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仕事を「自炊する」か「外食で済ますか」という問い

4月から部署が異動になり、仕事の引き継ぎや新しい部署からの引き継ぎを受けつつ、今の部署とのお別れで結構忙しく、バタバタしていた。
これからは、今まで違ってメンバーとの連携やチームビルティングが多分に求められる。でも、そんな中でもこれまで通り孤独に「つくる」をやり続けたいと強く願っている今日この頃だ。

現在の部署では孤独に仕事をしていたつもりだった。
いわゆる職務のラインというのには組み込まれず、自分のやった仕事に対して、たまに上司やその上の人からコメントをもらえる。(一定の信用は置かれていた)基本リモートワークなので、誰かに指示することなく、個人一人やっていた。
しかし、引き継ぎでは、割と後輩からキャリア相談や普段何を勉強しているんですか?的な質問を受けた。仕事の成果は他人が評価するものなので、とやかく言うつもりはないが、恐らく何らかの存在感はあったのだろう。
ただただ黙々とつくるという姿勢で誰かに影響を与えられることを学べた。

仕事を自炊してきたという感覚

孤独に仕事をしていたと言うのは「仕事を自炊してきた」そんな感覚だった。自分自身で素材を育てて、その中の具材から調理して提供する。
なぜ、そんな感覚になるかというと、これまでの仕事の仕方が、「外注に任せる」「業務委託の人に任せてコントロールする」と言う立場だったので、自分で作って自炊してきたと言う感想を持つのだろう。

ここからまた読んだ書籍の感想になる。
自炊者になるための26週 | 三浦哲哉 |本 | 通販
この書籍は料理の風味を主題としながら、現代社会における自炊の是非に関した記載がある。

セブンとサイゼリアがあるにも関わらず、現在の日本で自炊するかどうか、というハードルは自炊のハードルはセブンとサイゼリアにある。最高度の効率に達し、消費者のニーズへ敏感に反応し、尚且つ創造性に溢れた企業が作る規格品。
それらがあるにも関わらず、わざわざ、自炊したくなるのはどうしてか。
値段的にも、サイゼやコンビニと同等以上にリーズナブルで、手間もそれほどかからない料理はどのようなものか。
本書をここまで読んでくださった皆さんにはもうお分かりでしょう。
ポイントは風味にあります。

自炊者になるための26週

私は本書を読んで、料理を仕事に置き換えて考えた。
仕事は自炊でやるべきか、外食で済ますべきか、という問いだ。
ここでは、いわゆる「ライフワークかライスワークか」という2者択一の問題を考えたいわけではない。
仕事を自炊するという行為は、単に仕事することを超えて、個人の創造性や五感を刺激する貴重な機会となりそれは、私たちに新たな視点を与えてくれるのではないだろうか?という点だ。

会社から与えられた仕事を効率的に「こなす」という一面に対して、「自炊する」という姿勢。それはある種、「社会の波に流されまいとする姿」「ワクワクする方へ惹かれる気持ち」、そんな行為でもある。
そうした姿勢が周囲に伝わり、冒頭紹介した後輩からのキャリア相談や質問にあったことに発展したかもしれない。
自分は「仕事を自炊する価値」について改めて考えさせると同時に、個人として「どんな生き方をしたいか?」「自分は何者でありたいか?」について深く考えさせる。

今後も、
・仕事の自炊する機会を増やす。
・素材の風味を最大限に活かす。
ことが大切に、仕事を楽しみたいと思った。

以上

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