旅の記憶 1995春 拉薩の河岸を歩く
29年前の春
僕はラサの街にいた
ラサに到着した翌日
ようやく体力が回復した僕は
歩いて近くの河岸まで出た
チベットの空は青い
ものすごく青い
青よりも濃い青
藍色とも違うとにかく濃い青だった
河岸を歩きながら
チベットの空気を噛み締める
ラサの街は標高3600m
富士山より高い位置にある
たあ歩くだけで息が切れて
高所にいることを実感する
体力の回復を意識しながら
明日はポタラや寺巡りをしてみようと思った
河岸を軽く散歩した後で
ホテルに戻る
すぐに息が切れるため
この日はそれ以上動く気にならず
ホテルに戻る
僕から遅れること2日
自力で拉薩にたどり着いた彼らは
2人は見違えるようの逞しく見えた
きっと僕と同じように
いろんなトラブルを乗り越えてここまできたのだろう
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