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【メモ(memo)】今この瞬間に意識を向けて

私たちの毎日は、本当に忙しい。

時間に追われ、振り回されたり、イライラしたり、雑音や、しがらみも多いですよね。

そんな雑事から離れて、今この瞬間、ここにいる自分に意識を向けて、ただ呼吸していることに気づいて、というようなメッセージなのですが、こういったとてもシンプルなことに、時間を割くことは現代人にとってはとても少ない。

他にも、”acceptance”(認める、受け入れること)、”awareness”(意識)、 ”surrender”、”notice”(気がつく)など、すべて、”Be in the present”につながっていきます。

毎日のいろいろを、認める、受け入れること、”surrender”は、降伏するという意味もありますが、ここでは身を任せる、という意味が強いです。

周りで起きることにイライラしたり、気を逆立てたりせずただ、それを認めて受け入れ、身を任せてみる、意識を向けてそういう自分に気づいてみる。

そうして、ただこの瞬間呼吸をしていくことで、落ち着きを取り戻せる、というサイクルです。

ココロが落ち着いていれば、余裕も出てきます。

余裕があるときの自分なら、いろいろなことにも対応できます。

忙しかったり、イライラしたりしている状態だと、判断力が鈍ったり、何でもないことに過剰反応して、良い選択ができなかったりしてしまいます。

そんな意味でも、今この瞬間に存在する、といった”Be in the present ”の精神は、応用範囲がとても広く、普段から、心がけたい哲学のひとつですね。

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あなたの意識は、今どこにあるでしょうか。

過去のこと?

それとも、未来のこと?

過去があるから、今があるけれど、過去は、もう終わっていて、その意味付けを変えることはできても、起きた事実、そのものは、今は、もうどうにもできません。

未来は、見据えながら生きるものだけれど、未来は、まだ、ここには来ていないから、未来に生きることもできません。

私たちは、今ここにいるのです。

そしてやはり、何かを変えていくパワーや、何かを学ぶ瞬間も、今ここにしかありません。

だから、意識を一番向けたいところは、やはり、今、現在なのです。

そうした意味でも、”Be in the present”(今、この場所にいて)は、大きなメッセージですね。

この感覚を知るために、例えば、「5分間」を、「過去」(過去の思い出に浸る)や「未来」(未来を想像する)に使わないで、「今」に費やしてみてはいかがでしょうか。

「今」、自分に備わっている、さまざまな感覚をていねいに受け取ってみる。

私達には、目や耳、鼻、舌、そして触ることで感じられる五感があります。

新鮮な空気。

爽やかな風。

温かい日差し。

色んな現象を受け取る感覚もあります。

それ以上に大切にしたい感情もあって、それは意志力だったりします。

この感情は、「愛」につながります。

私を愛する。

あなたを愛する。

他にも、体を動かす気持ちよさとか、声を出す心地よさ等。

言葉では言い表せない気持ちもありますので、その上で、自分の心に寄り添った決断や行動を、徐々にでも良いから、できていければ、自分の意志を尊重できたことに、喜びを覚えることができると思います。

1.意志力が強い人は「君子危うきに近寄らず」

2.意志力が強い人は共感レベルが高い

3.意志力が強い人は「木よりも森を見る」

<いかに未来を現在に近づけるか:意志力が強い人の特徴>

この考え方を軸に戦略を立てていくと、意志力を発揮しやすくなるはず。

①そもそも意志力を使う場所を避ける=あらかじめ「誘惑」にさらされる可能性を消しておくことで、未来を確定させている。

②共感力が高い=未来の自分の気持ちになって考えることができる。

③抽象的で客観的な思考が得意=現在と未来の状況を引いた視点から確認できるため、現在と未来が近くなる。

自分の心が乱れたとき、なんだか疲れたとき、リセットしたいとき、など、これを思い出してみましょう。

ココロの落ち着きを取り戻せるはずです。

そして、過去や未来について心配するよりも、今、この瞬間にフォーカスして、今できることをやる。

こんなシンプルなことで、未来もちゃんとついてきます。

ポイント1.私たちは未来の自分をまったく別人として扱い、それが選択ミスの原因になっている

ポイント2.長期的な決断をするとは、未来の自分と仲良くしてやらねばならない

ポイント3.未来の自分をより身近に感じられるようにする。

ポイント4.将来の自分に制約を加えるのもアリ

ポイント5.現在の犠牲を引き受けやすく感じさせる

ポイント6.自分の老化を確認する

ポイント7.説明責任を重ねる

【今日の短歌】

「歩道橋を降りてまっすぐ歩いてる日陰まであと三歩の遠さ」

「途中からツツジの色が白くなるセブンイレブン前の歩道は」

「くるぶしの近くに白い花が咲く靴紐を結い直す時間に」
(嶋稟太郎『羽と風鈴』より)

「日の照れば返すひかりのはかなさのさくらばなとは光の喉首(のみど)」
(笠木拓『はるかカーテンコールまで』より)

「キャベツ色のスカートの人立ち止まり風の匂いの飲み物選ぶ」
(竹内亮『タルト・タタンと炭酸水』より)

「揺り椅子にゆれているのは〈時〉を漕ぎ疲れて眠るリリアン・ギッシュ」
(藤沢蛍『時間クロノスの矢に始まりはあるか』より)

「母生きてヴァージンオリーヴオイル持ち我へ手渡すそのたまゆらよ」
(大滝和子『竹とヴィーナス』より)

【参考図書】
「やり抜く力 GRIT(グリット)―人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」アンジェラ・ダックワース(著)神崎朗子(訳)

「実践版GRIT(グリット) やり抜く力を手に入れる」キャロライン・アダムス・ミラー(著)宇野カオリ(監修)藤原弘美(訳)

「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」(コロンビア大学モチベーション心理学シリーズ)ハイディ・グラント・ハルバーソン(著)林田レジリ浩文(訳)

「だれもが偽善者になる本当の理由」ロバート クルツバン(著)高橋洋(訳)

「時間の矢・時間の環―地質学的時間をめぐる神話と隠喩」スティーヴン J.グールド(著)渡辺政隆(訳)

「考える短歌 作る手ほどき、読む技術」(新潮新書)俵万智(著)

本書の中で、俵万智さんは、
「短歌は、心と言葉からできている。
まず、ものごとに感じる心がなくては、歌は生まれようがない。
心が揺れたとき、その「揺れ」が出発点となって、作歌はスタートする。
それは、人生の大事件に接しての大きな心の揺れであるかもしれないし、日常生活のなかでのささやかな心の揺れであるかもしれない。」
と語っており、この詩情を東郷雄二さん曰く、「「感動が歌を生む」というような短歌自然発生説(あるいは短歌自生説)」。

「現代短歌最前線新響十人」石川美南(著)

本書の中で島田幸典さんは、
「詩で生活を表現するとは、詩の言葉で生活を考えるということであって、生活の言葉で詩を書くということではない。
同時代性も然り。
短歌における同時代性とは、同時代の風俗を言語的に複写するということとは自ずから異なりましょう。
私が文語という〈場〉に踏みとどまるとすれば、古典世界に慰藉や武器を求めてではなく、今ここに在るという自意識を忘れぬためなのです。
「けり」や「かも」だけが文語体ではありますまい。
そのつど先行作品を抵抗体としながら累積してきた、肉厚な文語のエクリチュールの歴史を私自身の抵抗体とすることで、否応なく私の現在が立ち現れてくるものと存じます。」
と語っており、この詩情を東郷雄二さん曰く、「短歌はある方法と意識を持って作成するという短歌人為説(感動が短歌を生むのではなく、逆に、短歌に詠まれたから感動がある)」。

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200年後の未来、どうなっている?
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18の問い
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出発点! 新しい日々が始まる・・・・・・
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