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【迷文】俳句の文字数を端数処理してみたら・・・

「五七五」を四捨五入すると「十十十」。

30文字:
木葉時雨(※1)の如く
書くほどに降る言は
カタチナキモノ捉う

(藤原嘉騎さん撮影)

※1:
精選版 日本国語大辞典 「木葉時雨」の意味・読み・例文・類語
このは‐しぐれ【木葉時雨】
〘名〙 木の葉の飛び散るさま、また、その音を時雨(しぐれ)に見たてていう語。《季・冬》
※長秋詠藻(1178)中「降る音も袖のぬるるもかはらぬをこの葉しぐれと誰かわきけむ」

しぐれ【時雨】
[1] 〘名〙
① (━する) 主として晩秋から初冬にかけての、降ったりやんだりする小雨。また、そのような曇りがちの空模様をもいう。しぐれの雨。《季・冬》
※万葉(8C後)一〇・二二一四「夕されば雁(かり)の越えゆく龍田山四具礼(シグレ)に競(きほ)ひ色付きにけり」
※蜻蛉(974頃)上「いでんとするに、しぐれといふばかりにもあらず、あやにくにあるに」

「五七五」をスウェディッシュ・ラウンディング(※2)すると「五五五」。

15文字:
「うごきだす春隣(※3)にそれだけ」

(澤村洋兵さん撮影)

※2:
「スウェディッシュ・ラウンディング」とは、1の位が「1」「2」の場合は「0」とし、「3」「4」「6」「7」の場合は「5」、「8」「9」の場合は「10」とする数え方。
つまり、1セントがないため、端数をなくし、「0」か「5」にしてしまおうというやり方である。

※3:
晩冬の寒さが緩むような時期、春の訪れを感じるさまをあらわす。
春の気配。
春がもうすぐそこまで来ているということ。《冬の季語》

「五七五」を五捨五超入すると「零十零」。

「五七五」を五捨六入すると「零十零」。

10文字:
「我線を超える今」
(自由律俳句)

(氏原正智さん撮影)

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【参考資料】

【参考図書】
「踏切時間(2)」里好(著)

(第12話 踏切のポエト②より)
「私は踏切のポエト」
「踏切の俳人なり」
「来た!」
「踏切やああ踏切や踏切や」
「まあ何か考えてるワケじゃないけどね」
「中七じゃないけど四捨五入すれば五七五」
「いや四捨五入しちゃったら十十十か・・・」
「くりあがるもんな」
「あれ十十十ってかっこよくね?」
「トリプルクロス・・・」
「いやトライクロス俳句!」
「中二的なかっこよさあるじゃん」
「やべトライクロス俳句流行らせたら私弟子とれるわ!」
「来た!」
「我は邪眼の持ち手ベルゼバブの使徒なりひれふせ人間ども」
「知性が足りねえ!」
「四捨五入のあたりから一貫して足りねえよ・・・」
「トライクロスのせいで中二のころの私がコンニチワしてるし」
「これはバカにしか作れぬ俳句だぞ人間どもよ・・・」
「封印せねば」


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