社員A 個人ヘッジファンド編♯90: 「2024年4月26日: 日銀金融政策決定会合」 <ー どうして、この円安に対してBOJは無視なのか? 個人的な見解では、総裁の決断は正しいと考えています

今回は「2024年4月27日: 日銀金融政策決定会合」についてコメントをさせて頂きます。

「日本銀行は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決め、短期金利の誘導目標を0~0.1%程度としました。この会合後に公表された3か月に1度の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では、2024年、2025年度の物価上昇率の見通しが示されています。植田和男総裁は26日午後3時半からの会見で、決定内容を説明、金融政策の現状維持と物価動向の注視が続く中、外国為替市場では円相場が影響を受けています」

ということで、円安が進みBOJが何等かの対応をするのでは? という思惑は外れ大きく外れ、 金融市場は円安容認と考えなんと一気に円安に歯止めかからずNYでは 1日で下げ幅2円超158円台?!

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ここからは社員Aの個人的な見解です。

そもそも、植田和男総裁はどうしてこんな円安で無視のような態度をとっているのか?

1.現在、円安に良きお気が付きすぎていて、下手に対応すると逆に市場に餌を与えてしまう為。 基本的に、勢いがついているときに小手指の対応をしても無意味。

これが、この円安で為替介入(ただし決定権は、財務省にありBOJではない)も示唆しなかった理由と思われます。為替介入には、海にしずくを落とすようなもので、しかも円買い介入には限度があり、実弾の$がなくなったら、それこそ目も当てられないリスクがあり、介入後、これだけ勢いがついていると、円売り症候群が控えていて、逆に円安に弾みをつける可能性もあり。 つまるところ、ある程度円安の勢いがよわまらないと、介入してもほぼ意味なしどころか、逆効果の可能性があります。

2.では、せめて金利を上げる示唆でもしらどう?

これも、作戦的には良くないですね。

示唆し、条件をみたし、金利を上げた場合、それでも円安が止まらない意となるとは毎回金利を上げることとなり、弱弱しい日本経済が金利上昇でますます弱ってしまいます。

なお、2011年にBOJ白川総裁の時にこの市場のわなに引っかかり、当時の円高を止めることが出来ずにずっと、金利を下げたにも関わらず、結果は逆に出ています。植田和男総裁は、そんなには引っかかりません。

そもそも、この円安日本の構造的な問題にてそう簡単に止まりません。

従い、BOJとしては、為替について多くを語らなかった、と思われます。

逆に、財務省がへんな為替介入の指示をだしたらもっとひどいことになりそうです。

これが、総裁が特に為替と戦うようなコメントをしなかったことに社員Aが正しい判断をしたと思う理由です。

今後、少なくとも円安によりエネルギー価格の上昇は避けられないでしょう。

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