見出し画像

学生インターン東南アジアでホテル経営#Ep.20 死にかけたホテルを救え!? 〜四面楚歌〜

ネット集客始めてから1週間。

予約が続々と入り始めている。
自分でも信じられないくらいに。

予約サイトには、
エアコンを入れてきれいにしたフロアの7部屋のみしか売りに出していない。

予約会社に登録してから、
様々な戦略と周辺ホテルとのネット上での差別化を図り、
トライアンドエラーを繰り返しながら、
なんとか内部抗争が終結する前に予約サイトからの予約を受けることに成功。

予約のお客様は全て自分が丁重に対応する。
ネットの口コミ力は絶大だ。
最初の一歩で今後が決まる。

“Clean・Quality・Customer”

お客様3原則だ。
Cleanはきれいであること。
Qualityはホテルの質が高いこと。
(このホテルは高級ではないが、エアコンを入れた2階は特別にホテル仕様を保っている。)
そして、Customerはお客様に親切であること。

この3つがビジネスをする上で、最低限達成されるべきことだ。
とお世話になっている方が教えてくださった。

予約をして来て頂いたお客様には、この3原則を十分に堪能していただく。
そしてC/OUT時にお客様には
「お越しいただきありがとうございました。いかがでしたか?」と必ず聞く。
するととみなさん満足していらっしゃったし、
何かご不満な点があれば、すぐに改善していった。
そうして限りなく満足度の高いホテルに仕立て上げる。

集客の成功パターンが整った。
あとはこれを少しづつ広げていくだけだ。

内部抗争が終結。

攻撃する相手がいなくなった動物は次の獲物を探し始める。
予期していたことが現実になり始めている。

次の標的は自分だ。

オーナーサイドの言うことは基本的になんでも聞いてきた。
信頼を得るために。生き残るために。このホテルを良くするために。

新料金表を作れ、
欠員したスタッフを探してこい、
トイレ&シャワールームの排水溝が詰まっているからどうにかしろ。

・・・便利屋かわしゃ。😤

さらには、勝手に自分が住んでいた部屋にエアコンの設置を指示したくせに、
エアコンが入ったから別のフロアへ移動しろとか。

「ふざけるな!👊💢」

と言いたいところではあるが、全てを受け入れてやってやる。
そう望むなら移動もしてやる。

最上階の3階は暑いので誰もお客さんが入らない。
それに薄暗いし、汚い。まるでお化け屋敷だ。👻

だったら、3階を一番キレイなフロアにして快適にしてやろう。
一番端っこにあるストリートビューでキングサイズベッドの部屋を選んだ。

どうせお客さんがいないから、
シングルでもダブルでもツインでもよりどりみどりだ(笑)。

それにもうすぐ暑い期間が過ぎる。
そうなればこの部屋はエアコンがついていなくても、
この建物で一番いい部屋になるだろう。
今の時期は昼間熱がこもってサウナ並みに暑いけど。。

ヴェルサイユ宮殿のある場所は、その昔広大な湿地帯で、建造物を建てるなど不可能だと考えられていた。
しかし、時の権力者ルイ14世は金と権力にものを言わせ、膨大の月日をかけ、後世に残る豪華絢爛な世界的建造物を作り上げた。

それに比べればどうってことない。自分が住めば明るくなるしきれいになる。
元いたフロアで実証済みだ。

生き抜いてやる。
ネットでの集客ができるようになるまでの辛抱だ。

“負けない・逃げない・諦めない”
チープでしかないが、カイト3原則だ(笑)

せっせこせっせこトイレ・バスルームと自分の部屋掃除の掃除をした。

そして住まいを移した。

いや、今までより快適や〜😇

すっぴんで申し訳ない。(笑)
お風呂上がりなので許してね。😁

建物の修繕もしたし、お客さんも来るようになっているし、あとは付加価値だ。

ここは観光中心地なので、競合ホテルがごまんといる。
うちのホテルは“最安値”を武器に戦ってきた。
経営が立ち行かなくなった所以でもあるのだが。

少しでもお金を払えば、もっと良い別のホテルに泊まることができる。
今のままただ安いだけだったらわざわざここに来る“理由”がない。

だったら、このホテルでしか味わえない、このホテルに来ることが目的となるような“理由”をつければいい。

他ホテルとの差別化戦略だ。
ビジネスでいうところの、
ホテルの修繕やマネジメントというディフェンス、
集客というオフェンスをしながら、ずっと“差別化”を考えていた。
それしかこのホテルに残された生き残る道はないからだ。

どんなビジネスでも武器がなければ戦えない。素手で戦うのは苦しい。
ドラゴンクエストでも、
勇者御一行には強い武器を装備させて戦っていくはずだ。
それがゲームクリアへの近道だ。

装備なし・レベル上げだけで戦うのもそれは別の意味で面白いが非効率すぎる。
付加価値の重要性と今まで頭の中で考えていたたプランをホテルオーナーに伝え、納得してもらわなければならない。

久しぶりにプレゼンでもするか。

・・・

・・・だっけ。

・・・どうやるんだっけ…。

頭の奥底にしまった埃まみれの知識を掘り起こす。

オフェンスとディフェンスは整った。
次はずっとあたためてきた他ホテルとの差別化戦略を遂行する時だ。

to be continued…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?