スポーツジャーナリスト・田尻賢誉氏のセオリーシリーズ第3弾。日本一平安高校を愛している龍谷大平安高校の原田監督のチーム作りの秘密を明かした一冊。

厳しいイメージのある原田監督だが、その厳しさの裏側にある選手への愛情、そして平安高校に対する想いが全ての原動力になっていることが伝わってくる。

自信を持って「自分が一番選手を見ている、親よりも見ている」と言い切ってしまうぐらい、選手を観察している。また、名門平安の監督としてチームを勝たせ続けるために自チームの情報は決して漏らさないなど、徹底するところは徹底している。野球のプレーに対しても細かいところまで選手に求め、平安の強さの理由がうかがえる。

駆け出しの自分が謙虚な気持ちになれる、そんな一冊であった。