをしないとリスクでしかない。
WEB施策にどんなにお金を投資したとしても、現場がちぐはぐであれば効率は悪化します。最悪なパターンは、WEB部門と顧客応対部門の仲が悪く連携が取れなくなっている状態の時です。顧客コミュニケーションだのなんだの言う前に、社内のコミュニケーションを円滑にしろと。
④情報システム部門との連携
WEBを経由してサービスを担当する以上、システム部門との連携はマストです。システム部門と連携するには、エンジニアの事を理解する必要があります。
往々にして、Web担当者になったものの「システムには詳しくなくてw」という方が多いと思います。就任当初は仕方ないものの、
・エンジニアのみなさんが、どんな仕事をしているのか?という理解
・現在のシステムで何が出来て何が出来ないのか?の把握
の知識は必要となります。
プログラムは書けなくとも、エンジニアと共通言語で話ができるようにはなりたいですね。
⑤物流部門との連携
こちらは通販事業に関わる企業の話になるかもしれませんが、商品出荷に携わる業務を担当しているチームとの連携も必要です。
昨今では物流コストの値上げに伴い、再配達や長期不在による受取拒否や返品を削減する必要があります。そのためにも物流部門の業務理解と、情報共有が大事です。WEBの施策によって瞬間的に出荷が増加するなどの事象が起きると、倉庫が大変なことに・・・。
⑥経理部門との連携
WEBサイトで決済が発生するサービスを提供している場合、決済代行会社・クレジットカード会社との連携が必要になります。
状況によっては、直接経理部門ではなくシステム部門との協力になる可能性もありますが、決済がどのような仕組みを行われているかを把握しましょう。いざ事業計画表を作成するようになった場合、支払い方法別の決済手数料などが必要になってきますね。
⑦CRM部門との連携
WEB部門で新規顧客の獲得からCRM領域までカバーできていれば良いのですが、部門が分かれている事もあります。
Web担当者の仕事が「新規顧客の獲得」までになっている事も多く、とりあえず「新規顧客の獲得さえできればよい」という目標設定になってしまう事が多々あります。
その状態で生産性高く事業が継続しているという事例をあまり見たことがありません。先に述べた、顧客応対部門と仲が悪い・CRM部門と仲が悪いというのはビジネスモデル上よろしくないですね・・・
⑧商品開発・ブランドマネジメント部門との連携
最後に商品開発、ブランド管理について。
WEBにてサービスを展開するにあたって、、、
・競合他社の情報
・検索キーワード
・関連法規
などを十分に確認する必要があります。
WEB上で表現の幅がどこまで許容されるのか、何が制限されるのかを理解しないまま商品がローンチされて、言いたいことも言えずに消えていく商品をたくさん見てきました。
商品開発・ブランドマネジメント部門とは商品開発の段階から、WEBの市場感をしっかりと共有したうえで一緒に商品を世の中に出していく取組が必要です。
まとめ
Web担当者の仕事の幅として①~⑧まで記載してみました。
もちろんこれ以外にも、
広報部門とPRに関する連携
人事部門と採用ページ作成の連携
法務部門と関連法規に関するやり取り
総務部門とはサーバ管理や、データ資産の洗い出し
などなど、ほぼ全ての部門と、やりとりをする必要があります。
WEBの仕事なんてやってられない、という
本末転倒な事にならないようにしないといけないのですが、
本末転倒したり、他部門との連携が取れないという場面に出くわします。
Web担当者がそういう状況にならないように、組織として理解と体制構築を進めるべきだと考えます。(が、そうもいかない)
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