「婿入り婚の夫が義実家に仕送りしているせいで生活苦です。離婚すべき?」〜離婚すべきかどうか迷うときに考えるべきこと


は〜い、今日の授業は「離婚すべきかどうかに考えるべきこと」がテーマよ。
夫婦の間に問題が持ち上がったときにまず考えて欲しいのが、あなたは何のために結婚をしたのか、ってこと。

みんなは結婚の意味って、何だと思う?

人によって結婚する理由は様々だろうけど、結婚してわざわざ籍を一緒にするのは、その世帯内に居る人を家族として迎え、家族として責任を持って守ることを法的に誓うって意味なのよね。それが最低限のベース。そこから先の、「経済的安定」「精神的安心感」「性生活の安定的供給の確約(って答えた人が昔実際に存在しました)は、人ぞれぞれだとして、ここの最低レベルが守られてないのならば、その結婚は結婚のテイすらなしてないことになります。

その観点から行くと、今回のご相談者の夫は、夫として機能していない。

・あなたに相談もなしに家計が苦しくなるほどに自分の実家に経済的援助をする
・その結果、生活費も払えていない
・婿入りを否定的に捉え、結婚自体に前向きな気持ちが持てない

いやいやいや。あり得ないでしょ。むしろそんな心構えでなぜ結婚したのかを、彼に問い詰めたい。

ここにはなぜあなたが婿養子という形の結婚スタイルを取ったかと結婚年数が書いていないから、あなた側の事情はわからない。だけどはっきり言います。
今のままの状態で子どもを作るだなんて考えない方がいいと思う。
理由は、あなたの夫は夫としての自覚がないから。あなたと家族になったという責任感もない。そんな相手と子どもを作っても、彼は父親になるのは無理でしょう。それはちょっと想像力を働かせればわかるわよね?

「子どもが生まれたらどうなるんだろう」、じゃないのよ。不安になるポイントがズレています。あなたが今向き合わないといけないのは、そんな無責任な彼との結婚生活を続ける覚悟が自分にあるかどうかってこと。

ちなみに彼が変わることはほぼありませんので「彼が変わってくれたら」には一切期待しないこと。人は自分が心から「変わりたい」と願わない限り、誰かに頼まれて変わることはありません。今の彼はあなたの言葉には耳を貸さないのならば、あなたにできることは、そんな彼を受け入れてこれからも結婚生活を続けて行くのかどうかを決めることのみ。

そこで最初の質問に立ち戻って欲しいワケよ。

あなたが彼と結婚したのは、どうしてだったのかしら?
何を求めて結婚したのかな?
その求めていたものは手に入った? それともこれから手に入りそう?

これを掘り下げて行けば、どうしたらいいのか自ずと答えは出るんじゃないかな。

人ってね、変化が嫌いなの。今の環境に不満があっても何だかんだ言いながらその状態を変えようとしない人が多いのは、結果が予測不能な未知のことを始めるくらいなら、現状維持の方が楽ちんだから。多くの人はそうやって、自分の可能性や幸せをあきらめてしまう。

だから不幸な結婚やパートナーシップであっても、そこから立ち去ろうとしないケースがままあるのよね。「別れたら次がないかも」「バツイチになるのは怖い」、などなど。だけど自分を幸せにできるのは、自分しかいないからね。
付き合ってたときの彼じゃなくて、「今」の彼と一緒にいるのがあなたにとって幸せなのか。それをよく考えてみて。


恐らくあなたがそんな相手と結婚生活を維持しているのには、婿養子になってもらった負い目もあるんじゃないかしら。だからお金のことに関しても強く言えない、義実家にも異議申し立て出来ない。
でもね。結婚するって、家族になることだからね。
自分たち「夫婦」を最優先しないのは、おかしなことなのよ

彼がどんな事情でお金を義実家に融通しているのかはわからないけれど、今の自分の家庭が不幸になってまで義実家を優先しているのって、「あなたに対しての経済的責任はないのか?」という疑問が湧くわよね。
出産したらもっとお金がかかるようになるし、あなたのご実家が経済的援助をしてくれる余裕がよっぽどあるとかでないのなら、今の状態の夫と子どもを持つのは、そもそも難しくない? あなたが彼と一緒にいるためなら出産をあきらめるくらいの気持ちを持てないなら、将来的に後悔する未来しか、先生には今のところ見えません。

というわけで、クラスのみんなも、離婚すべきか悩んだときは、自分は何を求めて結婚したのか。それは今の配偶者といることで本当に叶うのかを考えてみるといいかも。
もちろん、結婚するときは経済的安定を求めていたけど、結婚してみたらやっぱり自分が欲しいのはときめきだったから性的魅力を感じられる相手じゃないと気づく逆パターンだってあるわよね。それならばそれでいいのよ。

大事なのは、結婚に何を求めるのかを自分でちゃんと把握すること。
これがいわゆる「自分軸」。その軸がある上で、自分で選ぶ。
人生のあらゆることにおいて、この動作は幸せになるための必須ポイントってこと、覚えておいてよね。

それじゃあ、長くなったけど今日の授業はこれにて解散!

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