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【オランダ】ゴッホ美術館へ行こう!(後編)

前編はこちら。

ゴッホ美術館というより、ゴッホを取り扱った作品の紹介で終わってしまった。今回ではゴッホ美術館の感想を。楽しみだなあ。


2月26日オランダ・アムステルダム。めっちゃ寒い。
ゴッホ美術館は超人気の美術館で(というよりアムステルダムにある美術館はどれも大人気)、オンライン予約をしておかないと当日券なんてものは幻の存在だ。

9時半入館のチケットを取っていたが、朝ご飯を外で食べたかったので8時にホテルを出る。朝食の見当をつけずうろちょろしていたのだが、美術館の近くでとてもいい屋台を発見!!!

KIOSK REMBRANDT VAN GOGH

ゴッホ美術館へ行く身としてはこれだけでテンションが上がる。ゴッホもレンブラントもオランダ出身の画家ということで…オランダ、恐るべし…。ひまわりも飾ってあって楽しい。

朝食は紅茶とスコーンで簡単に済ます。実は昨晩はオランダに居るのに、なじみ深いトルコ料理屋に引き寄せられてしまい予想外にたくさん食べたので全然おなかがすいていなかった。


いよいよゴッホ美術館へ。天候に恵まれた。
青空と緑の芝がもうそのまま一枚の絵画みたいだ。

ゴッホ美術館

9時半より前に並んだのだが、すぐに通してもらえた。この時点で当日券は売り切れていた。ゴッホ美術館、スゲー!

sold out for today!!!

中に入るとまず階段があり、下にクロークやらオーディオガイドやらがある。吹き抜けに大きなゴッホの自画像の垂れ幕。入った瞬間に視界が開け、ゴッホと目が合ったような感覚になる。それだけで大興奮。

オーディオガイドを借りる。オンラインチケットを予約するときに一緒に購入したが、これが大正解だった。もし行く人がいたら、絶対にオーディオガイドの申し込みをしてください。

日本語対応あり。
ネイルが剥げているのは気にしないでください。

私は間違えて特別展の方から入ってしまったのだが、逆にいい選択だったかもしれない。なぜなら、特別展に入ってすぐ私たちをお迎えしてくれるのは、晩年の代表作の一つ、『花咲くアーモンドの木の枝』だったからだ。意図せず早目のご対面となった。

美術館は写真撮影禁止とのことだったが、周りの人は容赦なく撮っているし、別に近くにいる学芸員の方も注意はしない。びくびくしながら写真を撮る。今回、写真を注意されることは一度もなかった。

ゴッホの晩年の作品は、勢いのある描き方、厚い絵の具、糸巻く模様…という印象を抱いていたのだが、目の前に現れたアーモンドの木の枝は私の想像と違っていた。木の枝の部分は深緑が荒々しく絵があれているものの、全体の印象としてはとにかく繊細で、丁寧だった。

甥の誕生を祝うために描かれた作品と言うことを加味して鑑賞すると、ゴッホが甥を想ってどれだけ丁寧に筆を進めたのか、その姿が見えてきそうだった。木の枝の荒々しい生命力と、そこから咲く華やかで繊細なアーモンドの花。これだけでゴッホ美術館に来た価値があったなと思う。


ひとつひとつこんな風に述べていくと、いくら時間とスペースがあっても足りない。ここからは端的に行こう。

ゴッホ美術館を訪れて(それは今後のどの美術館もそうなのだが)驚いたことは、こんなに名の知れた美術館であっても、芸術に親しんでもらうための取り組みやゴッホについて知ってもらうための活動を惜しまずしていることだ。何もせずとも、ゴッホの作品があれば人が集まるだろうに。その熱心さや真摯な態度に驚いた。

例えばこれだ。

ゴッホの自画像の右下、なにかハンドルのようなものが付いているのを見ていただけるだろう。この作品に差し掛かった時、オーディオガイドが「私たちは現在でも、ゴッホの作品をどのように飾ればその魅力が最大限に発揮されるのか、模索し続けています。みなさんはどの状態が一番素敵だと思いますか」という旨のことを話していた。実はこのハンドル、ゴッホの自画像がかかっている壁の光や模様を変えることが出来るのだ…!

私のお気に入りはこれ。

その他にも、ゴッホが描いたうさぎとリアルなうさぎの模型を隣に並べ、「見比べてみるとこんなに違うのに、それでもゴッホが描いたうさぎが、うさぎらしく見えるのはどうして?」という展示があるなど、ゴッホに造詣が深い大人だけではない、子供も親しめるような美術館であることに感動した。


前編で触れたように私は原田マハ『レボルバー』を読んでから行ったので、ゴッホが南仏アルルで過ごした時間を思い返しながら展示品を見ていったのだが、ゴッホの最期の作品は思わず見入ってしまった。

『木の根と幹』

木の根を描いた作品らしいのだが…。正直、「どこが?」と言ってしまいそうになる。ゴッホの後期の作品では、写実的というよりもこう…独特な、糸を巻く模様が徐々に強く表れるようになるが…。(めちゃめちゃ主観)
最期の作品は最早、風景画というよりも抽象画であり、今までの作品とは違った印象を受ける。もしゴッホが自殺をしていなければ、他にどんな作品を後世に残したのだろう…と考え込んでしまう作品だ。


美術館を訪れることがメインディッシュだとしたら、私にとってミュージアムショップは食後のデザートのような存在である。ミュージアムショップ、大好き!オランダということで、ミッフィーとのコラボが非常にかわいらしい。

花咲くアーモンドの木の枝×ミッフィー
ひまわりバージョンも存在する

私はここに来たならどうしても欲しいグッズがあった。それがこちら…!

ゴッホ人形である!!!!!

可愛すぎやしないか?ついつい力が入ってしまった。
しかしものすっごい高級品。口に出すのもはばかられるので、興味のある方はお値段を調べてください(書けよ)

いや~~かわいいけどさすがに…という方には小さめのゴッホ人形も存在する。どちらも可愛いですね。

小さめ。確か9€くらい。

ということで、ホクホクした気持ちでゴッホ人形とその他家族へお土産を買い、ゴッホ美術館を後にしました。素敵なところだったなあ。。。大満足!


そしてその足で、次はアムステルダム市立美術館へ!レッツゴー!!!




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