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IBUで好みのビールを探してみよう!

こんにちは!
クラフトビール専門ポータルサイトを運営しているビールの縁側です。

普段ビールを選ぶときはどんなポイントで選んでいらっしゃいますか?

飲み慣れた味、ビアスタイル、知名度などいろいろなポイントで選ばれると思いますが、もっと味がイメージできれば新しいビールにも挑戦しやすいのにと感じたことはないでしょうか?

今回は、これが分かれば好みのビールがもっと見つけやすくなる!
ビールの苦みを表す指標『IBU』についてお届けします。

にがーいビールがお好きな方も甘めのビールがお好きな方も、ぜひこの機会に新しいビールにどんどん挑戦してみてくださいね♪


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「IBU」とは?

「IBU」とは「International Bitterness Units(国際苦味単位)」の略で、ビールの苦さを表す単位のこと。
世界基準の単位なので、全世界共通でビールの苦味を比較することができます。

IBUは数値が高いほど苦味が強く、日本で販売されている一般的なビールの苦さはIBU15~30程度と言われています。

「IBU」はどうやって決まるの?

そもそも、ビールの苦味の元はホップに含まれる「アルファ酸」という成分が変化したもの。
この成分が麦汁の中にどのぐらい入っているのかを計算したものがIBUで、数値が高いほど苦味が強いということになります。

アルファ酸は煮込むことで麦汁の中に溶けだします。
つまり、ホップの煮沸時間が長いほどアルファ酸の含有量が高くなるため、IBUは高くなります。
また、アルファ酸はホップの品種によっても含有量が異なるため、使用するホップによって苦さにも違いが出てくるのです。


▼ホップの役割や製造工程が気になる方はこちらの記事もおすすめです!


実際のIBUの算出方法は、麦芽の体積のうちホップの質量やアルファ酸の含有量が~うんたらかんたら
こちらの詳細が気になる方はぜひ書籍やWikipedia先生の方にお尋ねください(笑)

ただ、IBUはあくまで”計算上”の苦みの単位
IBUの数値の高低だけで『美味しさ』を決定できないのが人間の味覚の不思議なところ。

実際にはコク、旨味、甘みなど複雑な味がクラフトビールの味を構成しているおり、人間が感じられる『苦み』と計算上のIBUで表される『苦み』とは異なることがあります。
あくまで数値はお好みのビールを見つける目安としていただくのがおすすめです。


主なビアスタイル別のIBUを見てみよう!

※一般的なビアスタイルのIBUの例です。ご紹介の範囲に収まらないビールもあります。

<IPA>(IBU:50~100程度)

「IPA」は強いホップの香りや苦味、やや高めのアルコール度数のものが多く、近年では大人気のビールです。
18世紀末のイギリスで、船によるインドまでの長期間の輸送に際し、腐敗防止効果のあるホップを多く入れたことが始まりと言われています。
長期保存を可能にするために投入した大量のホップの苦みが、現代ではクラフトビールの代表として人気を博しているんですね!


<ヴァイツェン>(IBU:10~35程度)

「ヴァイツェン」は、原料に小麦麦芽を50%以上使用し、クリーミーな泡のまろやかな口当たりと飲みやすさが特徴のビール。
バナナの芳醇な香りのようなフルーティさと、クローブやナツメグのようなスパイシーさがあります。
ホップの香りや苦味は少なく、まろやかな小麦の甘みを感じるヴァイツェンはクラフトビール初心者やビールが苦手な方でも美味しく飲めてしまうことも。


ピルスナー(IBU:10~40程度)

「ピルスナー」は、世界で最も普及しているビールです。
日本の大手ビールの多くがこのビアスタイルで、「ビール」と言われて思い浮かぶ苦さがIBU15~25程度の目安となります。
程よくホップが効いた爽快な苦味で、キレとのど越しが楽しめるビールです。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はビールの苦みを表す指標『IBU』をご紹介しました!

この『IBU』は、お店のメニューやクラフトビールのラベルに表記されていることがあります。
これまでご紹介した『ビアスタイル』だけでなく、ぜひ『IBU』もお好みのビールを見つける参考にしてみてくださいね!


次回の『クラフトビール豆知識』では、クラフトビールの味を構成するのに重要な4つの原料に迫りますよ♪

ホップや酵母で変わる味の違いやビアスタイルをご紹介しますので、ぜひ「クラフトビールの違いって何?①~ビアスタイル編~」も読んでみてくださいね!


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