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「そう事」は、水利共同体の「惣事」だった(汗)

もう20年以上前
三朝で「カジカ蛙サミット」が開催された時
ゲストで来町された世界的に知られる映像作家で民俗学者の
姫田忠義先生を「大網引き資料館陣所の館」に案内して
「この大綱は『そう事』で作るんですよ」と説明すると

藤カズラを編んで片方60メートルの大綱を作ります

「そう事!そんな古い言葉が残っているのですか」と驚かれた😦
皆は「総事」だと思っていたら、「惣事」が本当で
室町時代の荘園の枠をを超えた農民の自治組織を「惣」と呼び
神社や寺で寄り合いを開き林野の共同利用
用水路の管理、祭り、村の掟などを決めたという
私が言うところの水利共同体と同じものだろう😅
惣の掟の一例としては
・寄り合いに二度呼びかけても出席しない者には罰金を払わせる
・惣の森で木の苗を切った者は、村人としての身分を奪う
・よそ者を保証人も無いのに村内に住まわせてはならない
等があるが
他の惣でも色々な掟があったことだろう😅
という記事を思い出したのは
今年は私が温泉街の隣組長で
先日の公民館掃除に欠席した隣組員から
不参加費1000円を徴収しなければならないから😅
罰金を伴うその他の惣事は
神社掃除や金毘羅さんの掃除、それに水路の掃除と草取りがありますが
高齢化が進む21世紀の惣事も
室町時代が発祥の自治活動と知れば、おろそかには出来ません😅

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