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⑧私に両立はできなかった

大きな声で言わせてください。
私に両立はできませんでした!!!

筆記の対策(受験)と、探究やら何やら両立はできませんでした。
できるかな?と思っていましたが、結果として、できませんでした。

4月、とある大学に行きたい、と思い始めてから、筆記面で心を入れ替えなかった自分がいけないのかもしれません。私の何かやりたい欲に歯止めがかかるどころか拍車がかかり、えげつない日々を過ごしていました。とにかく色々なことをやっていたし、夏に大学の公開集中講義とかも受けていたし、ありがたいことにアーカイブ動画みたいな物も世にはたくさん出回っているのでそればかり見ていました。探究もずっとやってて、でもずっと違和感があって。(探究についてはまたいつか)

6月に部活と生徒会が終わり、9月に文化祭の演劇と文化祭の委員会が終わり、そのあとは探究と11月までに完成させなければならない書類だけに全力投球しました(この時期が1番物理的に死にそうで1番楽しかった。この論文を書き切るまでは死ねないと思いながらやっていた)。探究は12月の初めまでやって、そこからは死ぬ気で筆記の勉強をしていました。ずっと「私はマルチタスクなんてしたくない!」と心の中で叫びながら生きていました。

三年生の間は正直学校が嫌いで仕方がなくて、受験モードで「そこはもう割り切って、そう言うものなんだよ」みたいなこと言う先生も増えて、数学なんて問題解いてきてそれの答え合わせみたいなだけの週3時間の授業で、数学へのモチベーションは三年生で急降下しました。こんな授業受けるために学費払っているわけじゃない、と最低なことを思うくらいには嫌いになっていました。重症ですよね。本当に先生たちごめんなさい。でもあの授業は今でも嫌い。

でも事実として、12月から頑張ったけど、まにあわなかったんですよね。あーーー思い出しただけで後悔の念で辛すぎて大号泣してしまいます。周囲からは「そんなに書類やらなくても...…」と言われていたのですが、私に詳しい人なら私が重度の頑固者であることはお察しだと思いますが、やっちゃったんですよね、書類。これは時折「長所を超えて流石に将来困るよ」と言われるくらい「ちょうどよくやる」ということができない私の欠点でした。学校の授業でノートひとつとるにしても、黒板や先生の話が一つでもわからないことがあると、ノートが書けなくて、だからいつも周りの友達と理解の進み具合が一歩遅れていて、劣等感でいっぱいなのです。勉強には向いていないのかも。そしてこんな私は独学に向いているはずもなく……

よく、塾に通ったことがない話をすると「自学できるなんてすごいね!」みたいな展開になりますが、いや、自学、できてないんですよ。自己管理が上手い人はもちろんいて、塾なしで優秀な大学に行かれる方は一定数いるでしょうけれど、私はその部類ではありません。これもまた、いけるかなと思っていたのですが、いけませんでした。後半になればなるほど、周囲には塾に行っている子が多かったので、その子たちの話や教材の話を聞くと、すごく焦って、今までの自分の勉強が一気に信じられなくなって、ぐらぐらな勉強をしてしまいました。何かを信じ抜く勇気も、私にはなかったのです。

以上のようなテンションで、受験に使っていた、学校からもらった教材や借りていた教材をまとめていました。楽しい瞬間がほとんどなかった(ゼロとは言わない)、そんな勉強タイムでした。時間を測りながら勉強するのも、語呂合わせっぽく勉強するのも、参考書の「よく出る!」みたいな文字を見るのも、つらくて仕方がありませんでした。片付けでさえも辛かったです。あえて直接的に愚痴を言おうと思います。

思考力や判断力を測るらしい共通テストは、私から思考を奪いました。私から学ぶ喜びや考える喜びを奪い、機械的な情報処理を強いました。でも、

でも、片付けの中で出てきたのは、そんな辛いものだけではありませんでした。私が高校一年、二年生の時、どのように日々学んでいたのか、そしてその学びが、三年生になってからどれだけ遠いものになってしまっていたかを、思い出すこととなりました。最後の1年間で、楽しかった授業の記憶が消されてたまるか。

いやでも、頑張った。周りの受験生と比較したら私の努力なんてダニサイズだけど、でも頑張ったし、むしろ受験にのまれなかった自分を今は褒めてあげよう。(褒めてあげないとやってられない)

大学がどこであろうと、私のやりがいことや目指すものが変わるわけではありません。むしろここから。

推薦入試の醍醐味はこれにあるのかもしれません。合否によらない意義がある気がします。決して自分が信念を持って取り組んできたことは無駄にはならない。


と思わせてください😭

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