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まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ第15話

まともに働いて得る小銭じゃ人生は買えねぇ

第15話

決して怪しい者ではございません


ホワイトボードの前に久山

2人生徒がいる

拓矢と益田の高校時代からの付き合いで益田に誘われ上京した萩さんという人だ


久山「えーと今回は飛び込み営業ばかりしててマンネリになってるから意味を持たせるために営業ってのを解説してみようと思う。おい拓矢、営業職ってどんなイメージだ?」


拓矢「いや、しんどそうとかやっぱり回ってて断られるし泥臭いしタフじゃないとつとまらないっていうイメージですね。」


久山「30点、萩さんは?」


萩「あーまぁ僕も同じですね」


久山「自分の意見無いのか?機械なのか?0点」


久山「拓矢お前身長何cm?」


拓矢「168センチです」


久山「170センチ以下は人権無いとかいう性格の悪そうなゲーマーの女が問題になったが営業は人種、国籍、身長、体格関係無くその他諸々才能とか重視の世界じゃなく努力の割合がでかいんだよ、そして数字で見られるって言われると怖いイメージあるが、数字以外で見られる事って結構あるだろ世の中それこそ不平等だ。」


ホワイトボードに書く


1.飛び込み営業

2.反響営業

3.キャッチ

4.電話営業


久山「この中で今俺等は1をやってるがどれが1番キツイと思う?」


拓矢「3が結構キツかったですね年収が書かれたアンケート新橋で10枚取ってくるの、寒い時や暑い時も外ですし」


萩「僕は1番ですね」



笑いながら久山「ハハハそうか全部俺やったが俺は4番電話営業だ」


拓矢「へ、事務所屋内で出来るじゃないですか?」


久山「断られる件数の数が段違いだ1日300コールくらいかけるし、俺でも心折れるぞ、外の寒さや暑さよりもその方がキツイそして

「声」だけで相手に営業をかける

外見や名刺交換した時の自分の役職等で誤魔化せない

オレオレ詐欺してる奴らもすごいよ電話だけで金振り込ましてるし

究極の営業だ

電話営業を制する者は全てを制する」


久山「最後に言う、営業は肉体労働じゃねぇ、頭脳労働だ、拓矢お前K大行ってる感じだから俺みたいな奴に講釈たれられんの嫌だしわかってんよ的な感じだろ?」



図星だった。


拓矢(俺は隣の萩みたいなオッサンよりも頭の回転は早いし営業っていっても今久山から色々言われてるけど俺のほうが頭はいいんだよ、営業なんか楽勝だ)と思ってた。



拓矢「いやそんな事無いですよ」


久山「萩さんは高校時代の益田に誘われて上京してきたし俺と同い年高卒だけど月一軒マンション売ったら余裕で年収1000万超える、萩さんが普通に学歴通りの企業に入ってたらどだい無理な話だ」


萩さん「俺頑張ります!」


久山「単純労働の世界から抜け出したかったら国家資格取るか営業極めるかだ」



拓矢(ちっ、どうせ売れたら久山にもお金が入ってくんだろ?俺はマリオネットじゃねぇよ)


この萩さんかなりオッチョコチョイでぬけてる感じである。


飛び込みに行き


出てきた人「セールス?うち結構だから」

萩「あ、少しでもお時間を」


それから回った見込みの住所に手紙を書くのだがそんな100%断りの所にも遅くまで手紙を書いてる


拓矢「いつもどんな感じで書いてます?」


観てみると

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拝啓

00様株式会社フリーの萩です、00様とお会いしたのは初めてですが短い時間ですが人生で初めての衝撃を受けました、またご自宅にお伺いします、安心してください決して怪しい者ではございません。御身体に気をつけて


敬具
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拓矢「これ、、あのいらねぇよとすぐドア閉められた人にも送ってるんですか、、、?」

萩「はい送ってますよ」

それを見た久山

久山「なんじゃこりゃ!!笑うせぇるすまんの喪黒福造じゃねぇかははは!怖いだろ相手」


こんな感じである

ただ

益田の凄さを拓矢はこの後思い知ることになる



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