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【読書メモ】本を片手に心で旅しよう

「ともだちは緑のにおい」(名作の森)工藤直子(著)長新太(イラスト)

とてもかわいくユーモア溢れる本なんですよ(^^)

詩のような物語のあいだに、物語のような詩がはいった、童話集です。

登場キャラは、

≡・ェ・≡(ライオン)

@ノ¨(カタツムリ)

⊂・^ミ?(ロバ)

です。

たてがみじまんで手品好きのライオン。

日記と辞書が宝物のカタツムリ。

のんびりやのろば。

この3匹がともだちになりました。

3人のたのしい毎日を、詩とお話しでつづっています。

みんな、あまり深く考えないで。

ちょうどいい大きさの満足を持っていて。

そのことが読者にも安らぎを与えてくれます(^^)

理屈なんて、おいといて、耳をすまそ。

そう、森の小道を散策するように。

静かに楽しみながら読んでいると。

マイナスイオンのシャワーを浴びたように。

すがすがしくなれる本ですよ(^^)

児童書は、大人になってしまった人にも、未知と遭遇する驚きやワクワク、ドキドキの冒険心や深い感動を差別も区別もしないできっと与えてくれます。

きっとやさしい気持ちになれると思います♪

【おまけ】

「ともだちは海のにおい」(名作の森)工藤直子(著)長新太(イラスト)

なにもない海。

波も、鳥も、月も。

ただ、空いちめんに銀の粉になって、星が散るばかりの夜の海で、ふたりは出会いました。

やさしい、大きなくじらと。

ビロードのようにうつくしい肌のすこし甘えんぼうのいるか。

くじらは、本を読むのが好きで。

詩や物語も書いて。

ビールが好きで。

もちものは、みんな口の中にいれています。

いるかは、体操が得意で。

あたまをなでてもらうのが好きで。

お茶が好きで。

部屋には、いっぱいものが置いてあります。

いるかのうちで、それぞれの「かなり」を、いいなと思う日もあります。

くじらのうちのシャボン玉のような光のなかで。

ふたりでビールを飲みながら眠ってしまう日もあります。

パリのモードに憧れるくじらが、しばらくパリへ行って過ごしたり。

人魚に手紙を書いたり。

誕生日を祝ったり。

哲学をしたり。

恋をしたり。

こわがりのときのいるかが、夜、くじらに、あたまをなでてもらって、たのしい思い出のはなしをしたり。

一緒の時間と。

それぞれの時間と。

海の時間とで紡がれた物語がゆらゆらとたゆたい続けられていきます(^^)

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