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【オムレツ】を考える

オムレツは美味しい。
しかし作るのは難しい。

難しいと言うと個人差があるが、
卵料理というのはシンプルな分、奥が深い。
とは言えると思う。

今回はそんなオムレツについて考えてみよう。



卵料理


調理師時代、様々な店で仕事をしたが、
「卵料理が上手い奴は料理のセンスがある」とよく言われていた。

実際私はあまり上手ではなかった。
自分が不器用であることの自覚はあったが、
料理の世界に入り、それは更に浮き彫りになった。

不器用な自分が出来ることは練習しかない。
とにかく練習を繰り返した。
ベタではあるが居残りをして一人黙々と励んだ。

まぁ、どれだけ不器用な私でも繰り返せばそれなりのものになった。
偉そうに教訓めいたことを言う気はないが、これは様々な事柄の基本原理だと思う。
練習すれば上手く(それなりなものに)なる。
こんな当たり前のことを太字にしてしまい少し恥ずかしいので、あえて教訓めいてやり直してみよう。

リフレインは力である。

これならどうだろう?
かっこつけて中央揃えまでしてしまった。

正確にはオムレツではそこまで苦労はしてなくて、
私が苦労したのは和食屋時代の「出汁巻き玉子」だったのだが。
オムレツからは脱線するが、同じ卵料理として少し語らせてもらう。

出汁巻き玉子と厚焼き玉子


和食屋時代、この出汁巻き玉子には本当に苦労した。
何度やっても全然上手にならなくて心が折れそうになった。

「出汁巻き玉子」とは文字通り卵に出汁を入れて巻き上げる料理だ。
よくお弁当に入っている玉子焼きは「厚焼き玉子」と呼び、お店では区別していた。
出汁巻き玉子は、卵4個に出汁が8セキ
厚焼き玉子は、卵10個に(甘くした)出汁を1合で作っていた。

当然、出汁巻きの方が生地がゆるくなるので難しい。
強火で手早く巻き上げる。
その分玉子はふわふわと柔らかくなり、
口に入れれば出汁の旨味が広がる。

要はタイミングと手際だと思ったし、
その辺はオムレツにも通ずると思うので話をオムレツに戻そう。

オムレツとは

木の子のクリームオムレツ


写真はイタリアンでシェフをしていた頃の私のオムレツだ。
個人的にオムレツはケチャップをかけたシンプルなもので十分なのだが、
お店でお金をもらうにはプラスαの価値をつけたいのでこんな感じにした。

それでは私の思うオムレツのポイントでも書いてみよう

  • 卵はよく混ぜる(空気が入るとフワっとするのと、白身の所が残ると見た目が悪い)

  • 牛乳、生クリーム、マヨネーズ、何を入れても自由

  • 基本は強火で手早く仕上げる(家庭だと難しいかもしれないが)

  • フライパンに入れたらかき混ぜる(外から中へのイメージで)

  • 奥側のふちを使って形を作り最後に合わせ目を下にする

  • 両端がしっかり綴じてあると綺麗

  • 練習あるのみ


おわりに


しかし料理の手順やコツを説明するには、文章だけだと難しく感じました。
やっぱり写真や(お店のメニューもそうですが)最強は動画ですね。
しかも最後に「練習あるのみ」など、元も子もない言葉で締めるとは今後の課題ものです。

でも正直練習に関してはYouTubeの動画がいいと思います。
とはいえ私は文章で勝負をしたいので、懲りずにまたアップしますよ。

ではでは。

最後まで読んでくださりありがとうございます。サポートいただいたお気持ちは、今後の創作活動の糧にさせていただきます。