強迫性障害

 10月、京都と大阪に行ってきました。親戚夫婦と行ってきたのですが、旦那が良い意味で細かいことは気にしないタイプでして、正反対の私にとっては大変考え方が楽になった数日でした。
大阪はすごく良かった。綺麗だったし、ご飯美味しいし、普段と違う環境でいろんな刺激がもらえてよかった。
大阪にしばらく住んでみたいなって思うくらいね。
京都は街並みを見ながら歩くのは、すごく楽しかったのですが、観光地巡りで忙しくて、時間に追われる感じ。かなり歩き倒した(笑)。
やっぱり、大阪と京都は別々で行った方が良い気がする。

さて、私のnoteを読んでくれている方は気づいているかもしれませんが、私自身は結構細かい性格のようで。
もはや細かいを通り越し、強迫観念っぽいな~と思い始めたわけであります。そんな私ですが、大学を卒業するまでは大雑把な性格でありました。
まあ、学生のころの生活なんて不安とか責任ってものは、そんなに感じることはなかったし、なにも将来のことなんて考えてなかったので(笑)。
私生活も適当に勉強だけしておけば、日々が過ぎていきましたから。学生というのは、良いご身分であったと社会人になってから気付きました。

なんでこうなっちゃったかな~と考えていたのですが、たぶん人の生死に近い領域で働いていることが影響していると思うんですよね。
「まぁいっか」では済みませんから。
おそらく、仮説を立てて先読みする癖が染みついているのでしょうね。
当たるかどうかは別として、経験値も溜まってきた今、いろんな仮説やシナリオが浮かんでしまうのです。
変な話ですよね。
起きてもいないことを心配したり、不安に思ったり(笑)。
仕事においては、仮説を多く立てられるから良い方に働くみたいです。うまくいかなかった場合でも代案がすでにあるので。
先のことを考えるというのは、人間らしいと言えば人間らしいですけどね。

さて、この強迫観念はどうにかならないのかと思い、ちょっとだけ調べてみることに。
この手の類いは、認知行動療法が効くと言われております。

【強迫性障害とは】
強迫性障害は、強迫観念・強迫行為という特徴的な症状で構成される。
洗浄や確認に関する反復的な思考や行動のために多大な生活機能の障害を来す疾患。
1950年代、不安を媒介とした不適切な学習の要素が大きい点が注目され、特有の脳病態メカニズムがあると言われ始め、近年では生物的な要因の強い疾患として捉えられている。
自閉症スペクトラムのこだわり行動は、強迫性緩慢タイプとも言われている。
繰り返される行動や思考は、学習を強化し維持・増強されやすいため自然経過で軽快することは少ないとされる。

【治療】
 曝露反応妨害法(ERD)と言われる認知行動療法が効果的とされている。ERDは、不安が惹起される状況に長時間の曝露を行うことで、不安の条件付けが消去されることを利用した治療法。
強迫観念や不安、恐怖の出現を恐れ、回避している刺激状況に対して、あえて自らを曝露する。次に、たとえ不安が高まっても、強迫行為をとらずにいると時間が経つにつれて、不安が自然と収まってくる。これを繰り返す治療法だ。

というのも、強迫性障害は強迫観念で生じた不安を強迫行為で抑え込もうとするのですが、行為の効果が一時的であるため、繰り返すたびに不安が強くなる(不安の学習)。これをERDが解除すると言われております。

まとめると
強迫観念が生じた際に行為を我慢するのって大変そう。自分は記憶力があまり良くないので、他のことをし始めると忘れてしまいます(笑)。後で確認しよって感じで、一旦その場を離れるといつの間にか忘れてるので、私はこれがちょうどよかったですね~。

本人が耐えられるなら一人でできるだろうけど、難しかったら誰かと一緒に確認するところから徐々に離れていく段階付けが必要かも。

ということで、実験的に始めているのですが、たしかに前より良くなった気がする。
それから、疲れるからもうしないとか、これ以上は考えないと思えるようになった。どっちかっていうとこう思えるようになったから良くなったのかな?
私は専門家ではないので、ご覧になっている方はご参考程度に。
すでに生活に支障が出てる方は、一度病院に行った方がいいかもしれません。病院に依存するようになってしまうと、また難しいのですが。

余談ですが、○○依存症という概念にも強迫性というキーワードがあるらしいです。
○○せずにはいられない。恋愛・ギャンブル・セックス・薬物など。
世の中、いろんな依存症がありますよね。
気分の落ち込みを解消する手段として。
自傷行為として。
生きている実感が欲しくて。
寂しくて。
うーん。依存症はとくに当てはまらないかな。精神領域って定義も幅も広いんだな~。

こんな感じで過ごしていた10月でした。
人生を楽しむお手本にしようと思った素敵な親戚夫婦でした。

参考文献
中尾智博:強迫性障害の認知行動療法.精神医学.59(5).433-439,2019.


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