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4歳に英語のフォニックスを教えるのは辞めた話



娘が3歳だったある日、なんともない遊びの中で、私が「I ♡ U」と紙に書き、「これでアイラブユーの意味になるよ、あなたも書けると思うよ」と娘に伝えたところ、最初こそハートに苦戦したものの、あっという間に書けるようになり、その日からラブレターが止まらなくなりました。


絵本をたくさん読んできたので「文字=何かを伝える手段」という理解から「文字を書けば自分も何かを伝えられる」と火がついたようでした。


それからひらがなは、あっという間に読み書きできるようになっていきました。

英語もphonicsを覚えれば、読み書きできるようになれるのではないか?と思い、なんとなくphonicsを娘に教えてみようかな?と考えていましたが、あることがきっかけでやめました。



彼女の頭には、既に綴りのインプットがあった

先日読んでいた絵本の最後のページに、絵と綴りとを結ぶ簡単なクイズが載っていました。


軽い気持ちで聞いたところ、10問全て正解しました。綴りを教えてきたことは一歳無かったので、本当に驚きました。娘の中で、絵・発音・綴りが完全に一致していました。


ただし、綴りそのものを教えたことはないものの、なぜ彼女が全て理解できたかは察しがつきます。これまでに読んできた膨大な量の絵本です。



私はてっきり、娘は絵本を読んでいる間挿絵を眺めているのだと思っていましたが、恐らく文字も追っていたのだと思います。そして、なんとなくはじめにくるアルファベットと発音を結び付けていたり、そのまま写真で撮ったかのようにして覚えてきたのだと思います。



様々な英語のインプット方法がありますが、絵本の読み聞かせは、単に耳から英語を聞くだけでなく、綴りを覚えるにも有効だと感じました。


Phonicsで発音できる言葉は50%


Phonicsのルールで正しく発音できる言葉は約50%だそうです。


英語が母国語でない人も増えていて、聞き慣れたアメリカ英語の発音ばかりを耳にするわけでもなくなりました。イギリス英語とオーストラリア英語を比較しても違いがあります。


この事実も含めて、4歳にPhonicsを教えて自分で読み書きできるように促すことにどんな価値があるかを考えたところ、我が家では「あまりない」という結論に至りました。


読み書きできる=話を理解して楽しむではない

これは英語も日本語も同じですが、子どもが自分自身で正しく発音や読み書きができるようになれば、1人で絵本を楽しめるかと言えば、それは必ずしもイコールではありません。



そこに読んでくれる人がいて、耳から音を聞きながら、挿絵を頼りに想像を膨らませて、純粋にお話を楽しんで貰うことの方が、私は今の娘への優先度が高いと判断しました。


わざわざ教えなくても、娘は娘なりに単語も綴りをインプットしてくれているので、その力を信じてみようと思い、Phonicsはまた必要に迫られた時に導入を考えようと思いました。今必要ではないだけで、いずれ必要になると理解しています。


これは我が家のスタンスと娘に合った方法なので、誰にでも当てはまるわけではないと思います。私もまだ、どんな風に娘が綴りまで覚えているのかはっきりと言語化できないのでもっと観察していきたいなとワクワクしています。(絵本を読むことで読めるようにもなることは、幾つかの文献で読みましたが、どのように?はわからないので)


今回も最後までお読みくださり、ありがとうございます。


英語の文献や論文を複数読み込み、自身のバイリンガル育児のスタンスを確固たるものにしつつあります。またこの話も言葉にできるようになったら、書き留めておきたいと思います。

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