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差出口も楽しからずや

2022.7.17(日曜日) After the birthday

「米が来ない」と大騒ぎする。

米が底をつき、さて夕飯時ご飯を炊きたいのだが米がない。
うちは米が買えないくらい貧乏なのか?
いやそうじゃない。そもそも、昨日(16日)の午前中に配達してもらう手はずでネット注文をしていたのだがそれが来なかった。数時間の遅れなら特に大慌てすることもないが、昨夜遅くメールで『今日は無理です』という連絡が入る。事情はわからない。いつになるのか尋ねると『20日くらいまでには何とか...』らしい。それまでに届かなければキャンセルを受け付けるとのことだった。
事情を聞いたところで配達が早くなるわけではないが、事情が聞きたいがそれについては言ってもらえなかった。
いいよ、いいよ。我が家は一応都会生活。通りを渡ればコンビニもあるしスーパーもあるしデパートもあるさ。米くらいすぐに買いに行ける。
でもそういうことじゃないだろうと思う。そういうことじゃないのだ。
これが山の中のポツンと一軒家なら大変なことになるよと想像する。

米ひとつでこんなにイライラするなんて、私も人間ができてないなと思う。
20日になっても来なければ躊躇せずサクサクとキャンセルしよう。

先日、誕生日プレゼントでUNIQLOのリラコをたくさんもらったので今朝からはいてみた。
快適。
涼しい、軽い、動きやすい、洗濯しやすそう…
7月2日の日記[ひらひらとスカーフなびかせ生存競争]で、暑いからコットンのスカーフを腰に巻いて急をしのいでいるということを書いたら東京に住む仕事の先輩であるT女史からメールが来た。
『いい年した女がそんなしみったれたことしてんじゃないわよ。写真まで載せちゃって恥ずかしいったらありゃしない。おままごとのような生活はおやめなさい』とお叱りを受けて『誕生日には何かそれなりのもの送りますから、覚悟してらっしゃい』と付け加えてあった。
その覚悟してらっしゃいがUNIQLOのリラコ10着だった。
T女史らしく、可愛らしい模様のものはなく大人らしいものばかり。
お礼のメールをすると『これであなたも少しはお利口さんに見えるわよ』だって。
生粋の江戸っ子だから口は悪いが嫌味はない。
この年になっても叱ってくれる人がいるというのは幸せなことなのだ。
と、思いたい。



クリーニング屋に向かう途中に、大きなお屋敷の外壁の這う朝顔が紫色の花をつけて満開になっているのを見かける。
朝顔ってノスタルジックな花だなぁと思いながらしばし見つめる。
小学生の頃、夏休みに観察日記をつけていたことを思い出す。
あれも紫色だったような気がするし、高校生の時初めて浴衣を自分で仕立てた時の文様も紫色の朝顔だったような気がする。
大昔から朝顔は朝顔としての役目を持って咲いているような気がする。
夏が過ぎれば人間の記憶から消されてしまう花だけど、次の夏もきっと咲くのだろうと思った。

暑くなると堂島川の水の色が濃い緑になる。
周りの木々より濃い緑色になっている。
夏が本番を迎える。




読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。