見出し画像

良い組織を作るために。<学級開き>

学校、企業、家庭、友人などいろいろな人間関係や組織があります。最近、ビジネスでも組織論が非常に注目されています。私も「心理的安全性」などを勉強して、学校現場での心理的安全性をテーマに論文を書いてみたりしました。どんな組織であれ、重要なことはすべて同じだと思っています。

 それは「相手を大切にする」ことです。私は「相手を大切にする」ことですべての組織は良くなると考えています。少しでも相手の視点を理解し、尊重し、大切にすることができたならば、組織は改善され、良いチームになれると思っています。そのための具体策や実践を組織全体で行っています。まずはリーダーがこれを実践していくと、組織全体にそのような風土が広がります。学校においては、教員が相手を大切にする発言、態度、行動を行えば、必ず組織全体もそのようになっていきます。

 今回は、私(教員)が4月年度当初に生徒に話しをする内容を1つ書きたいと思います。

『私はこの集団(学年、クラス)を良いものにしたいと思っています。多分ここにいるみなさんも、そのように思っていると思います。では何があれば良い集団なのでしょうか?それを、みなさんと一緒に考えながら、みなさんにとっての良い集団を目指していきたいと思います。
 さて、私は、この学年の担当の教員(主任、担任、進路担当など)として、ひとつだけみなさんに約束をしたいと思います。それは何かというと「あなたを大切にする」ということです。私はあなたを大切にします。あなたのことを大事にします。それだけは約束します。でも勘違いしないで欲しいです。大切にするということは叱らないということではありません。みなさんが、もし、してはいけないと言われていることをしたり、これは良くないと思うような行動があったら、私はめちゃくちゃ叱ります。でもそれが私にとっては、あなたのことを大切にすることだと思っています。だから、大切にするけど、きちんと叱りもしますのでそこは理解してください。

 そして、みなさんにも、お願いしたいです。まず自分を大切にしてください。そして周りの人のことを大切にしてください。だってみんなから大切にされたらうれしいでしょ?そうすればみんなにとって、より過ごしやすい良い集団になっていくと思います。』


 学校において、組織(学年・学級)開きは重要だと言われます。私は、毎年、上記約束を宣言するのですが、集団構築に向けて、とても効果があると考えています。関係構築の基礎となる、信頼を得ていくための、最初のステップとして、この約束が良い影響を与えていると思っています。もちろん、これは私のキャラクター、思想哲学、今後の行動とリンクして、初めて効果的になると思いますので、あくまで一つの例としてとらえてください。ご参考まで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?