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まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ最終話

まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ


最終話
まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ



2035年日本


物価高騰カップ麺は300円を超える
人口が7000万人になる
生活保護が2030年に廃止になり団塊世代は
寿命で死に、氷河期世代は生活苦や病気で死ぬのが増えたからだ。
消費税30%
治安は悪くなり、高齢者の家に強盗に入る若者が増加
エネルギーの価格も高騰、雪が降る地域の人が東京や大阪に大移動
居酒屋やコンビニに入っても暖房無し夏は扇風機
地方のゴーストタウン化が手が付けられないほどに

結婚、子供は至高の贅沢品、お金が無い中で産んだとしても高確率で未来が無いルートに行く。大学にいかせられないからだ。

男は低賃金肉体労働、女は風俗やキャバクラ身体を売る仕事
いわば金持ちの養分になる。
救急車呼ぶのも金

産まれた時から激しく別れる勝ち組負け組

全て金次第の世の中になっていた。



そんな中

某都内タワー型マンション最上階

レインボーブリッジと東京タワーが見える中拓矢はコーヒーを飲んでいた。


拓矢「あれから13年か、、久山さんは上海にいるから寂しいものだな」

あれから管理物件は北海道から沖縄まである、はてまて円が安くなったときの為に海外でもシェアハウスや空き家再生で住を提供する会社に育てた。

管理戸数は1500戸
従業員も100人以上いる。

拓矢の年収というより上場をしたときの配当はざっと6億円だ。

拓矢の仕事は物件を管理する下からの報告と戦略を練る事だ。


久山は海外部門で上海

益田は満室になったシェアハウスを高利回りですよと資本家に売る部門

萩さんは同じマンションに住んでおり運転手だ。

日本はこの頃一夫多妻制を法案で可決し

金がある人はつまりガンガン子供を作れる感じになった。


拓矢は嫁が5人子供10人

久山は海外含め18人子供25人

益田は意外に一人だけしか愛したくないと嫁は1人だった。


拓矢「今日は面接だったな」

従業員の面接は人は城なので

拓矢自らやっている。



コンコン

ドアのノックとともに一人入ってきた


青年「初めまして深井と申します」

拓矢「宜しく、そこに座って」

深井「失礼します」

拓矢「俺にペンを売ってみろ」


ペンを投げる

深井「履歴書の名字で気付かないんですね」

拓矢「なんだどういう事だ」

深井「僕の父はあなたの管理してる物件で死にました」


拳銃を取り出し拓矢に向ける

深井「入社させてほしいです、このペンと引き換えに雇ってください」


拓矢「合格だ、ただもし嫌だって言ったら?」


深井「今の時代狂ってるじゃないですか、貴方達の会社も貧困ビジネス的な感じだし貧乏人を家賃取って住まわして、高利回りになったら中国やアメリカとかの国に土地と建物を売る、売国奴だ、死んでもらう、こんな日本になった元凶だ、ただ俺は金持ちに成りたい」


拓矢「そうかもな、ヤれよ、眉間を狙えすぐ死ねるから、痛いのは嫌いなんだ」


bang!乾いた音が鳴る


目を閉じ拓矢「life is beautyful」


ん、、死んでない生きてる


深井「父の話の通り優しい方ですね、すいませんオモチャの銃です」


拓矢「自業自得な最期かなと思ったが気分は悪くない、雇おう、面白そうだ」


深井「宜しくお願いします!日本を変えたいです!」


拓矢「意気込みと理想はいいけど最後に教えてやるよ深井君」

深井「なんですか?」








「まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ」





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