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【教員】良いクラスを作るために

前回「良いクラス」とは「信頼関係があるクラス」だと書きました。

そもそも、信頼関係って何でしょうか?辞書では
 信頼=信じて頼ること。頼りにできるとして信ずること。
具体的には、クラスには嫌な人、支援が必要な人、多様な人がいるなかで、それでも相手のことを「しょうがないな」と思い、相手を受け入れること。お互いに一人の人間として認めることができていることが、クラスの信頼関係だと考えます。ではどうやれば信頼関係を作れるのか?私が教員として「信頼関係を作る」ために心がけていることを説明します。

<基本>
それは大人同士の人間関係と同じです。人として信頼される行動を積み重ねることです。人と信頼関係を構築するためには、それが学校であろうと子供であろうと何も変わりません。人として信頼される行動をすることです。

<生徒教員間の信頼関係を作るために教員ができること>

①興味関心を持つ、話を聞く
 相手に対して、興味関心を持てる。好きになれる。話を真剣に聞ける。
②笑顔
 いつも笑顔でいる。
③認める
 相手の行動を見守り、タイミングの良い声掛け、褒めるなどができる。
④約束を守る
 小さな約束を守る。時間あいさつ有言実行など。
⑤素の自分で、本音を伝えられる
 教師ではなく素の自分を出せる。相手に一番伝わるのは本当の人となり。

<生徒間の信頼関係を作るために教員ができること>

①接する機会を増やす
 単純接触効果。接する機会が増えると、それだけで信頼感が増す。だから人間関係を固定化させないで、誰とでも接する機会を増やす。席替えなどではどんどん混ぜていくことで効果がある。
②話しをする機会を増やす
 授業でのグループ活動を増やして、話す機会をどんどん作る。授業でのグループ活動は強制的に多くの人と話をせざる得ない状況を作っていく。
③相手の良いところを見る機会を増やす。
 良いところ見つけて相手に伝える、相手へのありがとうメッセージを伝えるなど、褒め言葉のシャワー的な相互に認め合う活動を、意図的にたくさん行う。                               ④相手に共感できる場を増やす。
 相手の考えを知る場を増やすと、共感が増えていく。相手が何を考えているかわかると、相手を受け入れられることが増える。それは相手のポジティブな感情だけでなく「テストが嫌」などの相手のネガティブな感情を知ることも、共感ができるので効果的である。例えば廊下にみんなの作文掲示、学級通信に生徒の作文を記名入りで多く載せるなど、相手の考えを知る場を意図的に作る。                            ⑤同じ感情を体験する場をつくる。
 行事等にクラスで取り組むことで、目標を同一にして努力できた、勝った負けた、などの体験を共有するこで同じ感情を味わう。みんなで苦労して乗り越えた経験などがあれば、それによって一体感が生まれ、信頼感につながる。

どれも当たり前のことばかりですね。でもこんなことを明確に意図して、活動をしていくことがとても大切です。明確な意図があると「良いクラス」にできると思います。

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