見出し画像

茶道「和敬静寂」麦酒道「四民平等とも言うべき別天地」

和敬静寂

「和敬清寂」(わけいせいじゃく)は、茶道の心得を示す標語です。

「和敬清寂」の意味は、主人と客人が互いに敬い、茶庭・茶室・茶器などを清く静かに保つことです。

千利休が茶道の根本精神としました。

「和敬清寂」の「和」と「敬」は主客の心得を、「清」と「寂」は茶庭、茶室、茶器などに関する心得を意味します。

「和敬清寂」は、茶道の四つの精神、「和(調和)敬(尊敬)清(清浄)寂(静けさ)」を凝縮した言葉ともいわれています。

(参照)GoogleAIより

重富の生半可な知識で考えると…
和敬を意味する動作(所作?)として

茶室では帯刀が禁止
つくばいにしゃがんんで手を清める
躙(にじ)り口で頭を下げて入る

そんな動作を思い出しました
そして…
中田敦彦のトーク(youtube)の中で敦ちゃんが
露地のちり穴(茶庭のゴミ穴)についても語っていました

まず、つくばいで「手を清め」
露地のちり穴を見て、心のけがれを捨てる(心を清める)

これも、主人と客人が互いに「敬う」ための行動ですよね

互いに敬い合う

それは、地位や身分などを忘れて同じ心の位置にいるという意味だと感じています。

これを見て思い出した言葉があります

四民平等とも言うべき別天地


1899(明治32)年、東京・新橋に日本初のビヤホール「恵比寿ビヤホール」がオープンし、大盛況となりました。その様子を記事にした新聞の中に書かれている言葉です

(以下新聞記事より)

「其の中の模様は(略)全く四民平等とも言ふべき別天地で、ちよつとしたお世辞にも、貴賤高下の隔ては更に無い。此処へ這入れば只だ誰れも同じくビールを飲む一個の客で、其の他には何の事も無いのである。車夫と紳士と相対し、職工紳商と相ならび、フロツクコートと兵服と相接して、共に泡だつビールを口にし、やがて飲みさって共に微笑するところ。まさに一幅の好画である」

1899(明治32)年9月4日付『中央新聞』が伝えた店内の様子

と紹介した。

四民/士・農・工・商の四階級
貴賤高下(きせんこうげ)/身分の高い人と低い人
職工/工場の労働者。工員
紳商/紳士の品位を備えた一流の商人
フロックコート/昼間の男性用礼装
一幅/書画などの掛け軸の一つ
好画/描き上がる

これは、ビヤホールで同じテーブルに座り、同じビールを飲めば
身分や地位の差など忘れて、みんな笑顔で談笑した。

という意味です。

茶道の根本精神「和敬静寂」を
ビヤホールの「ビール」で具現化できるということではないですよね!

重富はそう考えます。


重富は、ビールの注ぎ方の源流は「千利休」ではないかという仮説を検証しています。

日本最大級の音声SNS「Voicy」でも配信しています