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人間関係のアドバイス <生徒向け>

 今日は、中学校で生徒に伝えている人間関係のアドバイスを書きたいと思います。


『私は、この集団(学年・学級)の全員が嫌な思いをしないようにしたいと思っています。きっとみなさんも嫌な思いはしたくないと思います。ではみんなが嫌な思いをしないためには、どうすればいいと思いますか?難しいよね。でもその難しいことを実現していきたいです。ぜひ自分でどうすればいいか、考えて行動してみてください。

さて、学校では人間関係のトラブルは当然あります。でも私はそれでいいと思っています。トラブルはあって当たり前だし、みなさんはそういうトラブルから人間関係を学ぶことが必要だし、学校はそういうことのためにあるものだと思っているからです。

例えば、嫌いな人、苦手な人は誰でもいます。でもそれは大人でもそうです。私も正直に言えば、職員室で苦手な先生はいますよ。でもね、それはしょうがないですよね。みなさんも別に嫌いな人はいていいんですよ。それは当たり前のことです。

だから、無理に仲良くしろなんて言いません。無理に仲良くしなくていいです。でも嫌いな人とうまくやるようにして欲しい、と思っています。これからの人生でも嫌いな人苦手な人は必ずいます。だからそういう人と、うまく付き合う方法を、中学校で学んで欲しいです。例えば私だったら、苦手な人とはとても丁寧に話します。気を遣って、接しています。でもそうすれば、何も問題は起こらないだろうと知っているので、そのようにしています。

どのようにするのが良いのかは、相手によって違います。苦手な人はいて当然です。でもその人とトラブルになるのではなく、うまくやっていけるようにしてください。それがあなたにとって必要な力だと思っています。

いいですか、「苦手な人ともうまくやる」、ですよ。そうすればお互いに嫌な思いをせずに、楽になっていきますし、苦手な人のことも得意になれるかもしれません。ぜひ意識してみてください。』


私は基本的には、学校で良く言われるような「きれいごと」は苦手なタイプです。だからそのようなことは苦手だと、生徒に対しても正直に言ってしまいます。自分の思っていることを正直に伝えたうえで、別の視点からの理屈、考えを生徒に伝えようと試みています。
 生徒に対して、どのように誠実であるべきか、これは非常に難しい問題ですが、私は自分の考えを、私が相手のためだと思うことを、正直に伝えることが、誠実だと考えています。 相手を一人の大人と同じように扱い、強制せずに、一つの考え方として話をすることです。それが大人になっていく中学生には合うような気がします。


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