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バスケなめんなよ 3話

夏を制する者は試合を制す!!!

いよいよ大事な夏休みが始まりました。
中学バスケに限りませんが……

夏を制す者は試合を制す!
的な言葉があるくらい、夏の練習はかなり重要です。
おそらく成長の課程も関わっていると思いますが、夏にサボったらおしまいです。

久しぶりに涼と色々話してみようと思い、リビングに呼びました。

私「夏休みじゃん?部活の予定表見せて。で、お前はこの夏どうやって過ごすの?友達と狂ったほど遊ぶのは分かってるから、部活と勉強について教えて!」

涼「別に狂ったほどなんか遊ばねぇーしw部活は結構あるよ。勉強は適当にやるよ…」

この言葉を聞いて妻の目がキラーンと光りましたw

妻「適当って何?あなた2年後受験生なんだよっ(怒り)」

私と涼は衝撃的すぎて言葉を失いました。
中学に入学してまだ…4ヶ月なのに…もう受験生って…いつからそんなキャラになったんだww

私は妻との揉め事を避けるためにまずは勉強の予定を立てる事にしましたw

私「…まず勉強の話をしよう!」

結構時間が掛かりましたが、何とか妻と涼の攻防戦も終わりを迎え、お互いが納得できる勉強時間を確保する事ができました。

そして部活の事を聞いてみました。
が、その前にかなり気になったのが夏休みの部活予定表の休みの多さですw
お盆は8月7日〜15日まで休みとか…所々連休があったりとか………
それも踏まえて聞いてみました。

私「ちょっと休み多すぎないか?この休みの時は涼はどうするつもりなの?あと、夏休みの練習はマジでガチでやらないと取り戻せなくなるぞ。最近の練習内容はどんな感じなの?」

涼「一応フットワーク取り入れてやってるよ。後は3年生がやってた練習をそのままやってる感じ」

私「一応ねぇ……涼の同級生の金剛、槙野、三井、大翔はドリブル、ハンドリング、パスとかをちゃんとやってるか?」

涼「やってる。金剛はドリブルがかなり良くなってきた!槙野は自分が出来ると思ってるらしく、基礎練習を舐めてる感じがする…三井はチョイチョイ休んでる…大翔はちゃんとやってる」

私「槙野大丈夫かwちゃんと話をしろよ!三井は夏休みも休みそうだな…親の都合とか部活に持ち込みそうな気がするわw金剛は真面目だし、自分が一番下手だって理解してるから成長も早いんだろうな。大翔はまぁ経験者だからな…ってお前は?」

涼「俺は大丈夫!」

私「何が大丈夫なんだよwスリーちゃんと届くようになったか?」

涼「………うるせぇ…微妙…」

私「おいおいwまぁ夏休みでお前が一番入るようになれよ!そして、夏は顧問に相談して徹底的に走りこむ系の練習をしろよ!特にスリーメンな!」

涼「……2年生なんだけど、何考えてるか分からない…反応が無いって言うか…もっとこうしましょうよ!って言っても、まぁ…うん…で、やらないみたいな」

私「ちょっとヤバいな…お前さぁクラブチームに移ったら?」

涼「……いや、俺はこの中学校で県大会に出場する!」

私「そうか…とにかく、夏休みの練習メニューは顧問とちゃんと話し合えよ!」

涼「わかった!」

先ほども言いましたが、どうしてもお盆休みが長すぎるのが気になります。
顧問は一体どういうつもりなんだろう?

昨今、耳にする「教員の働き方改革」が影響しているのは理解しているのですが…

まぁ化石みたいな業界だから、未だに会議とかを数時間やったりしているはずなので、そういう事をドンドン辞めて行けば良いと思うのですが……
この時はまだ、教員の無駄な仕事や会議等についてはそんなに気にはしていませんでしたが、後々顧問の状況を見聞きする事になった時には本当に化石みたいな業界なんだと確信しましたw

夏休みは相変わらず暑く、世の母親や父親は子供の昼食の準備を約1ヶ月しなくてはいけない恐ろしい期間だそうで、妻も憂鬱になっていました。

子供にとっては最高のバケーションですが、母親や父親にとってはある種地獄のような期間なんだと、私は初めて理解しました。
今更ながら、母親に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

夏休みの努力

涼は部活とは別に、毎日朝のランニングを行っていました。

思えばミニバスの時も体力不足を指摘され、毎日走っていました。

夏休み中は毎日走る!と、意気込んでいましたが、私は冷ややかな目で彼を観ていました。

どうせ1週間が良い所だろうなぁ〜と、思っていましたが、結局夏休み中毎日ランニングをやり続けました。
これに関しては本当に凄いと思ったし、尊敬もしました。

肝心の部活はと言うと、もちろん毎日遅刻も無く行っているのですが、可もなく不可もなくと言った感じのようです……大丈夫なのだろうか?
この心配を最後に、仕事の関係等で涼の部活について話し合ったりする事はほぼ無くなりました。

涼の夏休み終了

夏休みも無事に終わり、いよいよ2学期が始まりました。

1年生の2学期は夏休み前とは打って変わって急に大人っぽくなったりするものですが、涼やその友人たちは特にそんな感じもなく「夏が終わっただけじゃね?」的な感じでしたw

9月、10月と年末に向けてドンドン成長していく涼を横目に、私は仕事で新規受注案件を多く抱えていました。
それと同時に、涼の弟の「楓」(かえで)の学校での対応に妻と走り回っていました…

ADHDで苦しむ弟の楓、そしてサボる涼…

楓は涼の4つ下で小学3年生なのですがADHDの為、学校で上手くいっておらず…色々と対応や、わたりをつけなくてはいけない事が多々あったため、学校や教育委員会やその他関係施設の方々との打ち合わせや、喧嘩等に翌年の4月まで時間を費やす事になってしまいましたw
これについては、別に詳しくまとめて書いていこうと思います。

今思えば、この間に涼は部活をサボったり、やる気のない発言があったように思います。

正直、弟の楓の事で涼の話を聞いてあげれなかったり、気にかけてやれなかった事は今でも悔やんでおります…それくらい楓の件は衝撃的だったのです。 

楓の件は教育委員会や県にまで対応して頂き、小学校側に徹底した指導を行った事と、4月からの新担任のおかげで収束はしていませんが、前のようなアホみたいな事は起きなくなりました。でも、まだまだ続くのですw 
問題があった校長、教頭、担任、教師の4人は、何の処分も無く今まで通りに働いています…
正直、普通の会社なら

校長→辞職
教頭→解雇
担任→解雇
教師→減俸処分

位になっても良い案件です…

公務員……その中でも教師……どんだけ甘い汁が吸えるんだ?
特に校長は本当にヒドイ女でした。
絶対に非を認めず、さらに事実の隠蔽や虚言等が酷過ぎました…
隠蔽や虚言の証拠は全て持っていますがw

子供のADHDに悩む保護者は相当数いると思います。
その殆どが、教育機関に対して不信感を持っていると思います。
教育機関側の言い分や、人数の問題で対応できない事も分からなくもないのですが、それはタダの言い訳です。
近いうちに、別の形で楓の学校での事やADHDの子供に悩む方向けの発信が出来ればと思っております。

中学2年生になった涼からの誘い

涼も2年生になり、3年生の最後の大会があと2ヶ月と迫ってきていました。
珍しく涼から部活の事を話してきたのですが

涼「今週末練習試合をするから観に来てくれ!」

私「珍しいなw自分から言ってくるなんて…何かあったか」

涼「まぁ…ずっと試合できなかったし、忙しそうだったから声かけなかったんだ」

私「そうか…なんか気を使わせて悪かったな…お前はスタメンで出るんだよな?」

涼「当たり前じゃんw俺と大翔はスタメンだよ!あと、金剛が伸びてきてるから結構な時間出ると思うよ!」

私「槙野と三井は?」

涼「あの二人は多分出ないと思うよ…三井は出るか…」

私「わかったよ!観に行くわ!」

おそらく涼は先輩たちのプレーではなく、同級生のプレーを観て欲しかったのでしょう。
もちろん涼自身のプレーもですが。
涼たちの1年間の練習の成果が観れる事を楽しみに週末まで仕事に打ち込む事にしました。

次回は
2ヶ月後に最後の大会に挑む3年生!
練習試合でどのくらい他校との力を縮められたのかを知る良いチャンス!
そして、涼や2年生も実力を試すチャンス!




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