𝘚𝘩𝘢𝘮𝘱𝘰𝘰

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幸せの在り処

お久しゅうございます。いかがお過ごしでしょう。 大人になったからといって許されることが減るのは勘違いでありましょう。 そうでないと、とにかくそうでなければ。 誰かの記憶の中に在ることは、魔法使いではない限り許容していくしかありませんね。 きっと、それが、それこそが「生きている」ということなのでしょう。 過去の文章などを読み返し、何だか首を傾げてしまいたくなり修正を重ねることもまた、生きた年月の証なのでしょう。 気に障ることも、恐れも、不安も、絶え間なく湧き水のように溢

    • 宝石の国を読んで2

      ※最新話まで内容に触れています 買ってからもずっと本棚にしまったままだった宝石の国12巻を、タイミングが来てやっと読んだ。 また行き場のない感情になってしまったので、文字を打っている。 前に感想文を書いた後、奇跡的に連載が再開されることを知った時はびっくりした。 12巻を読んだら、前に読んだことのある箇所がところどころ変わっているような気がして、あれ、こんな台詞だったっけ…?ってなったりした。 それで、どんなことより許せないポイントとして、 「許してやってくれ」とい

      • 桃色の空

        帰り道、 ほとんど誰もいない公園に足を踏み入れてみたら 冒険みたいで、ちょっとだけ弾んだ気持ちになった 落ち葉を踏む音だけが静かに鳴った 向きを変えて違う道を行こうとしたら、じっと私を見ている者がいた その時は私と、その白い野良猫だけが存在していた 猫に会うのは久しぶりのような気がした ゆっくり数歩だけ近づいてみたら、猫はぴゅーっと駐車場の方へ逃げてしまった 休んでいたかもしれないのに、悪いことしちゃったかなあ、 と思って駐車場の方を覗いてみたら、もう猫は何処にもいなかっ

        • 宝石の国を読んで

          地獄は地獄に存在するとは限らない。 まず、『宝石の国』にはある。 主人公がこんなに報われない漫画を読んだのは初めてだった。シンジくん(エヴァ)も理不尽に遭う面でかなり可哀想だと思っていたけど、味方がひとりも居ないことで地獄の薄まり方がかなり違う。 読み終えた後、体調に影響を及ぼすくらいの、どす黒い何かが体内に溜まっている気がする。本を閉じて、悪夢から現実に戻ってきても、思い出す度にやるせなさが蘇ってしまう。 (※以下、内容に触れています) フォスが月に行くまでは、『

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          『ユキ』

          私は、何者だっただろうか。 北の山は真っ白な雪に覆われ、きらきらと輝いていた。 私の目の前にはひとりの少年がいた。 「ユキ、寒くないの?」 ユキ。私はそう呼ばれていた。いつからそう呼ばれていたのかは、思い出せない。 少年は私を見かける度に声を掛けてきは、自分の首元に巻いてある布と同じようなものを私にも巻こうとしたりした。 「風邪引くから戻りなさい!ご飯できたよー!」 少し離れたところから大人の女の声がする。 「はあい。今行くー!ユキ、またね。」 少年は、この

          『海辺のレター』

          「俺のこと、小説にでもして届けてくれよ、なんだっけ、海辺のレターってやつ?」 彼は振り返って、いつもより少し困り眉をして笑った。 この小さな田舎の村の海には、伝説があった。海をずっと向こうまで行けば、会いたかった人に会えるのだという。 その夜、海辺に彼と私はいた。 しゃがんで砂浜を適当にいじっていた私は、「何それ」と笑った。内心、不安だった。彼が困り眉をして笑うときは、決まって不安になった。 彼はそれっきり何も言わずに海を見つめた。 私は、「小説家でもないのに。第

          『海辺のレター』

          『カフェの空想』

          私は、あるカフェにて、奇妙な容姿をした男に目を奪われていた。その男は、まるで本の中から出てきたような見た目をしていた。男がこちらに気づき目が合ってしまった為、私は咄嗟にメニューの方に視線を逸らした。しかし、その男は近づいてきて、私の顔を覗き込み、こう言った。 ♤「君、本は好きかい?」 ふわっと本を開いた時の匂いがした。間近で見た男の顔は、猫のような無邪気さとどこか冷たい鋭さを持っていた。その異様さに、思わず先ほどの質問に「はい」と答えてしまった。 ♤「じゃあ、空想をする

          『カフェの空想』

          ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見て

          ※内容に触れています ヴァイオレット・エヴァーガーデンの特別編集版と外伝を見た。 何も知らずに予告映像を見た時、それだけで少し泣いてしまったので気になって見た。どっちもラスト数分間はずっと泣いていた。外伝では日常的なシーンでもなんだか涙ぐんでしまったり、ストーリーが終わった後も泣いていた。 愉快な音楽の中で足元や作業だけが映る場面は、ジブリみたいでワクワクしたり、衣装や小道具、髪や瞳の色が映えていた。 映像が綺麗だというのを事前に見たけど、特に涙の作画が綺麗だと感じた

          ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見て

          You are the cause of our euphoria. 愛おしいジョングクへ

          皆んなジョングクのことが大好き。ジョングクを見るとそう言いたくなる。 防弾少年団にとってのマンネ、みんなの宝物。 そんな彼の魅力を、地球の片隅から紐解いていきたい。 (私が書くのは、宇宙いっぱいにある魅力の、ほんの一部分だけである。) Euphoria Euphoria : イタリア語で「幸福感」を意味する言葉。多幸感 。 皆んなの大好きな歌、Euphoria。 ジョングクはBEのインタビューにて、今まで歌ってきた中で自分の声が一番気に入った歌は?と聞かれ、「Eu

          You are the cause of our euphoria. 愛おしいジョングクへ

          真実は心の中に-シン・エヴァンゲリオン-

          ※今までのエヴァンゲリオンのネタバレを含みます 心の拠り所 エヴァンゲリオンというのは、最初からとにかくシンジくんが可哀想すぎる。 自分を捨てた父親から突然呼ばれたと思ったら、訳の分からないものに乗って敵と戦えと言われ、嫌だと言ったら、じゃあもういらないと言われる。 事あるごとにそうやって逃げるのねと言う周りの大人の人達に困惑する。 旧劇ではトウジ、新劇ではアスカが乗ったエヴァを自分の意思に反してぐちゃぐちゃにすることになり、Qで綾波レイを助けたと思ったら目覚めた時

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          透明な列車に乗って

          暗い話をするときに限って文字を綴る。 先日、祖母が亡くなった。 人の死にかなりの恐怖感と執着がある私は、改めて「天国」という概念があって心底良かったと思った。天国を何かの宗教的な意味で信じているんじゃない。ただ、死んだ後に会える場所として天国という場所の概念があって良かったという意味だった。 実際に会うことさえできるのなら、そこは天国じゃなくてもどうでもいい。 死んだら天国で、会いたい人に、会いたい姿で会えるということ、が決まっているということ。 根拠がなくても信じ

          透明な列車に乗って

          꿀FM 06.13

          (当時字幕を文字起こししたものがずっと下書きに入ったままだったので、出しておこうと思う!) 0425 꿀FM 06.13 (vlive字幕フル) 0425 꿀FM 06.13 📻オープニング 「春の日」 澄んだ日差しと、爽やかで暖かな風が吹く4月になりました。 2020年1月にはグラミーアワードに行き、2月には約1年ぶりに新アルバム「7」でカムバックしました。そして3月には、僕たちがまた会える日を待ち始めました。 退屈であろうARMY達のために、退屈してるシュガが、

          꿀FM 06.13 with JIN

          ※ブログではなくただのメモ 導入部分で可愛かったシーン いちご狩りの話 (ジンくんのおじさんのところ) 🐱でも僕の摘み方が間違ってておじさんに怒られそうでしたよ 🐹いや、大丈夫大丈夫 🐹それとジョングギが行くときに田舎の犬と喧嘩したじゃん 🐱あ〜繋がってる犬? 🐹うん、こうやって (吠える真似) 🐱会話してました、ジョングギが、ジョングギがその犬と会話してた(🐹吠える真似) 特別コーナーの前ふり 🐹お〜どんなコーナーですか? 🐱あまりにも台本通りにやらないでくださいよ

          당신을 사랑하는 이유 ユンギさんが大好き

          3月9日。大好きな人が祝われる日だ。 ユンギさん、 考えようとすると泣きそうになるから上手く文章が書けない。随分前から準備しようとしていたはずなのに、結局ギリギリになってから始められた。一番好きな人のことが、一番思うようにうまく言えない。それでも、一応書き残しておきたい。これは今を生きている私が書く文章だから。 D私が偶然の運命によって、今や世界のビーティーエスのドアを開くことになった時、見ていた映像に映った、ピアノの前でタバコをくわえる人が気になった。(演出) それ

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          「影裏」にみた最大の謎

          (賢い解説などはなく、私の感想です。内容に触れているので、まっさらで見たい方はご注意を...!) ※画像は全て公式サイトや 、予告映像にあるものです。 映像について「影裏」 昨年映画情報が出た時点で日本俳優2pickの最高映画じゃん!と楽しみにしていた。 そして、綾野剛と松田龍平の最高かっこいい映像ではあった...!(好きだから) 儚げな危うさがある綾野剛と、淡々としていて掴めない空気を纏える松田龍平。 松田龍平がだーれだ!みたいな感じで登場してくるから声出しそうに

          「影裏」にみた最大の謎

          シリウスが照らされる今夜

          Sirius。太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星。 ホソクさん。彼はまるでシリウスみたいな人だ。 "그래 난 시리우스, 어떤 별보다도 빛나" そう、僕はシリウス、どんな星よりも輝く (방탄소년단 / So 4 more) シリウスの彼 まず、ホソクさんはとても優しい。 人の些細な感情に気がついた時、上手く場の空気を誘導する、それからやりたいことができるように自分が後ろに立って後押しする。 それも、してあげているような優しさではなく、自然な優しさだ。

          シリウスが照らされる今夜