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「ベイトマンニュース」Aboutスコットランド③ハイランドの不思議な魅力

前回スコットランドの大事な部分、「核」のような所が、ハイランド地方にあるのではないか、と書きました。
ハイランド地方は山、海、川、大地に覆われた、自然いっぱいの、というか、見渡す限り自然しかない美しい所です。

調べてみると、スコットランドで暮らし始めた最初の民族は、ノルウェーやヨーロッパから海を渡って来たケルト民族だそうです。彼らはスコットランドの北側にある、シェトランドやオークニー諸島などの島々からハイランド地方に渡って暮らし始めました。
ケルト民族は文字を持たなかったので、その暮らしや文化は口承でしか伝えられてこなかったのですが、垣間見えるケルト人の暮らしにはものすごく惹かれる所があります。
例えば衣服である羊の毛で織られたツイードやタータンチェックのキルト。独特のケルティック音楽。そしてケルティックノットといわれる模様。  
ストーンサークルやスタンディングストーンと呼ばれる巨石もケルティック文化の一部で、それらはスコットランドのあちこちで見られます。

彼らの宗教は自然信仰で、太陽、山、海、空などの自然の中にそれぞれの神がいると信じ、身体は滅びても魂は永遠という輪廻転生という考えが普通だ、というのもなんだか日本との共通点を感じます。
スピリチュアルで、妖精や精霊の存在をあたりまえのように語り、魔女が魔法を使い、時空を行き来するタイムトラベルも有りうる、という考えを持つ、いわゆる「不思議ちゃん」。笑。
エネルギーが高い場所を見つけ、敬い、祀る。そして自分たちのエネルギーも自然の力を借りて上げていく。そういう思想と行動をする民族であるということが、あちらこちらに垣間見ることができて、それが私自身の不思議ちゃんサイドの考えとものすごく一致して、これを書いている今もワクワクが止まらない状態です。笑。

こういったスコットランドの姿を映像として観てみたい人におすすめなのが、80年代にイギリスで一部の人々(オタク)に大人気だった映画「ハイランダー(Highlander)」です。これは「エモート」と呼ばれる不老不死の男の話。同じエモートの首を切ることでどんどんパワーアップし、エモートに首を切り落とされるまで死ねない、というルール(?)になっているので、長い長い時を生きながらエモート同士で戦うという話です。かなりマニアックですね。笑。
イギリスの超有名バンドであるクイーンの大ヒット曲「Who wants to live forever」がこの映画の主題歌だった、といえば、この映画の壮大さを感じてもらえるのではないでしょうか。

メル・ギプソン主演の映画「ブレイブハート(Brave Heart)」もスコットランドの大人気の映画です。これはもっと現実的な戦いの映画やけど、その勇敢で誠実な人となりはスコットランド人(ケルト人)を垣間見ることができます。

「アウトランダー(Outlander)」はもっと最近の人気ドラマシリーズです。ストーンサークルに触れるとタイムトラベルしてしまう、時代が交錯したロマンあふれる恋愛ストーリーです。これはもうシリーズ7までいってるかな。ネットフリックス(Netflix)で観ることができますよ。

ディズニーのピクシーが2012年につくった映画「ブレイブ(日本のタイトルは「メリダとおそろしの森」)」も、スコットランドの風景や習慣を見事に盛り込んだ、素晴らしい映画になっています。声優さんたちもスコットランド人で、英語の訛りまで完璧。高いクオリティーに仕上がっております。笑。

ハリーポッターやロードオブザリングも、スコットランドの風景や不思議な部分をふんだんに取り入れた大人気の物語ですよね。
さっと思い浮かべるだけでもスコットランドに関係する人気作品がこれほど多くあるとは、と驚きました。そのどれもが(ブレイブハートを除く)かなりマニアックな不思議ちゃん関連というのもなんだか面白いところで、それだけスコットランド(ハイランド)には、現実的ではない不思議な魅力が漂っている、ということなのかな、と思っています。

私が感じるハイランドは、その自然の美しさ、現実的ではない不思議な感覚、エネルギーの捉え方などなど、欲望や金などの目先の損得に捕らわれた人間(俗)世界とは全く次元の違う場所なのではないか、というもの。
そして私はこの美しい場所にただ魅力を感じるだけでなく、ご縁までも感じてしまうことになるんです。

このことについてはまた次回に書きます。



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