ラーメン屋のクオリティが上がっている世の中で感じること
最近、どのラーメン屋に入ってもたいていそれなりに美味い。コレはもちろん消費者としてはめちゃくちゃ嬉しいこと、ハズレが少ないのだから。
ラーメンデータベースやラーメンマップといった評価サイトを使えば尚更だ、美味くないラーメン屋にあたる方が難しい。
でも一昔前(2010年より前くらいまでかな)は、う〜んと思うラーメンに当たることもままあった、逆にココは美味いとめっちゃ気に入ってリピートすることもあった。それだけ店同士の差もあった(完全な個人的見解)
差別化が難しい時代
あくまでラーメンの話だが、要するにやることをやれば「差別化」できた時代だった。ただ、この十数年で特に「差別化」が難しくなったと感じている。
一般的にも世の中で商品の差別化が難しくなったとよく言われる。
それはなぜなのか?
かつては、情報を持つ者が優位に立てたが、あらゆる情報がスマホ一つで取れるように一般化し、情報を持ってることが優位ではなくなったからだ。
さらに言えば、ネットやSNSで簡単に評価されてしまう、つまり、良し悪しが可視化されやすくなったために評価の低いものが淘汰されやすくなったとも言える。
では、具体的にどんなことで差別化が難しくなったのか?差別化する要素はないのか?
まずどんなことで差別化が難しくなったのか、それはラーメンであれば麺であり、スープであり、具であり、つまり味・美味さではないかと思う。サービスやモノ全般で言えば「機能」だ。
もちろん全く差がないわけではなくて、80点を取る方法が共有されているみたいなところ。めちゃくちゃ美味くて95点を出してくる店もあるが、80点代のお店が増えてしまった。
美食家でもない限り、微々たる差になってくると違いが分からない。極端に言えば、85点以上の違いが分からない人が自分も含めきっとほとんどだと思う。
差別化する価値とは何か?
では、この80点台戦国時代の中でどうやって差別化するのか??
答えは機能以外の「価値であり意味」を付加することで、ラーメンの味以外の差を生み出すこと。となると、ラーメン屋の味以外の価値や意味とは何なのか?
その人が味(機能)以外の要素で店に足を運ぶ理由を作ること。これらの作り方にはいくつかあるそうだが、例えば一つがコミュニティだ。
そのお店に行くと店主や店員はもちろん顧客同士が交流する空間となっていると、それは店に足を運ぶ理由になる。個性的な店長がお客さんとコミュニケーションを取るということは確かにみられるし、それが居心地の良さを生むことがある。
こういう価値を生むことで、値段を上げることが可能にもなり、薄利多売合戦から脱出が可能となる。結果として店を守ることにつながる。
コレはラーメンの話からは逸れるが、コミュニケーションを生み出すための店の作りとして不便をあえて作るというのもあるらしい。ドリンクをセルフサービスにするのだが、さらに2人いないと注げないような仕組みにすることでコミュニケーションが生まれるという流れだ。
本来、そのモノやサービスが提供していた機能という価値とズラしたところに付加価値を生めるかが今後の鍵なのだろう。何とも深くて面白い時代だ。
まとめ
ラーメン屋が皆美味しいということは機能(味)の差が生まれにくくなっており、それ以外で勝負する必要があるということ。どこにいっても美味いラーメンが食えるというのはありがたいが商売をする側からすると大変だ。
ただラーメンを食べてる顧客だが、誰を応援するか、なぜこの店を訪れてしまうのか、少しだけ🤏でも考えて一杯一杯すすると、少し面白い。
もちろん、コレはらーめん屋に限った話ではなく、自分事に置き換えるとなお面白い。
といったようなお金をどう生み出すか、なぜお金を生み出す必要があるのか等の話を超一線で活動されている西野亮廣さんがめちゃくちゃ分かりやすく書いてるのがこの本だ。
難しいことを超簡単に説明するのが得意というだけあって、めちゃくちゃ読みやすく、理解しやすい。子どもにも親にもぜひオススメの一冊だ、以上!!
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