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学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.19 死にかけたホテルを救え!? 〜内部抗争勃発〜

自分とフロントスタッフとの仲は険悪だ。

いちいちムカつくけど、放っておく。
もう内部抗争に関わるのはやめた。
今はただ目の前の仕事に集中するだけだ。
不毛なことに関わらなくなってから、不思議と心が楽だ。

バングラディッシュ人はホテルマンとしては最悪だ。

何しろお客さんの前で急に怒鳴ったり、
気に入らなかったら「出ていけ!」とか平気で言うし、
そこら中につばを吐く。

おまけに自分がお客さんと話しているのに平気で話しかけてきて、
「お客さんが先、あなたは後」と言うと、
「俺が話しているのに、なんで俺が後なんだ!」とか怒り出したり。

スタッフもオーナーサイドもみんなこんな感じだ。

宇宙人すぎて意味がわからない。

本来だったら自分がしっかりマネジメントするべきだが、
どうせフロントの彼らはもうすぐビザが切れるためバングラディッシュに帰る。
全てを一気に変えることは不可能。
限られた時間の中で、優先順位の高いものから確実にこなしていく。

agodaスタッフの言う通りに写真を撮った。
プロモーションについても少しずつ教えてもらいながら覚える。
ついでに攻略法や密かに別のホテルの情報も(笑)

オフェンスに集中してから本当に気持ちが楽になった。
目的達成のために動いている。
“ネット集客”という自分の武器が着実に形作られていっている。
誰も邪魔はできない。

自分がオフェンスに奔走している一方、
給料をもらっていないスタッフが徒党を組んでオーナーサイドに全面戦争を仕掛けにいっていた。

現在、
うちには清掃員2人とフロントスタッフ2人、夜勤専属1人、お手伝いさん1人
の計6人が働いている。

その6人のうち3人が“辞める”という最大の抵抗を持ってオーナーに直談判。

半分もスタッフがいなくなったら。
どうやって、運営していけばいいのさ。
来月にはさらに、2人の任期も終わる。

しかも、自分が育てていたスタッフがその反乱軍の中に入っている。
ホテルオーナーがむざむざ切り捨てたら、自分の手足ももぎ取られる。(←部下がいなくなるという意味です)

反乱軍が戻ってきた。

3人とも自分のことを理解してくれている。

どうやら鎮圧され、敗走する結果に終わったようだ。

“人は城、人は石垣、人は掘り・・・”

武田信玄は言った。

どうして、わからないかなあ。

が、このことに関わるとせっかく築き上げているオーナーとの信頼関係が崩れる。
見せかけ信頼関係だけど、まだ崩れるのは困る。

今まで一銭もお金を使ってこなかった。
というか何度言っても雀の涙ほどの予算の許可すらおりなかった。

一銭のお金もかけずに一部のフロアを売れるまでに仕立て上げた。

今後、ホテルに付加価値をつけるための費用や広告に予算が必要になる。
その来たるべき時のためにオーナーとの信頼関係を作っておかなければならない。

スタッフには敵対せず、オーナーの味方のふりをする。
カイト「3人スタッフがいなくなってしまうけど、どうしますか?」

ホテルオーナー「なんとかする」

なんとかする、か。

信じない。
この人は都合のいいことしか言わない。
今までもそうだった。この人のなんとかするはなんともならない。

何はともあれ、とにかくネット集客を急がなければならなくなった。
というのも、彼らはすごく心が狭い。

自分らの置かれている環境が最悪だから、
心に余裕がなく、
人を責め立てられずにはいられない。
人間誰しも楽しみ喜びがなくなると心がすさんでくるものだ。

無給料長時間労働、休日なし。
どこにも行けないし、お金がないから何もできない。
ここはスタッフにとって監獄のようなところだ。

自分が内部抗争から離れている間は、
スタッフとオーナーが勝手に喧嘩をしていたので、
火の粉が降りかかることはなく、十分にオフェンスに集中できた。

だが、責める相手がいなくなったらどうだろう。

彼らのすさんだ心は次の獲物を探す。

自分だ。

内部抗争が終結してしまう前に、軌道に乗せなくては…。

to be continued..

P.S.
今日、メコン川沿いで、なんとかキングの生誕200年記念祭があったので、
ここのホテルに長期滞在しているお客さんで、
唯一の普通の話し相手で、
唯一の理解者のアメリカ人の友人と、お昼その祭りに行った。

なんとびっくり全てがフリー!!!

ふーぅ(麺)や各種飲み物、アイスクリームやデザートまで!

これバナナ(笑)


どうやら、地元民のドネーションかららしい。

ラオス最高〜〜😭

昼飯代が浮いた〜〜〜😭😭😭

友人は綺麗なお姉さんに血圧測定をしてもらっていた。

うらやましげ。。

すごいいい写真が取れた。

・・・連絡先交換しとけばよかった〜〜〜

Anyway

束の間の休息を得た勇者カイトであった。

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