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『残された者 北の極地』 アイスランド映画 2019.11.8

北欧の至宝、とよばれるデンマークの男優マッツ・ミケルセンの主演作です。出演作の今秋の日本公開が3本という人気者。この作品ではセリフは彼だけ、最初から最後まででずっぱりです。というのも、彼は北極地帯をプロペラ機で単独飛行中に遭難したパイロットの役。ここからいかにして、生き残っていくかという物語です。

原題は『ARCTIC(北極)』、アイスランドで撮影されています。見渡す限りの雪原が続きます。氷の海で釣りをし、その魚を食べ、石を集めて「SOS」の大きな文字を作り、飛行機から回収した手動の機器で救難信号を送り続けます。それから数日後、ヘリコプターが通りかかるのですが、乱気流でコレも墜落。乗務員のうち、女性一人だけ命をとりとめます。彼女は重症で意識がありません。ヘリで付近の地図を見つけた主人公は、救助を求め、一番近い観測基地まで、ソリに彼女をのせて、徒歩で向かうことを決意するのです。

サバイバルものの面白さは、残された僅かなものを有効活用する、ロビンソン・クルーソー的なところです。途中でヘリが墜落し、そのなかにあった備品が役に立ちます。例えば携帯用コンロとか、カップ麺とか。主人公があまり話すのは不自然ですし、風景は白く、雪原ばかり。それなのに、後半、はらはらさせる場面が続き、結構楽しめます。

2019.11.8日本公開
原題 Arctic
製作年 2018年
製作国 アイスランド
配給 キノフィルムズ
上映時間 97分

監督 ジョー・ペナ
キャスト
マッツ・ミケルセン
マリア・テルマ・サルマドッティ

http://www.arctic-movie.jp/

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